施主工事 その2

施主工事の続き


2010-07-14

前の記事施主工事 その1からの続き

出入り口の床板を貼る。中途半端な幅になったので床板を約半分に割ってルーターでサネを切って接着。最後の一枚は接着のみでタッカは使用できない。クランプで押さえる。僅かに反っているので横からも押す。

IMGP3343.jpg

サネを切り直した床板。木目が半分になってかっこ悪くなった

IMGP3341.jpg

6/28の続き。半端になった部分には特殊形状の幅木を入れる事にした。ルーターで幅木を制作中。松板はヤニを多く含んでいるので大鋸屑がルーターの裏面に付着する。

IMGP3355.jpg

幅木は床板を流用。割れる可能性大なので9ミリのラワン合板で裏打ちした。タイトボンドを塗ってクランプで固定。幅木は3本作るがクランプが10本しかないので延べ3日かかった。

IMGP3335.jpg

コンセント用のテンプレートも作った。これを型にしてフラッシュビットでくり抜く。合板はそんなに固くないのでベアリング付きのフラッシュビットを使う必要がある。ベアリング無しの物だと変形してしまう。

IMGP3352.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
ルータービット ディグラム 1 ¥3,400 ディッシュカッター・Bowl&Tray ビット
ルータービット ディグラム 1 ¥2,900 モーティシング・ビット
合板 カインズホーム 1 ¥935 9ミリ ラワン
合板 カインズホーム 1 ¥615 5.5ミリ

2010-07-15

完成した幅木

IMGP3359.jpg

合板をガイドにして幅木を埋め込む溝を床板に掘る

IMGP3358.jpg

填め込んだ幅木。根太ボンドで接着。木口だけは合板で裏打ちしていない。

IMGP3370.jpg

2010-07-16

出入り口の枠を入れる。枠板を合板で挟むので枠を取り付ける柱が枠より幅が広いと都合が悪い。...で都合悪くできている。柱の幅は広いところで121mm、しかもねじれているし曲がっている。電気カンナで柱を削って枠を収めた

IMGP3377.jpg

枠は金物を使って固定してみた。通常の金物は使用できないので加工して使う。上から合板が密着するので金物とネジ&釘の厚みだけ掘ってから取り付けた。

IMGP3372.jpg

枠が垂直じゃないと歪んだ戸を作らないといけなくなる。下げ振りで垂直を出す。誤差は下げ振りの糸の幅程度に収める。水準器よりも下げ振りを使った方が時間がかかるが精度が高い。

IMGP3371.jpg

2010-07-17

幅木が全部入った。ちょっと時間がかかりすぎ。タッカの打って有る位置が本来の凸サネの付け根部分。凸サネは全部ルーターで削り落としてその上に幅木を乗せるキリカキを作った。マキタのトリマー3705だとこんな柱の近くまで加工が可能。普通のトリマーだと床板を貼ってしまった後にこの位置を削ることは不可能。

IMGP3384.jpg

2010-07-20

暑くて死にそう

IMGP3399.jpg

上枠が僅かにへの字になっている。このままだと壁と隙間があいてしまう。どうしよう... 普通は枠のほうが大きくなるのでこんな苦労はしなくて済む。

IMGP3401.jpg

2010-07-21

接着剤で強引に壁と貼り付けた。接着剤はタイトボンド。使ったクランプ20本。接着剤がはみ出たまま固まってしまうがフラッシュビットで削り落とす予定。

IMGP3409.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
クランプ カインズホーム 10 ¥580 クランプ追加で10本購入

間仕切り壁にも断熱材を入れてしまうことにした。断熱材はハサミで切れる。ものすごく暑い日は一部屋だけ冷房するのが効果的。壁より開口部を2重にした方が効果的なのだが断熱材も余っている事だし...

IMGP3403.jpg

1枚引き抜くと次の1枚が出てくる。ティッシュペーパー方式。意図的にそうしてあるのではなく摩擦で出てきてしまうってだけのようだが

IMGP3404.jpg

断熱材の断面。裏面のピンク色の部分をタッカで固定するときに挟み込まないように注意

IMGP3433.jpg

挟んでしまうと引っ張られて断熱材が膨張できない。裏面はこんなに隙間だらけに...

IMGP3430.jpg

2010-07-23

コボットの取付位置が上下左右対称になっていないので位置を変更

IMGP3418.jpg

インパクトドライバーで外すが高級品は使用しない方が良い。ソケットがかなり変形する。12角形タイプの物を使うとなめてしまうので注意

IMGP3420.jpg

付け替え完了。長さ100mmの太いコーチスクリューは黄色い最新型でも青い旧式でも問題なくねじ込めた。

IMGP3421.jpg

2010-07-24

間仕切り壁がだいぶ入った。抜き差しを頻繁にするコンセントは高い位置に配置。バリヤフリーという発想ではなく、かがむのが面倒だからという横着仕様。構造材である合板が見える仕様は材料費は抑えられるが施工精度が要求されるのでとても時間がかかる。人件費を入れたら石こうボードを貼ってクロス貼りしてしまう仕様の方がずっと安上がり。

IMGP3439.jpg

2階の床を支える梁の高さが微妙に異なっていたので合板は梁に突きつけるのは止めた。細かいところは現物合わせで施工方法を考える。

IMGP3440.jpg

釘を打ち付ける余裕がないので角材経由でを梁に固定。角材は業界用語でイーニッサンと呼ばれている物。1寸2分×1寸×3分の省略形なのだが実際の寸法は30×40mmで呼称と大分異なる。切ると黄色い粉状の大鋸屑が出るのでたぶん樹種は松。イーニッサンを取り付けてある梁はたぶんベイマツ。ベイマツはマツの名が付いているが全然違う大鋸屑が出るし臭いもマツとは違う。遠い親戚か赤の他人だろう。外人か?

IMGP3441.jpg

2010-07-26

こういう場所に壁を填め込むのはやっかい。左が既に貼った合板で拘束されている、右には2本梁があり更に天井が斜め。下側の合板は後から貼ったので下側は気にしなくて良いが都合3面が合わないといけない。少しずつ切って調整して填め込むしかない。

IMGP3447.jpg

合板は突きつけで貼り付けている。この場所は側面だけ合わせればよいので比較的楽に施工できる。たまに側面が真っ直ぐじゃない合板がある。その時は定規を当ててルーターで削る。2mm程度なら丸鋸が良いが1mm以下になるとルーターの方が楽。

IMGP3455.jpg

風呂場天井貼りの実験。構造は ラーチ合板-(粘着)-防水シート-(変成シリコン)-アイカセラール の順番になる。( )内は接着剤の種類。アイカセラールはまだ購入していないので壁に使った合板の切れ端で接着力の確認。

IMGP3458.jpg

引っ張ったら粘着材が負けた。工務店の話では粘着力はこれで十分らしい。変成シリコンは思ったよりしっかりくっつく。粘着材は弱い力を長時間かけると剥がれるので、この実験で十分とは言えないが実績がある工法なのでこのまま進める。

IMGP3463.jpg

風呂幅の天井はこうなっている。開口部には24時間換気装置が付く。

IMGP3459.jpg

2010-07-27

2階床を側面から見たところ。合板の切り口が見えるようにしてみた。この合板は飾りで実際の床板とは繋がっていない。クリヤ塗装すれば層のくっきり感が増すはず。スタイロの上にあるのはまだ施工していない窓枠多数。

IMGP3464.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
合板 カインズホーム 1 ¥1,980 24mm 針葉樹 サネ無し
合板 カインズホーム 2 ¥1,398 12mm ラワン これは後で使う予定

2010-07-28

浴室天井の防水ゴムシートが剥がれてきた。天井の防水ゴムシートとの相性が良くないみたいだ。カドの部分は壁のモルタル、タイル、コーキングで埋まってしまうので防水シートは剥がしてしまった。

IMGP3491.jpg

ラスを貼った。

IMGP3492.jpg

こんなのも作った

IMGP3495.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
メタルラス カインズホーム 16 ¥160 編み目のサイズはいろいろあるようだがこれ一種類しか置いてなかった
針金 カインズホーム 1 ¥68 一番細い物 ラスの重なり部分で2枚が密着していないところをこれで縛った

2010-07-30

断熱材が見えている部分は床板の上に壁が乗る順番になるので床板を先に貼る。タッカが使えないので接着。

IMGP3503.jpg

コボットの金具は床板をルーターで削って逃げてある。コボットのピンは抜けるようにしてある。抜く必要はないのだが...

IMGP3511.jpg

2010-07-31

ラスの浮いている部分は変成シリコンを点付けして固定。変成シリコンが硬化するまで角材を立てかけて浮きを押さえている。

IMGP3510.jpg

床板を貼ったら直ぐに養生。

IMGP3509.jpg

2010-08-03

1階の床は半分が終了

IMGP3515.jpg

2010-08-04

床貼りは貼り始めや出入り口部分が面倒。
貼り始め:
 ・何処にも基準が無い。柱は同一直線上に並んでない。最大で2~3mm程度ずれている
  水糸を張ってそれを基準にするが、柱の凸凹の平均値に水糸を張るまでがとても面倒
  何度も測り直しが必要
 ・タッカが使えない。隠れてしまう部分なら真上から打ち込めばよいがたぶん床板が割れてしまう
  壁の厚さは12mmしかない。
出入り口:
 ・床板の側面が見える部分はサネを落として面取り
 ・サッシの下枠に潜り込む部分はルーター加工

IMGP3517.jpg

貼り始め。細く床板を切ってあるのでグニャグニャ曲がる。ここで床板がくの字になっていると隙間が出来てしまう。下地も完全に平面ではなく若干凸凹しているので上から押さえて接着剤が固まるのを待つ。

IMGP3516.jpg

2010-08-05

ここまで貼って12本の接着剤を使い切った。使う接着剤の総額は2万円以上になりそうだ。

IMGP3519.jpg

2010-08-06

風呂の天井に貼るアイカセラールを購入。でかい。そして重い。3×8版。風呂場には風呂場専用の物があるのだが種類が少ないし異常にテカっているのでキッチン用を購入。天井だけなら特に問題無いらしい。

IMGP3532.jpg

アイカセラール施工キット。両面テープ、変成シリコン接着剤、シリコンコーキング の3点セット。専用品でなくとも強力型両面テープ、変成シリコン系接着剤もしくは変成シリコンコーキング、防かびシリコンコーキングを個別に買ってくればよいが、かえって高くなりそうだったのでキットを購入。

IMGP3531.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
キッチンパネル TSSプロネット住宅資材楽天市場店 1 ¥24,843 アイカ キッチンパネルアイカセラール キッチンサニタリー壁面用 推奨柄 ソフトマット 2枚入り935×2455mmFJ-1788ZN
キッチンパネル施工キット TSSプロネット住宅資材楽天市場店 1 ¥5,460 アイカ キッチンパネルアイカセラール 施工部材施工キット セラール2枚用(シリコーンセット)ZK-11

両面テープの固定力確認。合板に防水シートと両面テープを貼り付けて貼り合わせてから剥がす。防水シートの粘着材が剥がれたので十分な仮固定力がありそう。アイカセラールの標準施工方法では天井施工の場合、アルミの金具を使う。ネジの頭が見えるし金具の幅が20mmもあって目立ちすぎるので壁用の施工方法で天井を貼ってしまうことにする。工務店の話では接着剤が硬化するまで突っ張り棒で押さえておけば大丈夫とのこと。

IMGP3534.jpg

2010-08-07

アイカセラールの施工ガイドに「がどの部分はφ12のドリルで穴開けしてから切るように」とあるので穴開けの実験。木工用のドリルでも鉄鋼用でも裏面は欠けが発生する。ガイドにも「穴開けは表面から」とある。セラールについて以下纏め
 ・ドリルの切れ味が悪くなるので木工用は使わない方がよい。
 ・丸鋸による切断では表からでも裏からでも差は殆どない。新品丸鋸歯(製品名グローバルソー)使用時
  セラール施工ガイドでは「裏面から切る」とある
 ・厚さ3mmしかないのに重さは10kgもあるので自重で大きくたわむ
  無理な形状になる場合は複数面に分割して施工しないとたぶん割れる
 ・石こうボードより固いが同様に脆いのでカドをぶつけると形状が崩れる
 ・タイルより安いが1枚単価が高いので取扱注意。
  しかも2枚セット売りなので失敗すると大損害
 ・狭い空間の天井施工は2人で施工しないとつらい。
  とにかく重いし、両面テープは一度張り付いてしまうと取れない。
  

IMGP3539.jpg

浴室換気(24時間換気)装置を付ける場所を切り取る。

IMGP3544.jpg

狭い場所での作業は準備が大切。天井板を持ったまま床の物を拾うなんて事は出来ない。

IMGP3541.jpg

ずれて張り付いた。15mmも壁と隙間が... この写真の右側は壁との隙間が5mm ....ということは10mmも曲がって張り付いた。両面テープが張り付いてしまってやり直し不能。壁面付近はタイルで隠れてしまうし天井目地は曲がっていてもたぶん解らないのでこのままにする。やり直すと3万かかるので失敗はごまかすしかない。

IMGP3552.jpg

突っ張り棒で支えて翌日まで待つ

IMGP3550.jpg

2010-08-10

板を薄くしたい場合はカンナで削れば良いが大きく削りたいときはカンナは使えない。スライド丸鋸は鋸歯を寸止め出来るので何度もノコ歯を往復させれば板を薄くすることが出来る。

IMGP3570.jpg

クランプで固定している部分が基礎の立ち上がりと干渉したのでスライド丸鋸で削った

IMGP3572.jpg

2010-08-11

鴨居は両サイドに板を仮止めして、その上に乗せてコーススレッドで固定。この方法が一番確実。ドアが嵌り込むなら精度が必要なのだが単なる「門」なので実際はこんなに神経質な施工をしなくても良い。

IMGP3575.jpg

外に防水シートをかけておいた間柱が何だか大きい。室内にある物は殆ど全部121mmなのだが1mm以上大きい。水分吸って膨らんだ可能性大。材種は杉。

IMGP3577.jpg

2010-08-13

風呂の天井2枚目を貼る。今度は少し小さいので軽くて施工が大分楽になった。2枚のセラールは3mm目透かしするため3mmの合板を間に挟んである。引っかかるのでガムテープでラスを押さえてある。天井はラスやトンボが無い状態で施工した方がずっと楽なのだが工務店と施主工事の作業分担の都合でこうなっている。

IMGP3580.jpg

アイカセラールの端切れ。自重でこれだけたわむ。

IMGP3586.jpg

シンクとガスコンロは壁に片持ち。材料はそこいらに転がっていたやけに重い板。160×40mmサイズ。ヒノキだと思ったが切ったら臭いが違う。見た目は大分違うのだが窓枠と同じ臭いなのでたぶん栂。切断面は窓枠の材料とそっくり。

IMGP3589.jpg

120mmのコーススレッド5本と接着剤で固定してある。更に上下を板で挟んだ。

IMGP3591.jpg

2010-08-16

仮筋交いを取って耐力壁を入れた。今は木目が目立つが焼けると木目の白い部分が黄色く変色して目立たなくなってくる。

IMGP3600.jpg

モルタル塗りの準備。アイカセラールを貼った時にラスがめくれてしまったので修正。板の切れ端を天井にガムテープ止めしてラスを仮押さえ。変成シリコンコーキングを点付けして固定

IMGP3598.jpg

約20mmあるのでモルタル10mm、タイル10mmの計算になる。

IMGP3594.jpg

2010-08-17

アイカセラールの目地をコーキング。目地の両側をマスキングする。以下コーキングの纏め

 ・コーキング剤を目地に充填したら直ぐにヘラで均す。時間が経つとうまくいかない
 ・綺麗な目地を作るためにはヘラは出来るだけゆっくり動かす。秒速30mm程度。
 ・コーキング剤が完全硬化するまでにはとても時間がかかるので
  失敗したときはV字型のスクレーパーでコーキング剤をかき出してやり直しが出来る
 ・マスキングテープは直ぐに剥がして良い。塗装の定石では「生乾き」の時にやるのだが定石をまもる必要なし。

IMGP3607.jpg

目地処理に使ったスクレイパー。

IMGP3611.jpg

「ネジが効かない場所はゼロにしよう」ということで石こうボードを貼る場所に合板で下地を入れた

IMGP3619.jpg

2010-08-18

ガスコンロのいちを壁に書いてみた。図面より50mm右に寄せた。これ以上は腕木があって無理。ガスコンロのガス管接続位置は蝶マークの所なのだがフレキ管(ベージュ色の管がガス管)直結ではないだろうからちょっと位置がマズイと思う。ガス会社に聞いてみよう。ガスコンロの施工ガイドでは赤丸の位置からガス管が出ている。

IMGP3626.jpg

2010-08-19

モルタル施工1日目。これくらいの大きさの写真だとプロの仕事も素人の仕事も区別が付かない。

IMGP3659.jpg

実際はこんな事になっている。消費税分くらいこぼしたか?

IMGP3657.jpg

しかも途中で硬化してきてしまって塗るのが困難になったので床にぶちまける

IMGP3654.jpg

2010-08-20

塗ったモルタルはこれ。水を加えるだけで使える。だけどすごく高い。でも塗りやすい。

IMGP3674.jpg

踏み台の使用頻度は高い。脚立よりもよく使う。

IMGP3676.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
モルタル カインズホーム 8 ¥1,280 フジモル
バケツ カインズホーム 1 ¥798 左官用バケツ
踏み台 カインズホーム 1 ¥2,980 踏み台

出角は難しいと聞いていたが出隅の直角を出すのが難しいのではなく、垂直を出すのが難しいようだ。直角は出隅鏝を使えば簡単にできる。出隅と入隅では以下の理由で出隅の方が難しい。
1.出っ張ったところにモルタルを盛りつけることが難しい
2.出隅の方が垂直が出ていないことが目立つ

IMGP3667.jpg

コテ板の形状が悪かったので修正。落ちてきたモルタルを受けるのに使える形状でなければならない。変更前の形状はこのページの上の方にある。

IMGP3670.jpg

使った鏝。以下鏝の纏め
 ・ヌリピタ君 裏面が凸凹しているのでトンボに引っかかってしまって使えず
 ・鹿衛門240mm 厚さ0.5mm 一番普通の鏝。これが一番使いやすい
 ・鹿衛門210mm 厚さ0.5mm 仕上げ鏝
  仕上げ用という名前なのだが仕上げのつもりで塗り終わった面を均そうとすると
  鏝が引っかかったり(鏝をあてる角度が難しい)、表面が荒れてしまったりする。
  狭い箇所に使う物か?
 ・出隅、入隅鏝 90度を出したいならこれで一回撫でればよい
  垂直を出すのはこの鏝を使う以前に必要な量だけ予めモルタルを塗りつけておくことが必要。「必要な量だけ」というのが難しい。

IMGP3671.jpg

出隅よりも、サッシの下の狭い部分の方が難しかった。

IMGP3669.jpg

余ったモルタルで排水口を埋めた。排水口上面(風呂場の洗い場のタイル面)は更にこの上30~40mmの位置にくる。以下風呂場モルタル塗りの纏め。モルタルは軽量モルタル、通常の砂+セメントのモルタルは使用しなかったので情報無し。

・フジモルはとても塗りやすい。猫の毛のような繊維が含まれていて適度な粘りけがある
 セメント+砂の方がずっと安いが素人には水加減などが難しいのでプレミックスタイプのモルタルがおすすめ。
・今回はプレミックスタイプのモルタルを使用したがタイル職人は通常の砂+セメントで施工するらしい
・モルタルは1時間程度で大分固くなる(気温約30度)
・左官はコテ板から一旦鏝の上にモルタルを移してから塗りつけるが、初心者は練習が必要になるし、塗るのに時間がかかる。急ぐときは
  1.コテ板の上にモルタルを載せる
  2.コテ板を壁に突きつける
  3.鏝でコテ板の上にあるモルタルを壁に移動させる
 という方法で塗れば良い。但しモルタルをこぼす量が多くなるのが欠点。塗っているときはコテ板を壁面に突きつけているのでこぼさないのだが。コテ板を壁面から離すときにこぼしてしまう。
・壁面を塗るときは上から塗る。落ちてきたモルタルをコテ板で受け止めるためには上から塗る必要がある
 下から塗ると既に塗ったモルタルにコテ板を突きつけなければならなくなる。
・風呂場のように連続した壁面は左から右に塗っていく。左利きの人はその逆。
・素人が1時間で塗れるのは軽量モルタルで8kg程度(水の重さ含まず)。セメント袋25kgの丁度1/3。これ以上のモルタルを一度に練ってはいけない。これは左官用バケツ13リットルに八分目程度の量。
・モルタルが固くなるとコテの上に乗らなくなる。
・練り樽(=大きなバケツ)は30リットル用が適当。左官用バケツでは小さすぎる。
・モルタルを練るときは先に樽に水を入れてからモルタルを加え、攪拌機で混ぜる。
 そうしないと樽の底に未攪拌のモルタルが残る。
・モルタルの量は体重計で量る。数%の水量の違いで固さが大分変わるので出来るだけ正確に量る。
 初心者にはそもそも「正しい固さ」が解らないので少なくとも最初の1回は正確に計量する必要がある。
・攪拌機は「新潟精機 パワーミキサー」で良い。約¥1000。別に電動ドリルが必要。 攪拌時間は約1分。
・体力を使わない作業に見えるが実際は違う。1日で50kg塗ったらかなり疲れる。
・風呂場のような狭い空間でも4面塗ると施工量は5mm厚で100kgにもなる。
・固まりかけたモルタルを小手で強く押さえると表面がすべすべになる。
 プレミックスタイプのモルタルだけだと思う。砂+セメントではすべすべにはならないのでは?
 プレミックスモルタルは灰色ではなく僅かに茶色い。

IMGP3661.jpg

昨日塗った面。約5mm塗った。まだラスの編み目が浮き出ている部分があるし、トンボが出っ張っているところもある。もう一回塗る必要があるが、タイルを貼るので平面を出さないといけない。凸凹は2mm以内に抑えたい。

IMGP3662.jpg

2010-08-23

浴室にタイル&天然石のサンプルを並べてみる。INAXのサーモタイルとタイル安売り店のオオムラから設計事務所経由で入手。白いタイルの下に敷いてあるのは天井に貼ったアイカセラール。

IMGP3693.jpg

石けんカス汚れのような模様。掃除しないで済むか? 分厚すぎてここには使用できない。あと5mmモルタルを塗る予定なのだが現時点で全く余裕がない。

IMGP3694.jpg

床貼り失敗。変なテーパーが付いていて次の一枚を貼ろうとしたらものすごく隙間が出来た。タッカで打ち付けてしまっているので破壊して外す。

IMGP3703.jpg

床板の幅を測るノギスを購入。Monotaroブランド。カーボン製で床板に傷が付かない。最初に届いた物は不良品だったので交換してもらった。

IMGP3719.jpg

出入り口は木口に凹サネをルーターで切って填め込む。凹サネに直交する凸サネは簡単には切れないので凹サネを切るようにする。凹サネはベアリング付きのルータービットで木口をなぞるだけでサネが切れる。

IMGP3706.jpg

床の養生シートは石こうボードより面積あたりの単価が高い。こんなロール状の薄っぺらな物だととても安いが、床に敷いてあるエコフルガードはホームセンターで1枚¥400で売っている。綺麗に敷き詰めれば既に工務店から入れてもらったエコフルガードだけで間に合うのだが雑に敷いてあるだけなので足りなくなった。

IMGP3678.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
養生シート カインズホーム 1 ¥848 1m×50m
ノギス Monotaro 1 ¥1,040 デジタルカーボンノギス

2010-08-25

基礎パッキンが見えていたので合板で蓋をする。下に基礎が見えているが合板を塗装すれば完成。出入り口の床をくわえ込む形状なので無駄に時間がかかる。

IMGP3708.jpg

吊り戸のレールを収める枠を入れるため壁に溝を掘る。これは前準備。この板の隙間をルーターで掘る。掘る量が多いので丸鋸で荒削りするがフリーハンドでは体制が悪くてうまくいかなかった。

IMGP3714.jpg

丸鋸のガイドになる板をタッカで仮止めして切断。高所で丸鋸やルーターを使用すると切り屑が目や口に入って何度も作業中断が必要になる。ゴーグルをかけてもあまり効果は無い。

IMGP3715.jpg

2010-08-26

ルーターで約15mmほじくった

IMGP3717.jpg

これが枠板。既に吊り戸のレールを填め込む溝が掘ってある。

IMGP3721.jpg

不要部分を切ったら切り口が広がった。切ると内部応力が解放されて変形する木材は多い。合板も例外ではない。壁に使用しているヒノキ合板は細長く切ると曲がってしまう。ラワンやラーチは変形が少ない気がする。

IMGP3722.jpg

2010-08-27

石こうボードを貼った。厚さ12.5mmのタイガーボード。しかも強くて丈夫...なやつではなく脆くて重いだけのシージング石こうボード。ガスコンロの周囲は耐火性のあるこれを嫌でも貼らないといけない。石こうボードは耐火性だけでなく同じ厚さなら合板よりずっと重いので防音性能も期待できる。石こうボード用のビスを使用したのだが杉の柱や間柱には食いつきが悪い。バカ穴になってしまったビスが数本ある。

IMGP3753.jpg

石こうボードは集塵機能付きの丸鋸で切る。くりぬき穴はジグソーを使うが集塵機能は付いていない。切削性は良いがとにかく脆い。脆い割には重いので何処かにぶつけるとぶつかった相手もかなりダメージを受ける。

IMGP3750.jpg

塗装やクロス貼りの場合は目地テープを貼ってパテ埋めする。この場所は石こうボードの上にタイルを貼るのでボードの目地処理はタイルの施工が完璧であるなら不要。買ってきた物は一発パテ。たぶん肉やせが少なく一度の施工で目地が綺麗に埋まるという意味なのだろうが価格から推測するにたぶん無理。

IMGP3748.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
パテ カインズホーム 1 ¥2,580 一発パテ
ヘラ カインズホーム 1 ¥980 フッ素コーティングパテベラ
石こうボード カインズホーム 5 ¥838 タイガー防水ボード
石こうボードビス カインズホーム 1 ¥138 石こうボードビス

2010-08-30

石こうボードは隙間を空けて貼る物かと思ったがそうではないようだ。突きつけて貼っても面接触しない。

IMGP3761.jpg

石こうボード貼り完了。1m2程度余ったが他に使い道がないので燃えないゴミ。大量に出ると処分が大変。

IMGP3763.jpg

2010-08-31

洗面所の床貼り最後の一枚。この材は暴れているしパテの盛りつけがへたくそで使用していなかった物。貼り終わりに使用すれば凸サネのパテは壁に飲み込まれるので気にしないで済む。暴れはクランプで上から押さえる。最後の貼り終わりにしか使えない方法。

IMGP3770.jpg

へたくそなパテ盛り。松なのでヤニが溜まっている場所がありヤニを取り去ってパテが持ってある場所がかなりある。4枚に1枚程度パテ埋めしてある。

IMGP3767.jpg

2010-09-01

ここ数日、室温が高く湿度が低いため材がかなり乾燥してきた。反ってしまった物が2~3枚。填め込んだときにこれくらい浮いてしまう物は体重をかけて押しつけつつタッカで固定する。

IMGP3774.jpg

そうすると割れてしまったりする。20~30cm程度なら凸サネが割れても余り問題ではない。次の一枚の継ぎ目が割れた位置に来ないようにすれば特に影響は無い。

IMGP3772.jpg

打ち込み不良も発生して作業がはかどらず

IMGP3775.jpg

床下点検口の手前まで貼り終わったのでネダレス合板を取る。真ん中の2本の鋼製束はセメダインPM165-Rでコンクリートスラブに接着したのだが、この接着剤は固くならないようだ。施工は7月前半だがまだ弾力性がある。シリコンコーキング剤よりちょっと固めの弾力性。

IMGP3784.jpg

2010-09-02

床下点検口2個目を作る。前回は既にネダレス合板を貼った後だったので、床下に潜って枠を組み立てたが今回は井桁の枠を後から填め込む方式で作った。

IMGP3786.jpg

スタイロを填め込んで完成。無理な体勢での作業がないので大分楽だった。

IMGP3788.jpg

2010-09-06

床貼り作業は前日に施工した床板からはみ出した接着剤を除去することから始める。

IMGP3796.jpg

最後の一枚ではないがタッカが入る余裕がないのでクランプで押さえる。

IMGP3807.jpg

最後の一枚はサネを切り落とさないと入らない。

IMGP3802.jpg

タッカも使えないので接着剤のみで固定。

IMGP3808.jpg

余った床材はこれだけ。もっと余るはずなのだが無駄が多かった。

IMGP3810.jpg

2010-09-07

最後の一枚はこんなふうに固定。斜め打ちでないのでタッカが使える

IMGP3811.jpg

ルーターで点検口周囲の床板を削って枠を填め込む。これで一階の床貼り終了。

IMGP3814.jpg

東側の壁貼り。西とほぼ対象。こういうのは丸鋸で切りにくい。電卓は勾配の計算に使っている。

IMGP3827.jpg

2010-09-08

床が終わったので壁を貼る。その前に養生。ダイケンの養生ボード。厚さが6mmもある。ホルムアルデヒドを吸うのだろうか?その前に自身が発散する臭いを吸収して欲しい。臭くなるので更にその上に養生シートを被せる。

IMGP3829.jpg

床は微妙にうねっているので基準にするのは垂直。反対側の壁は下げ振りを使ったがこの面はレーザー墨出し機を使う。ものすごく効率が良い。合板を千鳥に貼るときはレーザー墨出し機が必須アイテム。

IMGP3831.jpg

線は太いが合板と下地に当たったレーザー光の幅からかなり精度良く垂直を出せる。今日は曇りで線も見やすい。窓際だとかなり見づらくなる。

IMGP3834.jpg
かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
養生ボード カインズホーム 10 ¥348 ダイケン養生ボード

2010-09-09

壁を貼っている途中で気がついた。4~5mmも出ている。これでは壁が貼れない。1mm程度ならごまかせるがこれだけ出ていると無理。

IMGP3842.jpg

この部分は全ての柱が通し柱になっている。単位長さあたりのねじれの量が同じなら長尺材はねじれが大きくなる。ねじれた柱にミニ梁を取り付けているので凸凹してしまっているようだ。

IMGP3843.jpg

昨日、今日と気温が低くて快適。作業ははかどるが日が短くなってきているので進捗はイマイチ。5時半頃から急激に暗くなる。

IMGP3845.jpg

2010-09-10

ここは耐力壁。換気用のダクトが通る。他に金物の座金、コンセント用の電線、ガス釜のリモコンがある。切るのは簡単だが寸法を測るのが結構面倒。

IMGP3852.jpg

ガス屋は図面を見て施工しているわけではないのでじゃまくさい配線をしてくれている。施工してからかなり時間が経っているのでステップルがさび付いて抜けにくくなっている。

IMGP3851.jpg

あまり使っていなかった左利き用の丸鋸ガイド。切り欠くときは左用が欲しくなる。見えなくなるところなのでガイド無しで切ってもいいのだが...

IMGP3846.jpg

施工前の状態。奥の断熱材は蓋をしないで良いのだろうか??? ちょっとめくれているし...

IMGP3848.jpg

2010-09-11

洗面器を取り付ける場所に下地を入れた。これで洗面器の上に乗っても大丈夫だ。補強の必要性は無いが上に戸棚があって洗面器を踏み台にして中の物を取った過去の記憶に従ってみた。戸棚を付ける予定は無いのだが

IMGP3863.jpg

2階のフローリングは後回しにしようと思ったが無理だ。銀色のダクトの手前に写っている箇所に飾り材を取り付けたいのだが、それには四角く開いている部分に壁を貼らないといけない。壁は床の上に乗っている。飾り材は台所のタイルの見切りになっているので取り付けないとタイルが貼れない。タイルが貼れないとガス工事が完了しない。ガス管がタイルを貫通するからだ。ガス工事が終わらないと犬走りのコンクリートが打てない。ガスメーターは犬走りの上にある。フローリングと犬走りは全く関係なさそうに見えるが風が吹けば桶屋が儲かる式に繋がっている。上に物を落としてしまう事を考えるとフローリングは後回しにしたいのだが最初に施工しないと先に進めない。後回しに出来れば養生ボードを買わないで済む。

IMGP3866.jpg

ページが大きくなりすぎたので施主工事 その3