2014-03-20
10年以上使ったハーマンのビルトインコンロ。かなりボロボロ。4口あるが1カ所点火しない。自宅のガス工事を自分で出来ないか調べたときのガスについての資格はこのリンクを参照
パッキンが隙間に潜り込んでいる
裏側。このカウンターは大工が作った物。下側は塞いでいない
元栓を閉めて取り外す。アゴが比較的大きく開くトップ工業のハイパーレンチ(モンキレンチの製品名)HM-250TBがお勧め。屋外の元栓は開けたままで良い。Oリングが嵌まっているが何の役にも立っていない。この接続口は時代遅れだと思う。コンロの内部はOリング2個で漏れを防ぐ構造になっているのでここも同じ方式にすればシール剤を塗らなくて済む
シール材は3山程度しか付着していない。これで十分漏れないと言うことだ
上からビスで固定してある。今のコンロは左右から固定する方式
水が浸入して錆びている。ステンレスビスだが柔らかくてインパクトドライバーで回せず。こういう場所は錆びても良いのでSUS410が良い。相手は鉄なので鉄の方が錆びてくれる
ビスの周囲をマイナスドライバーをタガネ代わりにして切断して取り外した。抜けなかったビスはCRCを少しだけ吹いてからプライヤーで挟んで回した。配管にゴミが入らないようにラップで包んである
水や油が浸入して下地のパーティクルボードが膨らんでいる。強度はもう無い。パーティクルボードやMDFはシステムキッチンで多用されているが水濡れには非常に弱い。雨の日に屋外に1日出しておくだけで使えなくなる。合板を使っていればここまで酷くならない。大きくくり抜いてしまうので集成材を使うのはもったいない
丸のこで裏から切れ目を入れて除去。集成材の当て木を入れて補強完了。
大工が現物合わせで作ったのでリンナイのコンロが入らない。丸のこで正面パネルの上側を削る
新型はリンナイの2口タイプ。約¥86000。2口だけでも最大火力にすると出力は7kWもある。グリルを含めると約9kW。コンロの近くに分電盤から単独で2.0mmのVVF(灰色の100V電線)が引いてあれば最大出力約6kwのIHに変更出来るが多くの場合電気工事が必要。コンロは短時間大出力が必要なのでガスを使うのが理想。特に東電の地域は嫌がらせのリミッターが付いてくるのでIHは不向き。火力調節はボタンを押すだけの電子制御で実際のガスの流量調節はモーターで行うしくみ。これのおかげで炊飯時の火力調整はコンロが自動でやってくれる。ハーマンとは天板の位置が若干違う。手前側の汚れ落としが不完全だった
上側はちょっと空きすぎた
中にゴミを入れないようにしてニップルをきれいにする。これが結構面倒。ひたすら固まったシール材を除去。東京ガスの仕事は不細工。ラベルが汚く巻いてある
シール剤を塗ってねじ込む。もっと上の方まで塗っても良いが中にシール材が入ると面倒なことになる
リンナイの新型の方が接続口がやや奥にある
ガスの圧力はこんな物。1気圧は約100kパスカルなので0.02気圧。水深20cmの水圧と同じ。ガスホースを水深30cmの水槽に入れるとガスは出てこないことになる。金魚のぶくぶくの方が圧力が高いということだ。エアコンガス圧>>>水道水圧>>>都市ガス圧の関係。ガス管を口にくわえて思いっきり息を吹き込めば勝てる。よほど下手くそな工事をしない限り漏れないので管の中にゴミを入れないようにすることのほうが重要
シール材は量が多すぎる。他にもいろいろガス用のシール材はあるがこれが一番安い
ヘルメシールG-1:
いつまでも固まらない。たぶんそのぶん経年劣化が少ないのだと思う
粘度はG-2と同程度。粘着剤を塗るだけで漏れないと言うことだ
匂いは殆ど無い
ヘルメシールG-2:
硬化はかなり遅いが固まる。シリコンコーキングと同程度の硬化速度と思えば良い
若干の揮発臭がある
ガスコンロの交換に資格は不要だがシール材は¥1200程度。漏れ確認用の石けんスプレーが¥1000するのでガス屋に接続だけ頼んだ方が良い。取り付けだけなら数千円で済む。厳密には資格が存在するがガス会社の民間資格で電気工事士のような国家資格では無いためDIYでやっても罰則などは無い。施工状態が危険であるとしてガスを止める権限はガス会社にあるはずなので大切なのはプロと同じように施工すること。