2008-08-11
DP-16Kの中身は8本足のEEPROMというICです。EEPROMというのはUSBメモリー同様、電気的に読み書きが出来る不揮発性(電源を切っても物忘れしない)のメモリーです。EEPROMには多くの種類がありますがDP-16Kもどき(オリジナルもたぶん同じだと思う)に使用されているのはMicrochip社製の24LC16Bという型番の物です。このメモリーにはPICkit2という同社が作っている書き込み機で読み書きが出来ます。
PICkit2でのバックアップの様子。PICkit2は¥5000以上するので、持っている人がいないかラジコン仲間に聞いてみよう。インドアエアプレーンをやっている人は持っている可能性が高い。ハードは有料だが書き込みソフトは無料で公開されている。
「ほぼPICkit2」でもバックアップできます。クローンなので当たり前ですが...
簡単なアダプターを作ってもかまいませんし、滅多に使用しないなら、上のようにブレッドボードや単線を使用して結線してもかまいません。電線はあまり長くならないように20cm以内で配線しよう。
結線方法はこんなです。本来I2Cは3kΩ程度の抵抗が理想的なはずだが4.7kΩで実験したとところACKエラーとなってうまくいかなかった。
アダプターの製作例。左がデータパック側で右がPICkit2に接続する方。この写真だと違いがわからないがデータパック側は2mmピッチ、PICkit2側は2.54mmピッチのヘッダーを使用している。2mmピッチのヘッダーは千石電商で売っている。緑の線と赤い線が10kΩの抵抗を介して接続されている。
ソフトのインストール方法はあえて説明しません。通常のWindowsソフト同様、インストーラーに言われるままに進めていけばインストール出来ます。プログラムを起動してDeviceに24LC16Bを選択し「Read」ボタンを押せばメモリーの内容を読み出してくれます。ファイルに書き出したいときは「File」-「Export Hex」です。その逆に書き出したファイルをメモリーに書き込みたいときは「File」-「Import Hex」でファイルを読み込んでから「Write」ボタンでメモリーに書き込みます。間違っても大切な機体データをバックアップする前に「Erase」ボタンを押してはいけません。きれいさっぱり初期化されてしまいます。この初期化はプロポで実行する初期化とは違います、メモリーを工場出荷時の状態に戻すので、再度プロポに装着するとプロポは新品のデータパックが接続されたと認識して初期化のメッセージを出します。
24LCというのを選択する
そして Device には 24LC16B を選択する。
メモリーの内容をファイルに書き出すと16進数の数字の並んだテキストファイルが出来ます。
メモリーから読み出したデータをファイルに書き出した物