MCP1640 昇圧スイッチング電源IC

Microchip社 昇圧スイッチング電源IC
・SOT23サイズ
・入力最低電圧 0.65V(実際は0.8V程度と見ておいた方が良い)
・最大出力電圧 5.5V
・最小出力電圧 1.2V
・FET内蔵なので実装面積を小さく出来る
・両面基板を使わない場合、取り出せる電流はデータシートの約半分と見ておいた方が良い


2015-02-13

半田付けはそんなに難しくないSOT23サイズ。少量の場合は売店 モジュール化された基板はストロベリーリナックスで売っている。データシート

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取り出せる電流。入力電圧と出力電圧の組み合わせによって取り出せる電流は異なる

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回路図。4番ピンの電圧が1.2Vになるように制御される

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SOT23変換基板+ブレッドボードの組み合わせでは正常動作しない。出力側のコンデンサと2つの抵抗を変換基板上で配線すれば動くかもしれない
スイッチング電源ICは以下2つが重要
・出力側のコンデンサ(上の回路図ではC1,C3)をICと最短距離で配線する
・フィードバック端子に繋がっている部品(上の回路では抵抗)をICと最短距離で配線する。フィードバック端子は上の回路図ではVFB。大抵どんなメーカーでもFBという名称になっている
コイルは内部の配線長が長いので若干遠回りな配線でも問題ない。推奨コイルメーカーやその型番がデータシートに載っている物が多い

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これでデータシートの約半分の電流を取り出せている。チップ部品は使っていない。コイルは再利用するのでICソケット経由。抵抗は基板の表側(逆さ基板)。コンデンサはバイアス電圧がかかるとかなり容量が小さくなってしまうY5V誘電体の10μF積層セラミックコンデンサ。このコンデンサは特性は悪いが安価。X5RやX7Rの方がこの用途に適

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1.2V電池で赤色LEDを点灯。赤色LEDはVF1.8V程度なので電池だけでは点灯しない。最低入力電圧が低いのでスーパーキャパシタから電力を取り出すのに向いている。スーパーキャパシタを使ったUPS

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EAGLE回路図&基板レイアウト
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MCP1640_TEST_EAGLE415.zip EAGLE EAGLE4.15用