生基板再生

各所で紹介されている生基板からプリント基板を作る方法を実験してみました。露光オーバーで失敗した感光基板のリサイクルです


2015-02-14

この方式は時代遅れになりました。熱転写紙を見て下さい

2006-12-26

先ずインクジェットプリンター用のOHPフォイルにレーザープリンターでパターンを印刷して、それを基板に転写してみることにしました。プリンターはEPSONのLP-8700。どちらかというとオフィス用途向き製品。昔の古いレーザープリンターは紙の上にトナーが盛り上がるように乗ったのですが、これはトナーを無駄遣いしてくれません。トナーの量は5段階調整できます

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薄すぎるように見えますが、紙に印刷するのにはこれで十分なようです。白い紙の上に乗せるとこんなに黒く見えます。上が紙に印刷した物、下がOHPフォイルに印刷した物。トナーの量は最大にしてあります

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アイロンはこれを使いました。ラジコン飛行機用のフィルムを貼るための小型の物。温度は最高温度で実験しました

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基板を磨いてから転写してみました。生基板は露光オーバーでダメにしてしまった感光基板です。熟練を要すようです、うまくいきません。強く押しつけるとパターンがつぶれます

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紙でも実験してみました。普段使っているスーパーファイングレード用紙。各所で良いと紹介されている物はブドウの絵のファイングレード用紙ですが、これはリンゴの絵のもの

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アイロンで転写した後、紙を水に漬けて剥がしやすくします

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紙に印刷したトナーは根性が無くなっているようで、爪でひっかくと簡単に取れてしまいます。OHPフォイルで試した物は爪でひっかいても取れません

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いろいろ条件を替えてみましたがどれもダメ。紙の問題でしょうか温度の問題でしょうか? 解りません。  ブドウの絵のファイングレード用紙が売っていたら再度試してみます。一端終了

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生基板にインクジェットプリンターで直接レジスト印刷できると一番いいのですが...

2006-12-28

ブドウの絵の紙を買いました。100枚で¥380。基板のトナーを全部落として再度挑戦

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パーツクリーナーでふき取って、台所用たわしのスコッチブライトのようなざらざらの部分で磨きました

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温度は最高温度より低めにしてみました。スーパーファイングレード用紙より吸水性がよいようです

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うまくいきました。紙が違うだけでこんなにも結果が違います。指の腹で紙を落としたところです。これといったコツは必要ありませんでした。1分程度アイロンで加熱しました。アイロンはかなり強く押しつけていますが紙だとパターンがつぶれないようです

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塩化第2鉄溶液はかなり古くなっていて、ウナギのタレ状態。紙が残っていた部分のエッチングが進みません。よく落とさないとダメなようです

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エッチングが完了していませんが。本来紙をきちんと落とした状態なら完了しているはずなので引き揚げました。ベタ部分が所々黒くなっていますが、これはエッチングされて小さなくぼみや穴が出来、そこにパーツクリーナーで溶かしたトナーが付着して黒ずんでいるものです。配線の太さは16mil

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一部ベタパターンをサンハヤトのレジストペンで補強してみました。塗った部分がどうなったか上の写真で比較してみてください。塗った部分には黒ずみがありません

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各部の状態をご覧ください。感光基板とは比較にならないほど汚い出来ですが、電気的には問題なさそうです。十分実用レベルです。ピン間も1本きれいに抜けてます

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黒ずみの原因はトナーが乗っていない部分があるため。銅箔が透けて見えてます

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上の状態の基板にべた塗り印刷した紙を乗せてアイロンをかけてみました。トナーが乗っている部分は凸になっているので平らなアイロンでプレスしてやればトナーが付いている部分だけが溶け合って改善されると考えた次第

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これがべた塗り加工前

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べた塗り加工後。だいぶ改善されました

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爪でひっかくと取れてしまうことには変わりありません

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べた塗りパターンを上乗せする方法は失敗する確率も高くなります。左は強く押さえすぎ。右はプリンターで2度印刷した濃いベタパターンを転写した物

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OHPフォイルにべた塗りして転写してみましたが、今度は押さえつけるときパターンがつぶれます

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こんなメッセージ出てました。たどたどしい日本語。トナーカートリッジが新品ならもう少し違った結果が出るかもしれません

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