2017-05-18
スイカは日当たりさえよければ栽培が容易で実が大きくなる速度が異常に早いので栽培して面白い植物。ホームセンターで安い培養土を買ってきて種をまく。種も毎年買う。野菜や果物は良い品種が出来たらクローン栽培するので食べたスイカの種を蒔かないほうが良い。スイカの苗は出回る時期が早すぎることが多く種をまいたほうがうまくいくはず。ホームセンターの苗は質が悪いものが非常に多いので注意。種まきは関東平野で4/15-5/10頃が適期。寒さに弱いので絶対に早く蒔いてはいけない。早く発芽してしまった場合は苗キャップなどの保温が必要。発芽率は80%以上あるのが普通。植え付けるポットは13.5cmサイズが良い。小玉スイカは装甲が薄く裂果しやすいので初めて栽培するときは大玉が良い。小玉のほうが栽培しやすいというのはたぶん嘘。味も良く皮も薄く栽培もしやすいなら小玉のほうが安くなり大玉スイカは絶滅するはず。土の量が少なかったり日当たりが悪いと大きくならないが小玉サイズのまま甘くなる
Youtube動画 スイカのプランター栽培
PlantsNote 縞紅西瓜 2019年
PlantsNote 縞紅西瓜 2018年 上のYoutubeはこの栽培を動画にしたもの
PlantsNote タヒチ 2017年
PlantsNote 縞紅スイカ 2016年
PlantsNote 縞紅スイカ 2015年
この苗はあまり状態が良くない。双葉はもっと大きくなる。ウリ科は種の大きさの割に双葉が大きいのが特徴
2017-06-12
根がこれくらい育ったら植え付ける。ウリ科の根は非常に細かいので根の輪郭がぼやけて見える。根はきゅうり臭い。本葉の5枚目が展開し始めるころにこの程度根が育つ。プランターにそのまま直まきしたほうが良いが小さい時にウリハムシに食われないように苗の周囲を囲っておく必要があるため狭い場所に置けるポットのほうが対策しやすい。受粉日までは水やりと害虫駆除をする。摘芯すると成長が遅れるのでしなくてよい。特にプランター栽培で1株=1玉の場合は摘芯はしない。土は必ずホームセンターの元肥入りと書いてある肥料入り培養土を使う。培養土を使うと「土が悪くて育たない」という要因を排除できるので最初の栽培に適している。黒土は通気性が悪すぎるし肥料は入っていない。ホームセンターの培養土は肥料過多なので肥料大食いのスイカにはちょうど良い。連作障害を起こす可能性があるので毎年同じ土は使えない。スイカは日当たりが良くないと育ちが悪くなるのでできるだけ日当たりのよい場所に置く。西日までしっかり当たる場所が良い
巻きひげが絡みつく場所が必要なのでワライラズを使っている。これが無いと風が吹いたとき葉が裏返ってしまう。銀色なので虫よけ効果もある。再利用可能。プランターは90cmサイズの大きなものを使う。14リットルの培養土が3袋半入る。プランター1つに1株だけ。1株1玉で約5kgになる。プランターと土の費用を考えると1回栽培してみるだけならスーパーで買ってきたほうが安い
2017-06-25
アブラムシが付いてしまったら粘着くんで駆除する。これくらい大発生してしまったときは少し濃いめの500倍希釈を2回散布する
野菜の種類ごとに使える農薬、散布時期が決まっているが粘着君はでんぷんで窒息させるタイプの物なので使用制限が無い
完全に駆除できないが影響がない数に減らすことができる。萎んで黒くなっているのが死んだアブラムシ
2017-07-09
夕方に花は萎んでしまうので通常朝に受粉作業をする。蔓の総延長が5~6mになったときに受粉させる。株が小さいのに受粉させると玉が大きくならずに失敗する。これだけは自然の力に任せない。それ以前の雌花は取ってしまう。雌花は小さなスイカの球が付いているのでわかる。雄花を切って雌花にこすりつけて受粉させる。受粉は100%成功すると思ってよい。翌日に花が咲いていなければ成功。受粉日はラベルを付けて記録しておく。スイカは受粉日から収穫日までの毎日の平均気温の累積値(=積算温度)で収穫するので受粉日を記録しておく必要がある。勝手に虫が受粉させてしまい知らないうちに玉が大きくなっていたらテニスボールサイズになった日の7日前あたりが受粉日のはず。たくさん栽培するときは収穫時期が同じになると保存に困るので受粉日をずらして対処する。実をつける位置は株元から2m以内にする
2017-07-16
青いプラスチックはシンエツマットという物。裏側にも光が当たるので玉直しをしなくても全体がきれいな色になる。色と糖度に相関は無いので家庭菜園の場合玉直しはしないで良い。受粉から1週間程度でこのサイズになる。黒玉タイプのスイカ。最初は縞模様がはっきりしているが次第に黒く識別できなくなっていく。ピンポン玉サイズからこのサイズになるまであっという間。周囲の雑草はそのままでよい。草刈りしようとすると間違って蔓を切ってしまう。実が大きくなってくると花が咲かなくなる。割れたり実を取ってしまうとまた花が咲き始める。雑草同様種を残すまでそう簡単に生きることをあきらめたりはしない。成長の邪魔になるものを取り去ってやれば後は植物が勝手に育つ仕組みになっている。人が手を加えないと育たないものではないので畑に植えると無農薬放置栽培が可能。スイカは成長が速いので雑草に負けたりはしない。プランターの場合放置すると水切れで確実に枯れる
2017-07-27
ある程度大きくなったらネットをかける。当方の栽培場所は道路側なので人や車を嫌ってカラスはあまり近寄らないためネット無しでも問題ないと思われる。カラスはネットを破ることができるので防鳥ネットをかけたほうが良い。もう少し大きくなったら防鳥ネットをそのまま株の上からかける。鳥はネットが絡まるのを嫌うので丁寧に囲う必要は無い。ネットを気にしない小さな鳥もいるが大玉スイカの装甲を破れないので問題ない
株元の古い葉は黄色くなってくる。ウリ科は最初に生えた葉を捨て去りながら育つので株元の葉が枯れても問題ない
2017-07-31
ネットをかけた。栽培場所によって方法を変える必要がある。人の殆どいない場所ではこれだとたぶん食われてしまう
スイカの主な害虫はウリハムシ。円を描くように葉をかじる。葉の数が少ないときに食われるとダメージ大。大きくなると成長速度の方が早いので問題ない。害虫は一つの株に集中攻撃を加える習性があるので苗は少し多めに育てておく
ブルーベリーの葉に止まっているウリハムシ。飛行能力は低くほぼ水平にしか飛べない。外敵に襲われると下に落ちる。そのままにすると居座るので容赦なくつぶす。食料の奪い合いなので情けをかけてはいけない。手が黄色くなるがカメムシのように異臭はしない
2017-08-13
巻きひげが絡みつくための雑草以外は刈ってしまいたいところだが一緒に蔓を切ってしまうことがあるので雑草は放置する。畑の場合はスイカのほうが優勢になるがプランターだと雑草のほうが勢力が強くなる。刈ったほうが日当たりが良くなるので糖度は上がる。プランターの中に生えた雑草は大きくならないうちに抜く
2017-08-17
積算温度950度で収穫。積算温度は受粉日から収穫日までの平均気温の累積値なので受粉日を記録しておかないとわからない。過去の気温は気象庁の過去の気象データ・ダウンロードで調べる。農家は試し割りをするが家庭菜園は数が少ないので一発勝負。たたいた音では判断できない。その大きさの物体の固有振動数から糖度が分かるわけがない
3.5kgと小ぶり。失敗レベルのサイズであるが失敗してもこの程度にはなる。今年栽培したタヒチはプランター栽培に向いていないのかもしれない
雑草に埋もれている
スイカは中心部の糖度が一番高い
中心部は普通。13.5度くらいで上出来
外周部。かなり低い。10度あれば上出来
2017-08-24
5kgサイズ収穫。50リットルプランターではこのサイズが限界と思われる。養分供給が無くなってくると玉が付いている所の巻きひげが枯れる。大体積算温度850℃程度で枯れる
所定の積算温度になったときに巻きひげが枯れていないときもたまにある。付け根まで枯れていないものは収穫を遅らせる。こういう変則的な育ち方をしたものは出来が良くない
収穫が終わるとまた花が咲いて実が付くが気温不足で良い結果にはならない
今年のスイカの出来が良くないのは雨が降りすぎのせいもあるが雑草に埋もれすぎたのが原因の可能性大。大きくなったものはあまり埋もれていない。全体的には後半に収穫したもの、つまり受粉が遅かったもののほうが大きくなっているので受粉はもっと遅いほうが良かったと思われる。受粉させるのには株がまだ小さすぎたのだ
2017-08-26
スイカの賞味期限は収穫してから2週間が限界。1週間以内に食べたほうが良い。時間が経つと種の周囲が粉っぽくなってくる。収穫後1週間程度経ったものはヘタが黒ずんでいる
収穫が終わるとまた花が咲き始めて実が付くが8月後半に着果しても気温が低く成長不良になるので直ぐ片付けて良い。連作障害を起こす可能性があるのでこの土は来年ウリ科以外の栽培に使う。量が多いのでこの後どう使うか考えて栽培する必要がある。収穫直後にすぐ再利用すると何故か成長が悪くなる。半年程度放置したほうが良い
2017-08-29
今年一番大きかった5kgの物。糖度中心部10.9度、周辺部9.2度。やや低め。全収穫量25.9kg。8株が全部5kgになれば40kg収穫できたはずなのでうまくいったとは言えない
失敗原因は
・着果時期が早すぎ
・長雨で気温が低い
・雑草に埋もれすぎ
の3点
使い終わった土はプランターから出してしばらく放置。コガネムシの幼虫がいると次の作物の栽培時に根を食われるので乾燥させる。幼虫は水没や断食には長時間耐えるが乾燥には耐えられない。乾燥した表層から少しずつ使うようにする
着果してから収穫するまでの気温、降水量。10mm以上降ってもプランターの底から抜けるので降水量10mm以上は表示していない
・後半の降水量が梅雨時並に多い
・後半の気温が低い
去年2016年の気温と降水量。8月後半は雨が多いが気温の変化があるので降った後晴れている。この年のほうが糖度も高く大きくなった
2019-09-03
今年もYoutube動画を作った。Youtube動画 スイカ栽培 発芽から収穫まで 2019年