EAGLE面付け方法

プリント基板CAD EAGLE による面付け手順。EAGLE4用

1.面付けする2つの基板のデザインルールを合わせておく。合わせておくべき物は
   Supply の Thermal と Annulus
   Masks の Limit
   Distance の Copper/Dimension
   これだけでは完全ではない。完全に同じにしたいなら Save as ... でデザインルールを保存して別のボードで Load ... して合わせる
2.panelize.ulp で部品番号を複製する
   2つのbrdをマージすると2つのbrd間で重複している部品番号が自動的に繰り上げられて変わってしまうことを回避するための物
   ULPを実行すると _tNames,_bNames というレイヤーが生成されここに部品番号がテキストとして複製される
3.面付けするbrdファイルを複製する
   面付けにより回路図とbrdファイルの連携は断ち切られるので、これをやっておかないと酷い目に遭う
4.2つのbrdをCOPY&PASTE機能でマージする
   ルーターで切り出すので2つのボード間には隙間が必要
   FusionPCBは1mm以上(当方は2mmにしている)、P版.com は2mm以上 基板メーカーによって異なる
5.CamJobを実行する
   この時、Silktopから tNames を外し _tNames 追加
   この時、Silkbottomから bNames を外し _bNames 追加


2014-06-23

この状態になる前に合わせておくべき物がある。2つのbrdを合体させてもデザインルールは1つなのでデザインルールが合ってないとマージ後の基板パターンが変わってしまう

R0021137.jpg

合わせておくべき物はDRCのSupplyのThrmal,Annulus。これはGNDベタパターンの設定。ここをいじらないとベタパターンに半田の熱が逃げすぎて半田付け困難になる

eaglesupply.png

MasksのLimit。この値によってビアにレジストがかかるか否かが変わる

eaglemasks.png

フォントも全部ベクターフォントにしてしまう

eaglefont.png

panelize.ulpを実行して部品番号を複製する。レイヤー125 _tNames, 126 _bNames が生成され、ここに部品番号が複製される。camjobを実行するときに標準のtNames,bNamesを使わずこのレイヤーを使用する

R0021139.jpg

以降の作業は回路図と基板レイアウトとの関係が切れるのでbrdファイルを複製した物に対して行う。切れたときに出るおなじみのメッセージ

backan.png

COPY&PASTE機能でbrdを合体。2つの基板の隙間は基板を切り出すルーターの刃物径に依存。これはメーカー毎に異なる

R0021140.jpg

ボードを合体させるとこんなエラーが出るがそのまま進める。以降DRCも正常に動作しなくなるが止む無し

warning.png

基板を合体させたらcamjobを実行。Silktopから tNames を外し _tNames 追加

silktop.png

Silkbottomから bNames を外し _bNames 追加 して実行

silkbottom.png

CG-Prevue(無料)等のガーバービューアーを使って生成されたガーバーデータを確認して完了

R0021143.jpg