リチウムポリマー電池充電器1.2A版Ver2の作り方

リチウムイオン/ポリマー電池充電器1.2A版Ver2の作り方

■充電器の仕様
  ・1セル用と2セル用が有ります。
   切り替え式ではありません。
  ・充電電流は0.1A~1.2Aまでロータリースイッチで可変出来ます
  ・親電源としてACアダプターを使用出来ます
    ==重要============================================
    親電源の電圧は目的の充電電流を流したときに1セル用は4.5V、2セル用は8.8V以上必要です
    ================================================
   安定化電源を親電源にすることも出来ます 
   親電源は12V以下の物を使用して下さい。13.5V以上の電圧をかけるとICが壊れる可能性があります
   以下の値が3以下になるように使用して下さい。この式は必要以上に親電源の電圧が高いと充電電流を大きくすることが出来なくなるという事を表しています
    (親電源の電圧[V] - 電池の電圧[V]) × 充電電流[A] < 3
     電池の電圧は1セルなら3.7V 2セルなら7.4V で計算して下さい

■使い方
  1.充電電流をロータリースイッチで設定する
    充電電流は基板に印刷してあります
  2.親電源に接続する。
  3.電池を接続する
  4.充電中は黄色LEDが点灯
  5.充電完了したら黄色LEDが消灯
  6.電池を取り外す
  7.親電源を切る

  ・充電中に問題が起きたときは赤LEDが点灯します
   赤LEDが点灯した場合は電池を取り外し、電源を切って(抜いて)下さい
  ・3時間以上の長時間充電は出来ません
   充電が中断し赤LEDが点灯します

■注意!!
  1.半田付けする抵抗を間違えないで下さい
    異なる抵抗値の物を半田付けすると印刷してある充電電流と実際の充電電流が合わなくなるため危険です
  2.充電中は目の届くところに置いて充電して下さい


2013-11-17

キットが完成するとこうなります。キットには赤黒の電線は含まれていません。親電源も別売です

R0019131.jpg

部品表 1セル用

1cellbuhinhyo.PNG

部品表 2セル用

2cellbuhinhyo.PNG

全ての半田付けが終了した状態。LEDは取付向きがあるので注意して下さい。R17には何も取り付けません。

R0019123.jpg

LEDは上から見ると円形では無く片側が平らになっています。この面がマイナスで足の長さもマイナスが短くなっています。上の写真では写真上側が平らな面です。

R0019117.jpg

ロータリースイッチは端子の頭のリング部分を切断して基板に差し込んで下さい。軸は長すぎるのでニッパーで切断します。足はやや内側に曲がっているので若干矯正しないと入りません。

PICT2349.jpg

ICは取付向きがあるので注意して下さい。ICの丸いへこみ(浅いので分かり難い)が向きを示す目印です。丸い凹みを基板上の○マークに合わせます。細い0.5mmの糸半田があれば隣の足と接触しないように半田付けできますが、太い物しか無い場合は
1.半田によるショートを気にせずに半田付けする
2.余分な半田を半田吸い取り機で吸い取る
3.フラックスを塗る
4.再度コテを当てて半田を均す。この時は半田を追加しないで良い
5.アルコールでフラックスを洗い流す。石けんを付けて水洗いしても良い
フラックスを使うと洗浄しないといけないので一番最初に取り付けるようにします

R0019098.jpg

放熱版はICに放熱シリコンを塗ってから取り付けて下さい。放熱器とICが密着すれば良いのでほんの僅か付ければ十分です。

R0019124.jpg

放熱器とICの間に隙間が空く場合はリベットの頭を軽くやすりで削って下さい。柔らかいアルミなのでやすりを2~3往復させるだけで十分な高さに削れます。

R0019113.jpg

複数セルを充電するときの方法

jyudenhoho.PNG
ご参考の回路図
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
kairozu1cell.PNG PNG 1セル用の回路図。2セル用はICがMCP73864、LEDの電流制限抵抗が1kΩではなく2kΩ