2012-12-08
実験対象は44ピンのTQFPパッケージ。用途はPICのプログラム書き込みなので端子は6本有れば十分。市販品は一番安い物で1万円。高い物は2万円以上。これを1個¥500程度で作りたい。
TQFPというのはこんなの
こんな物を基板メーカーに発注する。使わないが44ピン全部配線した。
ソケットの端子はこれを使えばいけそうな気がする。モジュラージャックの金メッキ端子。
2012-12-09
左下が本体。左上は端子を曲げるためのジグ。16個穴があるが最適な寸法の物を1個だけ使う。その隣はTQFPパッケージのガイド。本体の上に重ねてネジ止め。四角穴の大きさは足まで含めたTQFPパッケージと同じサイズ。PICとAVRで書き込みするためのアダプター各1個。26ピンソケットはユニバーサル基板ピッチになっているのでPIC,AVR以外のアダプターも自作は容易。
基板の発注は現在注文している物が届いてから。
2012-12-10
没基板で実験。コの字に曲げた端子を差し込んで片方を半田付け
裏側はこうなる。突き出た端子を押すと弾力で引っ込む。TQFPパッケージを乗せて上から押さえつければ適度な圧力で接触するはず。これはビアなのでランドが付いているが現物は穴を開けただけになる。誤差を考慮すると0.8ミリピッチの44ピンTQFPパッケージはFusionPCBの設計ルールギリギリ。SOTなら少し余裕が出来る。SOICなら余裕十分。
ICSPコネクタを付けてみたのだが、そもそも40pinZIFに変換する意味が無い。直接本体側にコネクターを付けたほうが合理的。書き込み機能に特化した基板の方がよさそう
SOICとSOT23用はこんな感じ
2012-12-11
モジュラージャックを分解するのは面倒なのでチェック端子を購入した。1個¥9
2012-12-20
SOIC,SOT,TQFPを全部1枚の基板に盛った。配線は書き込み用に特化。各回路はカッターでは分離不能。糸鋸を使わないと切り離せない。半田メッキだと穴が埋まる可能性があるので金メッキにする予定。ピンヘッダは蛇の目基板ピッチになっているのでこの基板そっくり全部蛇の目基板と重ねられる。
2012-12-23
ソケットはAliexpressで購入すると安いようだ。電子部品は5、10、50、100個単位の販売が多いが高額になるソケットは1個単位で販売している。送料も無料の所が多いので到着まで時間がかかるのを我慢すれば日本の部品販売店より気軽に購入できる。小型小包(スモールパケット)の重量制限が2.5kgなのでたくさん買うとこの重さを超えたとことで自動的に送料が別料金になる仕組み。ソケット以外の部品などもざっと価格を見てみたが中国で作っている物を大量購入すると日本よりずっと安い物がある。日本より高い物もあるので掘り出し物はあまり多くないと思う。
2012-12-27
発注をかけた
2013-01-17
届いた。金メッキでぴかぴか
穴の中はメッキがかからなかった
2013-01-20
ピンを取り付けた。曲がっている物をまっすぐにしてから再度曲げたので若干よれている。
大きい物はセットしやすい。おもりはかなり大きな物が必要になるので指で押さえた方が手っ取り早い
6ピンや8ピンはセロハンテープで位置決めして書き込み中に指で上から押さえてしまう方が楽。大きな物も使用頻度が少なければセロハンテープ貼り付け方式の方が楽。位置決め板を精度良く固定するのはかなり面倒な作業。上から押さえるなら8ピンまでは変換基板のようなSMDパターンで良いんじゃ無いかと思う。足の数が多くなると目的の書き込み端子が接触しているか怪しくなるが少ピンの物なら接触不良の可能性も小さくなる。自分用は1枚有れば良いので残りの9枚は¥400で販売。
8ピン用の固定穴を忘れたので両面テープで貼り付けてある。
PIC10F222
2013-01-20
こんな風にしてみたが厚紙が薄くてダメ
セロハンテープで貼り付けるのが一番。でもこれは何故か書き込めず。今のところ原因不明
あまり小さくならないPICのSOICパッケージ。PIC18F2550。大きいサイズは押さえ板が機能する。
2016-09-24
書き込めなかったAVRのTQFPパッケージを変換基板に半田付けして書き込みテスト。書き込めなかった原因は水晶。いったんヒューズビットが変更されてしまうと水晶無しでは書き込みできなくなってしまうという仕様によるもの
配線に必要なのは全部で8ピン
・GND:複数あるGNDは全部つながっているので1か所でよい
・VCC:GND同様1か所でよい
・OSC1:水晶
・OSC2:水晶
・RESET
・MOSI
・MISO
・SCK
PICは
・GND
・VCC
・ICSPDAT
・ICSPCLK
・MCLR:AVRのRESETと同機能
の5本で書き込める