2010-04-07
エアコンは2台設置する。1台はこれ4年前に1シーズンだけ使用したがそのまま放置されていた物。動くか不明。もう1台は新品を購入する。メーカーはDAIKINの予定。エアコンの設置手順書がDAIKINのホームページからダウンロードできるのがその理由。他のメーカーは何処にあるのか解らない。DAIKINも4年前はホームページに掲載されていなかった。
配管用の材料を電材屋で購入。
パナソニック電工のエアコン配管材のカタログ。
購入先は普通の電材屋のタロトデンキ。ネット上にはエアコン専門の電材屋もある。
冷房能力が大きいものはコンセントを使用せずに室外機に直接電源を接続できる物がある。電力を消費するのは主に室外機なので分電盤からの距離が 分電盤->室外機->室内機 なら室外機に電源を繋ぐ方が良い。...のはずなのだが設置手順書を見ると室内/室外給電のどちらのケースも距離が長いときは2.0mmの太い電線を使えと有る。室内機は扇風機を回すだけの電力が有ればいいので1.6で十分だと思うのだが...
エアコン関係配管材 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
VYP1023 パナソニック ペア型コイル(呼び:2分3分) | タロトデンキ | 1 | ¥11,900 | エアコンペアチューブ 断熱材付きの銅管 半分しか使わない |
DAS280H パナソニック 壁面取出しカバー 80型(色:H) | タロトデンキ | 1 | ¥540 | エアコン配管カバー |
DAS080H パナソニック スッキリダクト本体 80型 | タロトデンキ | 2 | ¥1,430 | エアコン配管カバー |
DAS3280H パナソニック 45フラットエルボ 80型(色:H) | タロトデンキ | 1 | ¥430 | エアコン配管カバー |
DAS5380H パナソニック ティー 80型(色:H) | タロトデンキ | 1 | ¥680 | エアコン配管カバー |
DAS3180H パナソニック フラットエルボミニ 80型(色:H) | タロトデンキ | 1 | ¥430 | エアコン配管カバー |
DAS5803H パナソニック 3Dフレキジョイント 80型(色:H) | タロトデンキ | 2 | ¥750 | エアコン配管カバー |
DAS3880H パナソニック 接続カバーセット 80型(色:H) | タロトデンキ | 2 | ¥1,290 | エアコン配管カバー |
DAD1014K パナソニック 断熱ドレンホース(20m巻)(呼び:14) | タロトデンキ | 1 | ¥4,470 | 大分あまる |
DAD13146 パナソニック 本体カフス(14-16用) | タロトデンキ | 1 | ¥90 | ドレンホース接続用部品 |
DAD13148 パナソニック 本体カフス(14-18用) | タロトデンキ | 1 | ¥100 | ドレンホース接続用部品 |
DAD12146 パナソニック 塩ビ管ジョイント(14-16用) | タロトデンキ | 3 | ¥90 | ドレンホース接続用部品 |
CZ-HS3-W パナソニック 2・3方弁用仕上材 | タロトデンキ | 2 | ¥510 | 2・3方弁断熱材 |
HS-CWY050A パナソニック 小型エアシャットバルブ | タロトデンキ | 1 | ¥1,700 | ドレンホースから空気を吸わないようにするバルブ |
DAE3002K パナソニック フレアナット(呼び:2分) | タロトデンキ | 2 | ¥70 | 銅管接続用のナット 液管用 |
DAE3003K パナソニック フレアナット(呼び:3分) | タロトデンキ | 2 | ¥110 | 銅管接続用のナット ガス管用 |
2010-04-10
配管用部品が届いた
配管カバー
断熱ドレンホース。壁の中に配管するときは結露防止のため断熱材入りにする必要がある。
ペアチューブ。断熱材が二重構造になっている。
2010-04-14
ドレンは基礎内部で2台分を接続してから屋外へ排出するので接続用のティーを購入。エアコン工事に使うかわからないがコーキングとビニールテープもついでに購入。
ドレンは水道用の塩ビ管とサイズが合うように作られている
黒いのはゴムシート。これはエアコン用ではない。電力ケーブルの基礎穴が少し斜めだったのでこれでパッキンを作る。
エアコン関係配管材 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
小物 | ロイヤルホームセンター | 1 | ¥973 | 配管用素材など |
2010-04-19
エアコンコンセントは室内機の裏側に隠れてしまうように配置する。隠蔽配管するので型紙を作った
ここがいいか
それともここか
2010-04-21
配管は床下から壁内部に入る。土台、床板、断熱材を切り欠いてドレンとペアチューブの通り道を作った。
本来は外壁に施工するための部品なのだが床下の配管のドレン勾配を確保するためにスッキリダクトを流用。ダクトは30×120の板材にねじ止め、板材は大引きにN75釘で固定。こういった小さな木材は釘ではなくコーススレッドで固定するほうが割れたりしないので良い。特に釘打機はパワーがありすぎてかえって扱いづらい。
集塵機は主に掃除機として使っている。今のところ最も使用頻度の高い工具だ。
2010-04-26
エアコンの台座はプラスチック製の物を使用するのが一般的だがコンクリート遊びをしてみたかったのでボイド管にコンクリートを詰めて台座を作った。
ボイド管の外側はコンクリートにくっつかないが内側は紙そのものの感じなので油を塗っておいた。
水が下から出てきた。
何かがおかしい。シャバシャバ過ぎる!!! 分量間違えた可能性大
2010-04-28
すごく痩せている。コンクリートの配合は体積比で
セメント:砂:砂利=1:3:3 もしくは 1:2:4
セメントと水は重量比で
水:セメント=25:100~50:100
が正しい分量。痩せた原因は水が多すぎたのだろう。
2010-04-30
ボイド管をばらして取り出してみる。タガネを打ち込んで割ってみたが特に柔らかいといった感触はない。
再実験。水の量は合っているはずなのだがそれでも何だか水っぽい。
こんな固さ
基礎の生コンはもっとクリーム感というかペースト感というか、粘っこく見えたのだが...
1:2:4、1:3:3って体積比じゃなくて重量比だった。...ということは砂や砂利が多すぎ。砂に含まれる水分で水っぽくなっのだろうか?
セメントの袋にある分量比
砂利袋の分量比
砂袋の分量比。色々ですな。
2010-05-01
比重を測ってみた。セメント、砂、砂利全て1.45kg/Lだった。砂利は比重3と憶えていたが隙間がない状態、つまり石の比重だった。結局、重量比でも体積比でも全く同じ。
精度は200g単位なので若干誤差有り
比率が書いてあるのだが同じ物は1つとして存在しないと言って良いほど違っている。モルタルは無視してコンクリートだけについて砂と砂利をまとめて骨材と考えセメント:骨材比をまとめると
1:6.0 -> セメント袋に書いてあった物
1:3.7 -> 砂利袋に書いてあった物
1:5.0 -> 砂袋に書いてあった物(ホーマックの物)
1:4.8 -> 砂袋に書いてあった物(カインズホームの物)
これだけ違っている。1:4程度だとクリーミーだが1:5だとジャリジャリしている。
水:セメント比は重量比で33%程度が適度な固さになる。セメント1kgに対して水330cc。これより5%多いと水っぽくなるし5%少ないと硬すぎてこねるのが困難。
カインズホームの川砂
昨日作った物。1日で型から外してはいけないが割って強度を確認してみた。半分くらいの強度しかないように感じた。
更に作り直してみた。セメント:砂:砂利=1:2:2。昨日の物よりセメントが多いのでクリーミー。
砂とセメントを混ぜる。この後水を加えてから砂利を追加する。
今度はクリーミー
乾燥防止のためラップをかけてみた。
エアコンダクトを取り付けた
ダクトの切断はスライド丸鋸で。ノコ歯は切れなくなってきた物。木を切るとささくれるがプラスチックなら綺麗に切れる。
ドレンはここから出す。ホールソーで穴開け
基礎側面にビスコンで固定
基礎穴付近のダクトから順番に取り付けていく。コンクリートにネジが効くというのは何とも便利。
取付完了。ペアチューブはまだ通してない。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
セメント | ロイヤルホームセンター | 1 | ¥399 | 普通ポルトランドセメント |
砂利 | ロイヤルホームセンター | 2 | ¥396 | 小粒 20kg |
砂 | カインズホーム | 1 | ¥178 | 川砂 |
計量カップ | ホーマック | 1 | ¥398 | 2リットル |
ボイド管 | カインズホーム | 1 | ¥598 | 1メートル φ125 |
ボイド管 | ロイヤルホームセンター | 1 | ¥699 | 2メートル φ125 |
パネコート | カインズホーム | 1 | ¥348 | 黄色いコンパネ 切り売り品 |
2010-05-06
室温は窓全開にして26度程度。ところが床下は20度しかない。床から空気吸い上げたら冷房要らないかも...
20.1度
床下はエアコン工事中で大きく開いている。ここに座っていると足元がひんやりする。冷掘りごたつ。
小粒の砂利ならセメント:砂:砂利=1:2:2が一番良い感じ。水が抜けないようにするのがとても重要みたいだ。水が抜けなかった部分はガラスのような感じに仕上がる。
ラップをかけておいた物は痩せもなく綺麗
ラップをかけておいた物を型から外す。写真上部が下側になっていた。少し水が抜けた感じ。
4/30に作った物。出来が悪い。
2010-05-19
エアコンの配管を通した。φ75に2台分の配管を通してある。ドレンは2本通す余裕がないので内部で接続してから屋外へ出している。ドレンを固定している木の破片はコンクリート用の接着剤で基礎スラブに貼り付けてある。
渡り線がちょっと短すぎたので張り直し。黒いVVFケーブルを使った。ちょっとだけ高い。
エアコン配管が完了すれば床を塞いでも大丈夫だ
屋外はこんな感じ
配管を壁内に隠蔽する場合は室内機を正面に見たときに左側に配管を引き出す必要がある。普通は室内機の右側の壁をぶち抜いて配管を通すが隠蔽する場合は左から配管を出して室内機の中央付近で管を接続する。引き出す場所を間違えると配管接続が出来なくなる。配管の交換等のことを考慮すると隠蔽配管はやらない方がよい。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
渡り線 | 電材堂 | 1 | ¥10,710 | 20mあれば十分だが100m買った。VVF2.0-3C |
2010-07-24
隠蔽配管はこんな感じ。配管は壁内では一切固定していない。室内機交換時はフレア再加工が必要になり配管長が短くなる。この時、管を交換するのかロー付けして伸ばすのか配管貫通口を広げて横にずらすのか...なんて事を考慮しておく必要がある。室内機の配管長に左右されるので完全な対策は無い。壁は釘ではなくコーススレッドを使用して固定している。壁を外して配管の交換が可能。
2011-03-19
もうそろそろエアコン取付の準備を始める。トルクレンチ以外の工具は無いので購入する必要がある。エアコン用工具はやたら種類があって解りにくいので真空引きの手順を纏めてみた。作業手順が解らないとその工具が本当に必要なのかが解らない。
回路図を書くとこんな感じ。
・濃い紫の部分がエアコンのペアチューブ
・三角マークがバルブ
・真空ポンプからCのバルブまでが真空引き工具
・Cのバルブはエアコンの室外機に付いているがこれを開けるためのチャージバルブという工具を接続する
バルブの形状はタイヤのバルブと同じ造りになっていて中央部のピンを押すとバルブが開く
工具はメーカーによりコントロールバルブと呼んだりアクセスバルブと呼んだりしていて統一性がない
・連成計というのは運転圧力を計測するための物。
ポンプの吸い込み側に取り付ける圧力計の事を連成計と呼ぶらしい。エアコン用語ではなく配管用語
目盛りが荒すぎて真空の計測にはあまり役に立たない
運転圧力はエアコンメーカーが数値を公表しているわけではないし、外気温やエアコンの強弱運転状況によって変わってしまうので家庭用のエアコンでは運転時の圧力測定は行わないようだ。
・バルブD,Eはエアコン室外機の側面に付いていて六角レンチで開け閉めできる
・バルブCとDは一体になっている部品。
真空引き手順は
1.バルブA,B,Cを開く、D,Eを閉じるD,Eはエアコン購入時には当然閉まっている。
空いていたらガスが抜けてしまう。
2.真空ポンプを回して空気を抜く
配管工事を完了した時点では図の灰色の部分以外には空気が入っている
3.空気が抜けたらバルブAを締めて真空計の針が動かないことを確認する
動いてしまったら配管のどこからが空気を吸っているのでやり直し
4.バルブBを閉めて真空計と真空ポンプを切り離す。
真空計にガスが流入すると壊れる。真空ポンプの油にガスが混ざるとオイル交換が必要になる。
5.バルブEを空けて冷媒ガスを出す。そして直ぐ閉める。
図の紫の部分と青の部分にガスが入る
連成計にも圧力がかかる。配管には負圧ではなく正圧がかかる。
配管のつなぎ目に石けん水を付けたり連成計の針を見て漏れチェックをする。
連成計は目盛りの値を読むわけではなく針が動かないことを確認するだけ。
気体が詰まっているので温度変化がなければ連成計の針は動かない。
この圧力は1気圧より高いので3よりも確実な漏れ確認になる。
6.Cに取り付けたチャージバルブを取り外す
図の青い部分に溜まったガスは大気中に放出される。このロスはやむなし。
7.バルブD,Eを全開にする
8.エアコンの運転テストをして完了
丁寧にやるとこの手順になる。真空計を使わず連成計で代用したり、連成計を使わずに石けん水だけで漏れ確認をする簡略化も可能だ。
真空引きをやらない昔のエアパージ手順は
1.D閉める。(最初から閉まっている)
2.Eを開ける
ガスが紫色の間の途中まで詰まる
3.Cをちょっと開ける
ガス圧に押されて空気が出てくる
そのうちガスそのものが出てくる。ガスは少し冷たいのでそれと解る。
4.ガスが出てきたら慌ててCを閉じる
5.バルブD,Eを全開する
6.エアコンの運転テストをして完了
2011-03-26
真空引きの工具が到着。家庭用エアコンは冷媒を再充填したりするためのサービスポートが1つしかないので2つメーターが付いているマニホールドは要らない。他にパイプカッターが必要だが既に持っている。総額¥65000。時間を掛けて丁寧に作業をすれば1台に付き¥15000程度の工賃をもらわないと割に合わない作業のはずなので延べ4台で使えれば元が取れる。ペットボトルは真空ポンプ付属品のオイル。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥29,778 | TASCO オイル逆流防止弁付 高性能ツーステージ真空ポンプ TA150XA |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥7,565 | TASCO R410A用真空ゲージキット TA142VK-2 |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥3,230 | TASCO チャージバルブ TA166 |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥4,529 | TASCO R410A用チャージホースセット TA132AF |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥8,127 | TASCO R410A サイトグラス付シングルゲージマニホールド 80φ TA123A |
エアコン工具 | KanamonoYaSan KYS | 1 | ¥11,111 | TASCO フレアツール TA550N |
2011-05-26
室外機の仮設置。室外機の上にはデッキが被さるので気軽に位置は決められない。デッキは掃き出し窓と同じ高さになるので室外機の位置が高いとデッキの上に室外機の頭が出てしまう。
2011-06-28
室内機の据付板を壁にビス止め。壁は厚さ12mmの合板。コーススレッドだと長すぎるので石膏ボード用のビスを使用。取付用の穴以外にも巻き尺を引っかける穴や、水準器用のガイドなどが有り穴だらけ。
隠蔽配管の場合、室内機のカバーを外す必要がある。この機種はビス2本を緩めれば取れる。
室外機の高さ確認。デッキの足の位置がどこに来るのかも確認。普通はデッキを切り欠いたり、デッキの上に乗せてしまうが日射を遮った方が効率も良くなるのでデッキの下に隠す。砂利は泥はね防止用。
仮設置して配管の切断位置を決める。据付板に配管位置が刻印してあるのだがちょっとずれていたので現物合わせ。
パイプカッターで切断。
切断したパイプでフレア加工の練習。バリを取るときに配管内に切り子を落とさないように注意。
フレア加工本番。ナットを先に入れてから。フレアツールはクラッチが付いていて必要以上にラッパが広がることはない。
3分(太い方)はラッパの内側に渦巻き筋が入る。これはバリをかみ込んだのではない。特にこれで問題ないようだ。2分(細い方)はきれいに出来る。
先に室外機側を取付。ダイキンの据付説明書には冷凍機油を塗るとあるが省略した。なしで問題ないということにする。
締め付けるときはバルブキャップにスパナをかけてからフレアナットを回す。こうしないと壊れそうになる。
規定トルクで締め付けるためにはスパナ型のトルクレンチが必要。このトルクレンチは高いのが欠点。エアコン取付以外に出番はほとんど無い。
室内機側も接続。上側を据付板にひっかけて下側に何か挟んで手を入れるスペースを確保する。落としても安全なトイレットペーパーを使用。
真空引き開始。
エアコン室外機のサービスポート
▽
チャージバルブ
▽
水色ホース
▽
連成計
▽
黄色ホース
▽
真空計
▽
真空ポンプ
という経路で繋がっている。サービスポートは車のタイヤのバルブと同じような構造になっている。ホースは3本購入したが2本で良かった。
チャージバルブの構造。ピンクのつまみを締め込むと中央のムシ押しが出てきてサービスポートのバルブを開く。これを閉めたまま真空引きすると接続ホースの中だけが真空になってエアコン配管の中は空気が詰まったままになる。真空引きが完了した気になってそのまま作業を続けると空気混じりの冷媒が完成してしまう。こうなるとガス入れ替えが必要。
連成計の構造。大気圧がかかっている状態だと針はこの位置。真空になると針が10度ほど左に回る。ほんのちょっとしか針が動かないので真空の確認には不適。基本的に大気圧より大きな圧力を測定する物。目盛の単位はメガパスカル。1メガパスカルは約10気圧。赤いつまみを締め込むと(右回し)赤いキャップが付いている側が閉まる。
真空計の構造。真空になると針がフルスイングして-0.1の所に来る。四つ葉のクローバー型のつまみを締め込むと下側の真空ポンプに繋がる側が閉まる。これを閉めれば真空ポンプと切り離すことが可能。黒いレバーもバルブ。真空引きするときはこのバルブを開けるがエアコンのガスを出すときはこのバルブを閉める。そうしないと10気圧以上あるエアコンガスの圧力で真空計が壊れる。
15分間真空引きした。真空ポンプは回した直後白煙が出る。20~30秒モワモワしているがそのうち収まる。この煙はポンプのオイルが気化した物。これで正常らしい。この真空ポンプは電磁バルブなので手動のバルブは付いていない。
真空計の四つ葉のクローバー型バルブを閉じて真空ポンプを停止。真空計を真空ポンプから取り外し。しばらく放置。取り外し直後は赤針の位置を指していたが、数十秒後にはこの位置に。以降10分放置したが針は動かず。日が当たっているのでその影響受けたのだろうか? とりあえず真空引き完了したことにする。
真空計のバルブを全部閉じ、さらに念のため連成計のバルブを閉じてからエアコンの液管側のバルブ(液閉鎖弁)を開いてガス圧をかける。真空だった配管にガスが満たされる。漏れているとまずいのでバルブはちょっとだけ開いてすぐ閉じる。連成計の針は1.25MPa(約12.5気圧)あたりを指している。ガス圧がかかると音とホースが自然に動くので解る。この状態でまた10分ほど放置。針が動く気配はなし。この写真に写っている3つのバルブ(真空計2つ、連成計1つ)はすべて閉じている。
サービスバルブのピンクダイヤルを緩めてからサービスポートから切り離し。ガス閉鎖弁と液閉鎖弁を全開。3つの弁蓋を規定トルクで閉める。渡り線とアース線を配線。アース棒は長さ900mmの物を打ち込んだ。コンセントにアースはきているのだが室内機はアースなしなので別途アースが必要になる。
動作テスト。5年間放置したが動いた。
冷えて水滴が付く
室外機側も
カバーをかぶせる。コンセントも配管も室内機の裏側に隠れて見えない。
2・3方弁用仕上材で断熱。パナソニック電工製モナカ。暑いので涼しくなってから作業
カバーをして完了。もう1台はこれから購入する。2階にすだれを取り付けてから必要な能力を決めた方がよさそう。2分3分の配管なのであまり能力の大きな物は無理。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
アース棒 | カインズホーム | 2 | ¥388 | S型アース棒 |
砂利 | カインズホーム | 7 | ¥178 | 砂利 |
2011-06-29
これはいらなくなった古い配管。2分の銅管は簡単には折れ曲がらないが、3分の太い方はきつい曲率で曲げようとすると折れるので注意。
ドレンは全長約5.5m、床下を3.5m這っているがうまく排出されている。今日は暑かったので5時間ほど動かした。エアコンの影響を受けない2階の室温は32度。最高気温よりやや高い温度になる。
2011-06-30
ドレンにエアシャットバルブを取り付けた。高気密住宅ではドレン穴から空気を吸わないようにするために有るのだが木造の場合それほど高気密でもないのでたぶん無くても大丈夫。これは虫除けのために取り付けた。ドレンの内径は虫が好む穴径より若干大きいのだが念のため。6~10mmの穴は注意。このサイズを好む虫は多い。
2011-07-06
三菱も据付け説明書を公開していた。WIN2Kというサイト。内容はダイキンより初心者向き。
2011-07-09
真空引きDIYは環境に良いのか? を確認してみた
ネットで拾った基礎データ:
1.R410a冷媒の分子量 72.6
2.二酸化炭素の分子量 44
3.R410a冷媒の温室効果 二酸化炭素の2000倍 <-対二酸化炭素比のことをGWPと呼ぶらしい
4.ガソリン1リットルの燃焼で発生する二酸化炭素量2360g
5.エアコンに充填されているR410a冷媒の質量 約1000g <-エアコンの仕様書に書いてある
6.分子量グラムの気体の体積 22.4リットル <-化学で習ったはずだ。1モルってやつ。二酸化炭素なら44gで22.4リットル
エアコン冷媒1gの温室効果はガソリン何リットル分の燃焼に相当するかを上の数値から計算すると
・1/72.6×44×2000/2360=0.51リットル
真空引き無しで10リットルの冷媒ガスを大気中に放出してしまったとするとそれはガソリン何リットルの燃焼に等しいか
・72.6×10/22.4×0.51=16.5リットル
設置台数の多いエアコン屋が真空引きをするのは効果有りだがDIYで真空引きするのは考え物。
冷媒を大気放出する方が燃費の悪い車に乗り続けるよりはずっと環境に優しい。
10リットルの冷媒ガスは何グラムか
・10/22.4×72.6=32.4g
「真空引きしないと冷媒が不足する」「ガスに空気が混ざって性能が落ちる」といった噂話はエアコンメーカーがエアコン取付業者を教育するための理屈ではないかと思う。
エアコンに充填されている冷媒は1kgもあるのでよほど大量にガスをパージしてしまわない限り冷媒不足には陥らないだろう。
エアコン1台分のガスが大気放出されたときのガソリン換算量は
・0.51×1000=510リットル
約1年分のガソリンといったところだろうか。動かなくなったエアコンのガス回収は効果が大きい。
2011-07-10
2台目購入。エアコンは能力が大きくなるほど効率が悪くなる。物理的な大きさに起因する物ではないだろうか。能力が大きければより大きな放熱器が必要になるはず。それなのに大きさはほとんど変わらない。
能力はかなり違うのだがサイズは余り変わらない
色は壁に合わせて茶色の物にした。ちょっと割高。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
エアコン | DiscoveryShop このショップは出来たばかりのようで連絡業務が遅い | 1 | ¥85,850 | ダイキン S40MTEP-C |
2011-07-18
露出コンセントを納める場所が小さい。奥行きはかなりあるので露出コンセントを小さい物に変更。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
露出コンセント | カインズホーム | 1 | ¥450 | 200V 露出コンセント |
取付版は5カ所をビス止め上側3カ所。下側2カ所。室内機を固定する爪がある場所の近くにビスを打つ
カバーを外す
カバーは2本のビスと上側3カ所の爪で固定されている。
仮設置。プレートと室内機は下側2つの爪が引っかかって固定される。左右方向には15mm程度動かす余裕がある。
ペアチューブの切断位置を決める
隠蔽配管するときは液管の方が短いので液管を先に切り詰めるとガス管の切断がやりやすい。
ドレンはこの写真右上の黒いゴム栓がしてある部分に接続するほうが良いのだが壁内部の取り回しが悪く銅管の内側から出ているので室内機付属のドレンに断熱カプラ経由で接続。逆勾配が付くとドレン排水がホース内部にたまるので良い方法ではない。
かかった費用 | ||||
品名 | 購入場所 | 数量 | 単価 | 解説 |
ドレンカプラ | スーパービバホーム | 1 | ¥100 | 断熱ドレンカプラ |
下側の爪はまだ引っかけていない。室外機を取り付けて試運転してから次の作業に移る。
2011-07-22
室内機はほとんど変わらない大きさだが、室外機は一回り大きい。
銅管は断熱材とツライチに切り落とす
ナット入れ忘れた
フレア加工をやり直すと約10mm短くなる。室外機は設置位置が少し動くだけで済むが、隠蔽配管の室内機は10mm短くなると届かなくなる可能性があるので注意。
真空引き開始。
約20分真空引き後の放置中。真空計は吊しておかないと針が動いてしまうことに気がついた。水平に置いてはいけない。少し振動を与えるだけでかなり動く。
試運転。リモコンの温度調節ボタン▲と▼、運転切り替えボタンの3つを同時に押して、さらに運転切り替えボタンを2回押すとテスト運転モードになる。たぶん強運転されている。この風が直接当たると心臓麻痺起こしそう。
今日は気温も湿度も低いのでドレンから水が出てくるまで15分程度かかった。室温は約25度。
露出コンセントは狭すぎて壁に固定できなかった。
カバーを掛けて室内は作業完了。これ1台で約30畳を冷房する。カタログ上は11畳用。
2,3方弁を断熱
設置完了
2011-08-14
エアコンのコスト集計。工具込みで20万円。1台は中古なので価格には含まれていない。
2018-08-31
ファンの上に垂れた水滴が飛んでくる。奥のほうなので原因箇所は特定できない。ドレンホースには問題なし。殆ど室外に排出されている。壊れると面倒なので涼しくなったら分解してみる。交換は簡単だが暑い時期に作業したくない
カバーにも錆水の跡が。全体的にだいぶ錆びている。2011年設置なので今年で7年。その前に1年だけ使って再取り付けした物なので8年使っている
2020-09-01
調子の悪いエアコンを交換。同じダイキン製
真空引き。動画も作った隠蔽配管エアコンの交換DIY。取り外したエアコンは無料の廃品回収で引き取ってもらえる。廃品回収のチラシを見ると壊れているか否かにかかわらず引き取っているようだ。人口密集地の場合は電話で回収依頼できるが当方の地域は人も少ないので回収日を予告したチラシを配る方式になっている。不用品にチラシを貼り付けて道路側に出しておくと回収される