2008-08-07
ノギスタイプスケールからは電流をたくさん絞り出せません。スケールの近くに回路を取り付けて電流をたくさん取り出せるようにしてみました。基板がじゃまくさいですが止む無しです。
小型になるように部品は全て面実装品です。
何だかだいぶ入りくんだが、これでいいはず...
副作用としてグラススケールにも対応できる回路になりました。ソフトは同じというわけにはいきませんが小基板を使用しなければグラススケールにも対応できます。
部品を全て片面配置しました。右に3つ並んでいるのが今回の目玉。
2008-10-10
チップ部品の載った基板を3枚も作るのは精神的に疲れそうだ。リード部品でレイアウトしてみたがあまり面積は変わらない。但し背の高さは大分違う。半田付けのしやすさを優先するか、旋盤/フライス盤への取り付けやすさを優先するかの問題だ。トランジスターの代わりに74HCシリーズのTTLを使ったら、半田付けもしやすく背も低い物が出来そうな気がする。SOPタイプで作るという方法もある。小基板は3枚同じ物を作る予定だったが、全部違う物を作ってみよう。
リード部品でもレイアウトしてみた
2008-10-11
チップタイプの抵抗をリードタイプの抵抗に変更するのが一番良さそう。TTLは5Vなので1.5Vと5Vが共存するこの回路には不向き。基板に配置したTTLは74HC05(オープンドレインのインバータ)と74HC4066(アナログスイッチ)。DATAを1.5V電源にショートさせるためにアナログスイッチを使用している。もっと良い方法があるのかもしれないが思いつかなかった。TTL版はあまり工作も楽にならないし、大きくなるのでボツ。
TTL版とチップ抵抗をリード抵抗に変更した基板
2008-11-08
コンパレーターを使用した回路を考えてみた。オープンエミッタのコンパレーターというのは無い(有っても入手難)のでトランジスターが必要になるが、部品点数が少なく出来るところが良い。動作を安定させるためヒステリシスの有る回路にしてある。流せる電流がちょっと少ないが、スケール直結よりははるかにマシ。来週には基板の発注が出来そうだ。
コンパレータを使用した回路
コンパレーター回路の実験
2008-11-09
空いたスペースに回転計のセンサーをレイアウトする予定であったが、小基板が増えてしまい、隙間が全部埋まってしまった。上方にちょっとスペースがあるがここにレイアウトするのは無理。
最終形の基板パターン
2008-11-18
2008-12-11
OLIMEXから基板が届きました.... なんか違う。一緒に注文したタイマーの基板が何故か2枚。DROの物は無し。?????
2008-12-12
間違ってたぞ!! というメールをOLIMEXに送ったが回答がかえってこないので、ホームページを見てみた。12月は殆ど休み。基板が出来るのは来年だね。
2009-02-25
同時に注文したタイマー基板が2枚届いたので、DROの基板送ってちょうだい というメールに対するOLIMEXの回答は以下の物。(原文そのまま) 間違いの原因と、今後の対策については書いてあるのだが、現時点の問題をどう解決するのかについて書いてないので、そのまま放置してみた。
-------------------- OLIMEX からの回答 ---------------------------------------------
Hi
our peoples did mistake when didn't scroll down to see the second panel request
you confirmed their mistake when you ordered two panels with same content
I'm sorry for this problem, please in future if you see mistake do not send order for manufacturing, but ask for correction
once you ask one panel to be manufactured two times, our production will follow the order
if you have asked - where is DRO_POOR I dont see it on the order'our peoples would see the mistake and correct it
Tsvetan / Olimex
------------------------------------------------------------------------------------
約半月経過してもDROの基板が送られてこなかったので、再度催促してみた。その解答が以下
これに、オーダーフォームが添付されてきた。
-------------------- OLIMEX からの回答 ---------------------------------------------
Hi
attached is your po form
Best regards
Tsvetan / Olimex
------------------------------------------------------------------------------------
間違ったのはこっちのミスじゃないでしょ って内容のメールを送るとその解答は
-------------------- OLIMEX からの回答 ---------------------------------------------
Hi
we produce what is written on the PO form
in PO form is written 2 same DSS panels and you received them
Tsvetan / Olimex
------------------------------------------------------------------------------------
ってな具合で、共産圏モード?の回答が来た。たぶん一番上の回答は「定型文」で作り間違えたときは機械的にこれを送付しているのだと思う。この回答が来たときはクレジットカード引き落としがされる前に文句を言わないとダメだと思う(言ってもダメかもしれないが)
これは同じ基板が2枚作られることを意味する
送った面付図。下の方を見なかったのでDROの基板が作られなかったらしい。お粗末。
OLIMEX複数枚同時注文するときの注意点をまとめておく
・複数枚同時注文するときは各パネルにIDを振っておく。
・異なる基板が作成される場合、POフォームの明細も1行ずつ別々に記述されるので、それを確認する。
もし、間違った物が届いたら間違ったPOフォームは捨ててしまい、再度注文し直せばよい。
違う基板が複数作られるときのPOフォームはこんな感じになる。4種類の基板が各1枚ずつ。
面付図にもIDを書いておくと良い
共産圏モードに入ってしまったので、仕方なく再オーダー。そのまま注文するのはもったいないので、ドリルの穴サイズをOLIMEX標準に修正した。
届いた基板
切断砥石を使用して切ってもらったので側面はきれい。基板間に2mmの切り代が必要。
2009-02-26
組み立てている途中で回路の間違いを発見。コンパレーターの6番ピンと4番ピンは同じ所に繋ぎたかったのだが、そうなっていない。
小基板はノギス型スケールの出来るだけ近くに配置する必要があるので出来るだけ小さい方がよい。
これは、全てトランジスターを使用した物。ちょっと背が高くなる。【回路A】
抵抗以外は面実装タイプの部品を使用した物。両面テープを使用して固定すれば厚さ5mmに収まる。(PINヘッダーは実験専用。うまくいったら外す予定)トランジスターの在庫がなかったので4箇所半田付けされていない所がある。【回路B】
トランジスターをコンパレーターに置き換えた回路。配線ミスのためコンパレーターの4番ピンと6番ピンに修正が入っている。【回路C】
これは上の物と回路が同じだがレイアウトが異なる物。基板が僅かに大きい。ついでにコンデンサーも大きくしてある。【回路D】
コンパレーターを並列接続して出力を強化した物。【回路E】
上の物の亜種。スケールを高速表示モードにするための信号線にコンデンサーを入れてノイズに強くした物。ノイズでスケールにリセットがかかるのを防止する回路が付加されている。(そのような状況になったことは一度もないので空想の世界なのだが...)【回路F】
2009-02-27
もうこれ以上小さくするのは裏面に部品を配置しないと不可能だが、初心者向きではなくなる。このサイズだとスイッチに余裕がない。DROは出来ることなら刃物の近くに置くか、低い位置に置いた方が見やすい。その方が視線の移動が小さくて済むからだ。低い位置に置くなら出来るだけ小さい方が邪魔にならなくて良い。
もう一回り大きいケースがあるといいのだが、これより大きくなると¥1500近くする。このサイズに収まれば¥590と格安。
2009-03-02
本来はノイズ対策なのでノイズの影響を出来るだけ受けないようにするのだが、そのようにしてしまうとぎりぎりノイズの影響を受けていないのか、ノイズに対して余裕があるのかが解らなくなってしまう。あえてノイズの影響を受けやすいようにして実験し、「これで大丈夫だったので金属ケースに入れれば、その分だけ更にノイズに強くなるはず」という理屈で行く。
フライス盤で穴開け
実験用なのであえてノイズの影響を受けやすいようにした
2009-03-04
ケーブルはオヤイデ電気で購入。昔からあっただろうか? このケーブルは外皮が柔らかくて柔軟性がある。6芯でUSBケーブルと大体同じ太さ。柔軟性はUSBケーブルより僅かに柔らかい感じ。
オヤイデ独自製品?
シールドは編み目になっていない横巻きタイプ
配線ミス発見。3軸とも同じ配線のはずだったのだが... 1軸分を完成させてから、それをCOPYすればミスはしないのだが、COPYした後に修正を加えることがよくある。回路図->基板パターンの順番で設計すればミスは絶対起こらないが、配線の取り回しが悪く 基板パターン->回路図 の順序で設計変更が必要になることがあるからだ。設計が「バランス取り」である以上、必ず手順の逆流が起こるのでミスを完全にゼロにすることは出来ない。
スイッチの配線が違っている
スイッチの配線が違っている
ノギスからの信号が全く来ないので回路の間違いをブレッドボードで検証。結果、回路に間違いなし。原因は単なる配線ミス。設計してから時間が大分経ってしまったので回路を忘れてしまっているというのが原因の原因。
ブレッドボードで回路を検証
とりあえず動いた
2009-03-05
旧作のDROはPIC16F876,PIC16F873で作ったが、今回はPIC16F886を使用している。最終的にはクロックを40MHzに出来る物に変更する予定だが当面の実験は安価なPIC16F886を使用することにする。PIC16F886は後から出てきた品種のためかなり改良が加えられている。旧作のプログラムはソース変更無しには全く動かなかった。変更点は...
【ポートA,Bのアナログ入力<->デジタル入出力切替】
ANSEL,ANSELHレジスターで1ビット(=1足=1ピン)ずつ別々に切り替えられる
PIC16F87Xシリーズにはこのレジスターが無く、TRISA,TRISBを設定するのみで良かったが、それに加えてANSEL,ANSELHレジスターの設定が必要になる
【ポートBの弱プルアップ】
PIC16F87XではポートB全てを一括で弱プルアップすることしかできなかった
OPTION_REGレジスターのビット7に変わってWPUBレジスタでビット単位で弱プルアップするか否かを指定できる
【ポートBの変化割り込み】
PIC16F87Xでは特に設定することなくポートBの4~7ビットがポート変化割り込み対象になっていたがPIC16F88XシリーズではIOCBレジスタで1ビット単位に対象/非対称を設定できる
PIC16F87Xシリーズはアナログ入力ならポートA,デジタル入出力ならポートBと役割が大体決まっていて、更に、変化割り込みを使いたければポートBの1、4~7ビットポートAのビット4はオープンドレインなのでスイッチを繋ぐならここ といった具合に各ピン毎に役割が大体決まっていた。PIC16F88Xでは各ピンの機能が汎用的になったためプリント基板にするときの配線の取り回しが楽になっている。
2009-03-07
オシロで波形を確認してみたが、ノイズ発生源となるインバーター機器がないのでノイズに強いか否か不明。
アナログオシロで波形を確認。
デジタルオシロで波形を確認。
いつもはエポキシ接着剤で配線を固めていたが、ホットボンドで実験してみた。ホットボンドのほうが作業時間が短かく適度に流動性が悪いのでコネクターの中に進入する心配もない。
ホットボンドで配線を固める
小基板を捨てればグラススケールに乗り換えられる。グラススケールの分解能は1/200mmの物なので下一桁は常に0か5になる。表示は小数点以下3桁になるので。-99.995以下は符号のマイナスが表示されなくなるがアマチュア用なら特に問題ないはず。3軸が独立しているので1軸だけグラススケールで他はノギスという変則的な使い方も可能。
既に解っているプロトタイプの問題点をまとめておく
1.D-SUB9ピンコネクターの配線が面倒なのでフラットケーブルで接続できるようにすべき
2.トランジスター版の小基板は信号が反転してしまうため、ソフトを書き換える必要があり
さらに背が高すぎるのでボツ
3.チップ部品のみを使用した小基板は半田付けがやりにくかったのでボツ
4.電解コンデンサは背が高すぎるので、基板上にチップコンデンサを取り付けるスペースを作っておく
半田付けに自信のある人はチップ部品を使用してコンパクトにまとめることが出来るようにする
トランジスターも同様
グラススケールで動作確認
2009-03-12
現時点の回路図&プログラム | ||
ファイル | ファイルタイプ | 添付ファイルの解説 |
droalpha.GIF | GIF | 現時点の回路図。この回路図は基板のパターンとは一致していない。コンパレーターとスイッチの配線ミスが修正されている。 |
DRO_NOISE_NONIUS.zip | OTHER | ソース&HEXファイル一式。校正機能は削除した。設定機能は 数値の増減方向(どっちがマイナスかプラスか)と表示値をx2するか否か。設定方法はこのページの下の方にある 6-2 を参照。 |
2009-03-15
試作1号機は自分の環境ではもうこれ以上実験できないので共同開発者にテストしてもらっています。続いて量産用の試作2号機の開発を開始します。試作2号機は特に回路の見直しはなく、D-SUBコネクターを基板に配置することが目的です。
試作2号機のレイアウト。100×160に収めるのは思ったより難しい。
2009-03-16
LEDの配置を優先したため、若干無理な配置になっている。MPUを中心にして、それ以外の部品を放射状に配置するのが最も配線しやすいのだが、そういうわけにはいかない。気にくわない部分も大分残っている。スイッチの端子が3カ所に分散しているが、一カ所に集めると自動配線できなくなってしまいそう。
何とか収まった
2009-03-22
無理だと思ったがスイッチのコネクターを一カ所に集めることが出来た。小基板の電源はメイン基板と分けて絶縁したいのだが、そこまでやるならグラススケールを使用した方がよいと判断。
出来るだけ集合抵抗を使うように変更。価格は高くなるが部品点数が少なくなって初心者向きになる。
2009-04-01
じっくり確認したつもりなのですが基板サイズが間違っていました。DSUBコネクターの付いてる基板を1mm小さくして対応。今度は正しくオーダーフォームが送られてきた。記入してFAX送信しようとするがエラーになってしまう。転居先の電話回線がパルス回線だった。パルス回線ってFAXダメだったけ? 明日コンビニのFAXで送ってみよう。
発注をかけたら 「基板のサイズが違うぞ」 というメールが来た
基板の横サイズが161mmになってる
2009-04-03
ブルガリアにFAXが送信できないのはOLIMEX側の問題のようだ。コンビニのFAXで送信しようとしてもエラーになる。コンビニのFAXは海外送信不可の物もあるので数件廻る羽目になった。
2009-04-06
何度やってもFAX送信はうまくいかない。OLIMEXは営業中みたいなのだがFAXだけが何故か届かない。海外送信可能なコンビニは「ローソン」「サンクス」「ミニストップ」「サークルK」の一部店舗で料金は¥150。何処のコンビニでも機械は同じ物のようなので機械が原因ならいつでも何処でもうまくいかないことになる。セブンイレブンのFAXはかなり旧式の機械で海外は送信不可。
住所が変わった場合はPOフォームを改めてFAX送信していたが、メール添付して送信した。送ると直ぐに
Thanks!
Tsvetan / Olimex
の返信が届いた。基板が届くのはいつもの通り14日後のはず。
2009-04-14
2種類のスケールに対応する部品が含まれてしまうので、思った以上に安くなりません。
暫定版パーツリスト。ケースやケーブル込みの価格。ケースは¥600と仮定
2009-04-24
ほぼ予定通りの日数で届きました。Microchip社は生産調整に入っているのか、納期の長い製品が目に付きます。この基板に使う予定のPIC18F2420も5/13まで待たないといけません。それまでピン互換性のあるPIC16F886で動作確認をします。
試作二号機の基板
チップ部品を使用した物とリード部品を使用した物。厚みの差は2mm程度です。コンデンサも寝かしてしまえば差は全くなくなります。
リード部品を使用した小基板
コンデンサとトランジスターを面実装部品にした小基板
2009-04-29
結線を再確認しなくて良いように電線の色を写真に撮って残しておきます。
電線の色
シールドと1番ピンはショートさせる
小基板の配線
D-SUBコネクター用のケース穴あけは面倒です。ケーブルの通り道を切り欠くほうがずっと楽です。切り子進入の可能性がありますがゴムブッシュなどで塞げば防げるはず。メイン基板を取り付けるとコネクターを抜くことが出来なくなりますが、コネクターを抜くことは殆どないので問題ないでしょう。
このケースにこだわらず、もっと大きな物に入れればこんな苦労はしなくて済みますが、このプラスチックケースは約¥600と安いのです。
D-SUBコネクター基板をケースの内部に収めてしまう。
D-SUBコネクター接続の様子
代用品のPIC16F886を10MHzで動かしたら表示がメチャクチャになります。信号間隔は20msecもあるのですが、ノギスからの信号受信->LEDの表示 がそれ以上かかっているようです。発振子を20MHzに変更すると問題は発生しなくなります。最終的には40MHzで動作させます。
発振子を20MHzに変更してみる。後で取り外しやすいように裏面に半田付け。
2009-05-13
PIC18F2420が届きました。PIC16F886よりずっと古いPIC18F877に近い感じです。PIC16F886に載せ替えるのに大分ソースを修正しましたが、元に戻す修正が必要になりました。修正ついでに、今まで残っていたアセンブラを全部BASICに書き換えてみます。40MHzならアセンブラでなくても大丈夫なはずです。
タイからだいたい2日で届く。運送会社はFEDEX。
40MHzならアセンブラを無くせるか。バンク切り替えがPIC16シリーズとPIC18シリーズでは大きく異なるのでアセンブラを排除したい。
2009-05-14
40MHzだと信号の1クロックで120命令実行できる計算になるのでBASICで書いても余裕があるはずなのですが、間に合っていないみたいです。バグっぽいような気もしますがダメそうです。アセンブラのコードを移植した方が簡単そうです。
ICSPで書き込み。「ほぼPICkit2」は静電気防止袋で絶縁。
2009-05-15
スイッチの配線ミスが一カ所ありました、ソフトで対応できますが1軸だけ違うものになるのを嫌って基板を修正しました。
Z軸
Y軸
パターンを修正
ノギスタイプスケールのテストは完了です。次はグラススケール版のソフトの移植です。
ノギスタイプスケールのテスト終了
量産時に考慮しなければいけないことをメモった紙
2009-05-16
不要な配線があったので写真を残しておく。1番ピンの配線が不要であった。
これはメモ用の写真
共存テストを実施。グラススケールの外側金属部分はどのピンにも繋がっていないので変な電位になっても動作します。この写真の状態ではノギスを使っているのでグラススケールの外側金属部分は+1.5V電位になっています。
グラススケールとノギスの共存
ゼロリセットスイッチは1秒間押さないとゼロにならないように変更しました。
------ 取扱説明書 ---------------------------------
スイッチの使い方:
・白ボタンを1秒以上長押しすると表示が ゼロ になる。
・赤ボタンを押すと現在の表示値が1/2になる。
再度赤ボタンを押すと元の値に戻る。
表示値が1/2になった後にスケールを0.1mm以上動かすと元の値には戻らない。
この機能はワークの中心を出したいときに使用する物。
設定:
STEP1.白ボタンを押したまま電源を入れると設定モードになる。
ノギスタイプスケールの場合は3,2,1のカウントダウンしている間も押しっぱなしにしておく。
表示は1秒間だけ「SEt」になる。
STEP2.この項目はノギス版とグラススケール版で異なります
ノギス版:
LEDの表示は数字の8が左もしくは右に移動していく表示になる。
白ボタンを押すたびに「8」の移動方向が交互に切り替わります。
もし、スケールを移動させたときの値の増加方向が逆であったなら、白ボタンを押して
最初に表示されていた物と違う移動方向になったときに、赤ボタンを押す。
変更が不要であるときは、最初と同じ状態の時に(=白ボタンを押さずに)赤ボタンを押す。
赤ボタンを押すと設定が保存され1秒管だけ「SAVe」と表示さる。
グラススケール版:
LEDの表示は「-PLUS-」になっている。
白ボタンを押すたびに「------」と「-PLUS-」が交互に切り替わる。
もし、スケールを移動させたときの値の増加方向が逆であったなら、白ボタンを押して
最初に表示されていた物と違う表示の時に、赤ボタンを押す。
変更が不要であるときは、最初と同じ状態の時に(=白ボタンを押さずに)赤ボタンを押す。
赤ボタンを押すと設定が保存され1秒管だけ「SAVe」と表示さる。
STEP3.LEDの表示は「------」となっている。
白ボタンを押すたびにLEDの表示が「------」と「doUbLE」に交互に切り替わる。
もし、表示値をスケール移動量の2倍にしたいなら、「doUbLE」と表示されているときに
赤ボタンを押して設定を保存する。
設定モードには設定の取りやめ機能は無い。
-----------------------------------------------
ノギス用のプログラムは 0000.00 表示ですが グラススケールは 000.000 表示なので、小数点の位置が合いません。3通り考えられますが...
1.小数点の位置の違いは気にしない
2.ノギスをグラススケールに合わせる
3.グラススケールの精度をノギスに合わせる
ケース3は精度を落としてしまうので非現実的です。ケース2用のソフトはダウンロードして使用して下さい方式にして、標準状態ではケース1の状態にします。
2009-05-17
問題発生。X軸だけに問題が出る。
X軸のPIC18F2420をZ軸と交換してみました。結果はX軸NG,Z軸OKなのでPICの問題ではない。74HC04も交換してみたが状況変わらず。発振が問題だとハングしたりするので違っている可能性大。ハングはしない。ソフトなら他の軸でも出るはずだし... 微妙な周波数の違いによって発生する問題ということか? これはちょっと長引きそうな予感。
X軸とZ軸のPICを交換。 これは外れ
発振の問題か? セラロックの付け外しを3回やったのでちょっと汚くなっている。
74HC04が飛んだ? これも外れ 問題の原因では無い。
2009-05-18
アルコールで洗浄してもダメでした。後はセラロックくらいしか原因になりそうな物が無いので交換してみると回復。5~6時間点けっぱなしにしても問題再発せず。完治。セラロックの不良なんてあるんだろうか???? ソフトは使い古したロジックなので問題を抱えている可能性は低いはず。見直したが怪しげな所は見つからない。
アルコール(革細工用を流用)で洗ってみたが状況変わらず。全てをドブ漬けすると全部使い切ってしまいそうだったのでX軸だけ半身浴状態で洗浄。ハンダのヤニは白くなるのでそれを歯ブラシで落とす。
セラロックを交換したら問題は発生しなくなった
念のため量産機ではセラロック周辺のパターンを改良しておく。試作品ではセラロック周辺にLED点灯用の配線が通っているが、tRestrict,bRestrict,vRestrict(プリント基板CADのEAGLE用語です)で足を囲んでから自働配線し、配線完了後Restrictを削除するとセラロック周辺がGNDで覆われる。
試作基板
vRestrict,tRestrictで足を囲む。viaが近くに来てしまったので、この後vRestrictでセラロック周辺を囲んで自働配線をやり直した
vRestrict,tRestrictを除去するとベタパターンで覆われる
動作不安定の確認は視界の中にLEDの表示が入るようにするだけ。6桁が点灯するので発症すれば直ぐ目に飛び込んでくる。その間PIC18版をPIC16F886に移植した。こうしておくと基板だけの販売も可能になる。PIC18F2420は入手難だが、PIC16F886は秋月電子で購入できる。しかも1個¥190と安い。設計が古いのでPIC18F2420が日本国内で販売されることはたぶん無い。このDROも旧作で使用したPIC16F876とピン互換性が高いという理由だけで採用している。
2009-05-20
最新版の回路図やプログラムは作り方のページ掲載してあります
2009-05-22
共同開発者の元へ旅立ちました。しばらく使ってもらってOKだったら量産開始です。
発送
2009-05-29
こんな環境でテストしてもらっています。X2の背中にインバーター。
2009-06-04
ケースに収めるため部品の干渉を考えながらレイアウトする。これはとても面倒。あと2~3日かかりそう。
2009-06-08
マイクロチップダイレクトでPIC18F2420の在庫を確認したら在庫無しで次回生産が7/10です。不況の影響を受けた生産調整か、それとも種類が増えすぎてどうにもならなくなったか。こうなるとFedexで送ってもらう意味無し。船便で十分。
基板レイアウトの見直しをじっくりやって、6月末頃に基板の発注をかけるペースで十分そうです。DRO発売は7月中頃に決定。
買い出しリスト。購入店舗毎に色分けする。
生産調整か?
2009-06-09
部品の入荷から逆算した基板発注期限まで3週間ほどあるが、量産基板はほぼ決まりつつある。これはメイン基板。
メイン基板の改良点
・フラットケーブルで接続する方式は廃止。代わりに基板を2段重ねにする
DSUB基板の上にメイン基板が乗る
これはプラスチックケース「タカチSX-160A」に入れやすいようにするため
逆に2段重ねにしない場合はフラットケーブルが使えなくなるため「メイン」<->「DSUB」間を
1本ずつ電線で繋がなければならず面倒であるが止む無しとする。
・それにより基板左下のJP1は基板の裏面に半田付け
・基板の裏面に半田付けする部品は以下の通り
1.JP1
2.ブザー(基板右下の大きな○がそれ)
3.コイルL1(基板左下にある)
LEDより背が高い。この部品は最終テストにより無くなる可能性有り
・発振子付近のGNDパターンを強化。紫色の部分は他の信号線と隔離するための物。
・発振子は全て基板の外側に来るように配置。最初20MHzのPIC16F886を使用していたが、
後から40MHzのPIC18F2420に変更したくなったときに発振子を取り外しやすくするため。
外側に向けないとニッパで足を切断できない。
・メイン基板からDSUB基板へ1.5V電源を移動。
・基板の左隅を切り欠いた。これも「タカチSX-160A」に入れやすいようにするため
・スイッチの配線間違い修正
・無駄に多かったスイッチのGNDを6個->3個に削減
・実験の結果、電源は秋月電子の5V-2Aで問題なし。フェライトコアなども不要。
但しテスト環境よりもっと凶悪なノイズ発生源のある環境では必要になる可能性もあり。
DSUB基板に電源を移した。
メイン基板とDSUB基板の連結はこれを使う予定(一番右の物)基板間は少なくとも15mm必要。
D-SUB基板の改良点
・メイン基板から1.5V電源を引っ越し
・電源部はノイズの混入を避けるため基板下部にまとめて配置
隔壁を設けて他の信号線と混ざらないようにしてある。紫色の物が隔壁。
・1.5V電源(LM317T)のIN,OUT側双方にフィルターを入れてノイズをカットする
・C4,C5,L1が1段目のフィルター(5V電源のノイズをとる)
・C6,C7,L2が2段目のフィルター(1.5V電源のノイズをとる)
・フィルターのコンデンサは電解コンデンサを想定しているが
積層セラミック、タンタルなどリードピッチが2.5mmの物なら何でも可能なようにしてある
最終テストでコンデンサの種類は変更される可能性も有り。
・部品は全て表面に配置。
・JP2は高さを稼ぐため、高さ15mmのものを使用する。
入手製は良くないが廣杉計器で購入できる。
・基板右下の○はメイン基板のブザーがこの位置に来るという意味のもの。
チップ部品を使うのは止めた
SCALE用小基板の改良点
・チップ部品は廃止
・廃止した部品のスペースを使ってシールド線のシールドを半田付けするランドを2カ所増設
・右下にあるちょっと小さいランドは特に目的無し。スペースが空いていたので増設
パターンは1.5V電源に繋がっているので、スケールの金属部分とショートさせて良い
・1.5V,5Vのパスコンがなかったので0.1μFの積層セラミックコンデンサを2個追加
2009-06-12
どうやらmicrochip社は生産調整をしているのではなく受注生産をしているようです。納期が次第に延びていきます。慌てて注文。発売がまた5日伸びてしまいました。
納期が延びてる
2009-06-13
ものすごい量の荷物が届きました。検品(数量チェック)が大変。「デジタル回転計」や「ほぼPickit2」も欠品していたので、その部品も一緒に購入。
廣杉計器で買ったネジなど
秋月電子から荷物が届く。全部で15万円。上から見たサイズは引っ越し段ボールより大きい。10kgくらいあるかな
2009-06-14
ケースが届きました。これも段ボール一箱。デジタル回転計のケースも在庫切れだったのでついでに注文。
ケースはマルツで購入
2009-06-17
発送の前準備も始めます。ケースだけで173g、他に電源やケーブルがあるので500gを超えてしまう。500gを超えると定形外郵便で発送するメリットが殆どないのでエクスパックにしようか。
ケースだけで173gある
厚さは35mmを超えてしまうので、これは使えない。
定形外郵便のラベルは電話番号無しだが、エクスパックは電話番号の欄がある。ラベル印刷プログラムを改造して電話番号欄を追加。「エクスパック」のところにチェックを付けて「印刷」ボタンを押すと宛名ラベルが電話番号付きで印刷される。
エクスパックを1つ買ってきた。普通の宛名ラベルを貼っても問題ないようだ。
宛名印刷プログラムを改造。電話番号をラベルに印刷できるようにする。
ぷちぷちも購入。約¥2000。
2009-06-18
千石電商で330Ωの集合抵抗が在庫切れしていた。メーカー在庫もなく入荷時期未定とのことだったので他店を探す。千石電商と同じかそれ以下の価格で販売しているところがなかなか見つからない。千石電商では1個¥16程度。他店では¥30~40もする。1セットに6個使うので出来るだけ安くあって欲しい。「樫木総業」に見積依頼したら千石電商より安かったので購入。この8ピン4素子の集合抵抗は配線もきれいにまとまらず集合抵抗を使用するメリットが少ないので消え去る運命にあるのかも知れない。1/6Wの抵抗を縦に4本挿したほうが価格も安い。このキットでも部品点数を減らすのが使用理由。
8ピン4素子の集合抵抗。330Ω。7セグメントLEDの輝度を調節するのに使っている。
2009-06-19
キット化に向けて地味な作業が続きます。LEDの足が曲がると基板に挿すのに一苦労するので20個入りLEDのレールを半分に切断して9個入りに。これで足も曲がらなくなります。
レールをバンドソーで切断。そしてLEDを詰め直す。
2009-06-22
PICの入荷がまだ大分先なのでのんびりしていましたが、microcip社から納期が変更された旨のメールが届きました。慌てて基板発注に取りかかります。
3週間も納期が短くなった。もうすぐ届いてしまう。
設計変更した部分を重点的に最終チェックをします
変更した箇所の最終チェック。DSUB基板をネジ止めしてしまうとコネクターを差し込むのに苦労するけど、これはケースのコンパクトさを優先。
ガーバーデータを作成して「GC-Prevue」というやつでデータの中身を確認します。確認事項は間違って他の基板のガーバーデータを生成したりしていないかの確認だけです。パターンのチェックは無理なのでやりません。
面付図を画く。CADで画いて画面をキャプチャーしてBMPファイルを作る。
生成したガーバーデータの確認。
2009-06-27
ガーバーデータを送るとP板.comから確認のためのパターンが送られてきます。データは7種
部品面配線
外形
シルク印刷
基板裏面配線
部品面レジスト
裏面レジスト
ドリル穴
ガーバーデータが面付されPDFファイルに変換されてくるので、ざっと目を通して「製造開始よろしくメール」を返信。後は基板が送られてくるのを待つだけ。来週末に届く予定。
部品面の銅箔パターン
シルク印刷
基板裏面の銅箔パターン
2009-07-02
P板.comから基板を発送した旨の連絡が来ました。キット化の準備を進めます。100mのケーブルを5m単位に小分け。切って巻いて約1時間の作業。全部で20本出来るはずですが... 出来たのは19本。5mよりちょっとだけ長くしているので20本にはならないのです。
ケーブルの小分け
2009-07-03
P板.comから基板が到着しました。代引きで支払って今回の仕入れは殆ど終了。全部で30万円を超えたような気がする。売れ残ったら大損害だ。ケースを除いてキットが¥12000、当方で販売はしないが300mmのスケールが¥7000程度なので、3軸構成なら合計¥33000。¥1000のケースに入れて¥34000。
基板到着
組立開始。ここまでは所定の位置に部品を取り付けるだけなので楽。この後の電線の配線が面倒。
部品表のチェックをしながら組立。ちょっと問題のあるパターンを発見。基板の作り直しは出来ないので組立手順書に書いておこう。
放熱フィンとビアが接触する可能性がある。
リードとビアが近すぎた。可能性はとても低いがハンダをたっぷり盛りすぎると部品面にあふれ出して最悪ショートする可能性がある。
2009-07-04
作り方の説明書を作る。写真だけだと全体像が解りにくいのでCADで図を書く。
実体配線図
2009-07-06
電線の配線以上にケースの加工は面倒なもの。表示窓やスイッチの穴あけは各自やってもらう必要があるが、基板の取り付け位置は一意に決まるようにした。
DSUBコネクターはケースの内部に収まる
基板の取り付けはケースに付いているボスを使用する
2009-07-09
スケールが「高速モードにならない」ことがある という問題を修正したプログラムで最終テスト。高速モードに入らなかったときは3回目までリトライする。スケールの種類によって電源投入からの待ち時間が異なるようだ。テストで使っている普通のノギスは電源投入後2~3秒経過しないと高速モードに入れないがフライス盤に取り付けたアゴ無しの物は電源投入後直ぐに高速モードに入ってくれる。
これは自分用のメモ写真
買い忘れが少しあったので発注。あと1回秋葉原に行って不足の品を購入する必要がある。熱収縮チューブや細めの電線は小さなホームセンターには置いてないことがあるのでキットに含めることにした。発売開始は7/12(日)か7/13(月)
トランジスターアレイの在庫が無いのに気づいてDigi-Keyに発注。UPSで送られてくる。今日はまだ成田にある。たくさん買うなら秋月より安い。秋月で買うとデータシートが付いてくるが要らないんじゃないかと思う。データシートを入れる手間は大きいはず。
最新版の回路図やプログラムは作り方のページ掲載した。
2009-07-10
最後の買い出し、ちょっと迷ったがすごく高い耐熱電線を買った。アマチュア電気工作の観点では電線の耐熱には
・電流をたくさん流したときの電線自体の発熱に被覆が耐える
・半田付けの熱に耐える
の2種類がある。どちらも「耐熱」として販売されているが価格がだいぶ違う。もちろん後者が高くAWG26程度の太さで10m¥400~500する。これよりだいぶ安かったらたぶん前者だ。高くても前者の可能性はある。対ハンダ耐熱では協和電線のUL3265が秋葉原で一番入手しやすい。半田付けの熱に耐えると書いてなければ「ハンダ耐熱」では無い可能性大なので注意しよう。
耐熱ケーブル 古河電気工業のビーメックス-エス(BX-S) 200mで税抜き¥4400もする。高いだけあって長時間ハンダ小手で加熱しても被覆は全く溶けない。オヤイデ電気で購入。10mの切り売り品は¥500。
キット用に小分け
キット化終了。疲れた.....
2009-07-15
EXPACKに分厚い物を詰め込もうとすると苦労します。このキット1つで限界容量ぎりぎりです。定形外郵便と違って着荷は早いようです。ゆうパックと同じく殆どの地域で翌日到着しているようです。
定形外郵便は500gを超えると料金が¥580なのでEXPACKに収まるサイズであれば定形外郵便を使わない方が得です。
EXPACKに詰め込む
2009-10-22
表示値が何だか変なスケールがあるというので送ってもらって信号解析。
見た目は殆ど同じなのだが... 元々はアゴ付きのノギス。そのアゴを切り落とした物。上が当方所有の物。
解析&実験風景。
ロジックアナライザーで信号を見てみると全く違っています。
*******************************************
解析結果
*******************************************
・4ビットデータが7個続けて出力される
・出力される順番は下1桁目から順番に6桁
・数値はBCDコードで出力される
・一番最後の4ビットは
-符号 1:プラス 0:マイナス
-不明 常に0
-単位 0:インチ/1:mm
-不明 常に1
・インチ表示の時は出力される値もインチ換算される
不用意にインチボタンを押すと出力値がインチになってDROとして使用するときに不便
・モードは4種有る
・モードの切り替えはData端子を0.1秒程度+1.5Vにすることにより行う
・モードは
-通常モード
-表示ホールドモード
-最小値表示モード
-最大値表示モード
の順番で切り替わる
モード切り換えのたびにこの繰り返し
・通常モード
-LCDの表示の更新間隔は0.3秒程度
-出力されるデータもこの間隔で送られてくる(DROとして使用可)
・表示ホールドモード
-LCDの表示はホールドされる
-出力されるデータは0.3秒間隔
-スケールを動かしても送られてくるデータに変化無し(DROとして使用不可)
・最小値表示モード
-LCD表示はアゴを狭める方へは更新されるが、広げる方へは更新されない
-データ送信間隔は0.03秒程度になる
-出力されれるデータはLCDに表示されている物と同じになる(DROとして使用不可)
・最大値表示モード
-LCD表示はアゴを広げる方へは更新されるが、狭める方へは更新されない
-データ送信間隔は0.03秒程度になる
-出力されれるデータはLCDに表示されている物と同じになる(DROとして使用不可)
・ゼロリセットはClock端子を0.1秒程度+1.5Vにすることにより行う
・電源を投入してからLCDに値が表示されるまで20秒程度かかる
・信号は電源投入直後から出力される
・電源投入直後はinch表示
****************************************
解析結果のまとめ
****************************************
・プログラムを変更すれば使用できるようになる
・高速表示モードに出来ない(たぶん)
こちらは当方所有の物
こちらが新種。DROの小基板を経由して波形の振幅が5Vになった物を計測。
信号パターン詳細。値は +14.31mm
2009-10-23
高速モードにすることが出来た。
**************************************
上の解析結果に追加
**************************************
・「ホールドモード」時にゼロリセット操作を行うと「高速モード」に入る。
この時、表示はゼロリセットされない
・「高速モード」時にゼロリセット処理を行うと「ホールドモード」に戻る
・高速表示モードの時にモード切替操作をすると通常モードに戻る
・LCD表示前はモード切替が無効。
・LCD表示前もゼロリセットは有効。
以下の仕様でプログラムを改造予定。(変更する可能性有り)
**************************************
新種ノギス用プログラムの仕様
**************************************
・inch表示モードになっているときは手動でinch/mm切り替えボタン(ONスイッチと兼用)を押す
inch<->mmの切り替えはノギスのスイッチを押す以外に切り替える方法が無いと思われるため
・高速モードの切り替えは電源投入30秒後に実行、それまでは通常モードで動く
・モード切替時は割り込み処理を停止させるので7セグメントLEDの表示が約1.5秒間消える
2009-10-24
プログラムを作りつつ解析も進める。今日見つけた仕様。
**************************************
さらに上の解析結果に追加
**************************************
・モードの切り替え時にData端子を+1.5Vにする時間は40ms以上必要
30msだとダメ。40msだとうまくいったりいかなかったり。
約倍の100ms程度にするのが安全だと思われる。
・Clock端子についても上記同様
・アゴを動かさなくなってから約5分30秒後にLCDがOFFになる
・LCDがOFFになると値が0.1mm程度変化する <-これはかなり問題
たぶんLCDのOFFにより電源電圧が変化して値が変わる
この現象は電源ON時(電源ON後20秒でLCDが表示される時)には何故か発生しない。
・ノギスのONスイッチを押すとこの表示のズレは無くなる。
・一度LCDがOFFになるとアゴを動かしてもLCDはONされない
表示がOFFになっていることに気がつかないと0.1mmも違った寸法で削ってしまうことになる <-これはかなり問題
このノギスはDROとして使用することを想定していないと思われる。
正しく表示されるようになった
インチモードの時は inch と表示するようにした。こうなったらノギスのinch/mm切り替えスイッチを押す。
BCDデータ送信方式のノギスのモード遷移図。
2009-10-25
完成しました。
2010-12-19
2ロット目の量産開始。D-SUB基板を見直す。これ以外は変更無し。
2011-01-07
基板が届く。部品も大体集まったが1点問題が。集合抵抗が生産終了で入手できない。1年ほど前から品薄になっていたしDigiKeyやRSコンポーネンツでも見つからないので今後入手できる可能性はゼロ。組立が面倒になるが抵抗を縦使いするしか無さそう。
2011-01-17
袋詰め。全部で3日かかる....はず。あとはICとLED それと一部部品が変わったので組立方と部品表の修正
部品の袋詰め。20個分
DSUB基板の動作確認。変更したのは基板のパターンだけなので動いて当然
2011-05-24
正しく表示されないものがあるということで調査。アゴなしでもBCD出力の機種が存在することがわかった。LCDがOFFになると値が変化するという問題も持っている。
isagida products の600mmスケール
2011-06-18
ミツトヨを除いて2種しかないと思っていたら新種があった。
これはインバータを通った後の信号なのでHigh/Lowが反転している。
上がdata下がクロック
この波形は-0.05mmを意味する
信号の特徴まとめ:
・クロックはBCD方式の物に似ている4ビット送られたあと少しあいて次のビットが送られてくる
・データはバイナリ
・21ビット目が符号(青で囲んだ部分)
・22、23ビット目以降はたぶんゴミ
・クロックの立ち上がりでデータを読み取る(このイメージは反転している)
・3バイトのデータが送られてくるのに17msもかかる。高速モードにならない(たぶん)。
A-B間が16928.001μs(=17ms)、8ms程度の物もある
・5分半後にLCDが非表示になるがデータの変動はない
アゴを動かすとLCDがONになる
・見た目は普通の150mm中国製ノギス
・ノギスの金属部分が電池のマイナスに繋がっている。普通の物と逆。 <-これで識別できるか?
・端子の並び順は普通のノギスと同じ
・インチ/mm切り替えボタンを押してもデータの値に変化なし
一番最後のビット(24ビット目)がインチ/mmを表している
DROとして使用するときの問題点などまとめ:
・信号取得に17msかかるのでその間にLEDの表示を休むと表示のちらつきがものすごい
信号取得中にも他の処理をやる必要がある。
液晶表示のDROなら特に面倒な処理はない
・40MHzのPICなら次のビットが来るまでに2000命令近く実行できるのでアセンブラ不要
遅いMPUに向いている
・高速モードにならないのでフライス盤では使いにくい。旋盤向き。
2011-06-29
上の物は一部壊れているので、もう1本送ってもらった。これは高速モードになるのではなく最初から高速モードで低速モードにはならない。
クロックの立ち下がりから次のビットが来るまでに0.128msある
24ビットで8.3ms。上の物より2倍速い。このノギスはオートパワーオフ機能があるがそのときデータが変化しないのでDROとして十分実用になる。むしろ今まで見た物の中では一番DROに適している。このデータタイプに対応させる必要有りだ。
2011-07-02
このノギスは電池で動かしても高速モードだった。DROとして使う上での問題点がないのでソフトを大改造して複数タイプのノギスに対応できるようにする。BCDタイプの物はDROとしては不適だがこの際一緒にしてしまう。これで3種のノギスどれでも動くようになる。
正しく表示されるようになった
2011-07-04
2011-08-04
300mmのノギスを仕入れたので接続テスト。表示部の見た目は5/24の物と同一なのだがデータ形式は異なる。以下まとめ
・データ形式は 20ビット+フラグ4ビット形式
・約6分後に液晶表示がoffになる 液晶表示off時にデータ変化しない
・アゴをスライドさせると電源ONになる
・高速モードにならない
アゴをスライドさせると電源が入る物は高速モードにならないようだ
・スライド部分の精度は良くない
・安価 yahooオークションで¥3980(即決価格)+¥600(送料@関東)
・金属部分は一般的なデジタルノギス同様電源のプラス側と繋がっている
・データ取り出し端子は3端子のみ有効。基板上は4つあるが何故かプラス側が電源と繋がっていない。この端子の用途は不明
・外部電源で使うときは本体の金属部分もしくは電池ボックスのプラス端子に給電する必要がある。
・電源電圧1.2Vでも動作
・たぶん中国製。made in XXXX の表記は一切無し。
実験機でもあるがノギスとしても使用するのでICソケットを半田付け。一番左の端子は電源に繋がっていない。
出品者が中国名だったのでたぶん中国製。
実験の様子
2011-12-25
見た目は5/24のところでテストしている物と同じに見えるのだが、これはLCDがOFFしても値は変化しない。
isagida products で購入したとのこと
2012-04-06
依頼品の解析。結果使用できず。
・電源電圧3V
・機械的造りはしっかりしている。安物ノギスとはかなり違う。
・信号端子は4線。端子両端2本が電源。中央2本が信号線と思われる
・専用のLCDディスプレイを接続してDROとして使用できる製品
・ケーブルはUSB。信号そのものがUSBなのかは不明
電源電圧が3Vなので入手しやすいUSBケーブルを流用しているだけの可能性も有り
・単体では信号が出てこない。
表示装置側から命令しないとデータを送り出さない方式なのでは無いかと思う
写真は5V専用ロジックアナライザを直接繋いでいるので3Vの信号を捕まえられていない可能性もあるが、オシロスコープで観測しても波形が見られないので電圧レベルの問題はなさそう。