印鑑を作ってみよう 作成:2005-08-07〜2005-08-08
化学系の工作が無かったのでケミカルなお遊びをしてみました。アルミの丸棒で印鑑を作ってみます。
アルミの丸棒にマジックで絵を描きます。もちろん常識人は逆さ文字を書きます。こうやると書きやすくなります。
こんな絵です。紫色のマジックを使いました。側面部分は実験のためプリント基板のマスクに使うレジストペンで保護してみました。
劇物なので買いに行くときは印鑑が必要です。でも、印鑑忘れたので拇印を押してきました。¥500くらいです。
塩酸は通常35%濃度です。これに水を加えて10%くらいにします。昔理科の実験で習ったとおり水に塩酸を加えます。塩酸に水を加えてはダメ。発熱が多くなります。でも、これくらいならそんなに慎重にやらなくても大丈夫。さきっちょだけが浸かるだけの量があればよい。ぶくぶく泡が出てアルミが溶け出します。塩酸はだんだんグレーに変色してきます。
10分くらいでこうなります。塩化第2鉄用のレジストペンで保護した側面は見事に溶けてしまいました。マジックインキは塩酸にも負けません。お見事。
朱肉をつけてペタリ。後は銀行へ行って口座を作るだけ。人名でなくても口座は作れるはずなので、その結果は後日。塩酸を買うときはこれ使えません。でも大丈夫、塩酸買う前にこれ作れません。
(2005−08−08追記)
上の物は偶然うまくいったようです。何度か試してみましたが塩酸に浸けている間にマジックが剥離してしまい、うまくいきません。
木工ボンド(タイトボンド)で実験しましたが、これは全くダメ、即剥離してしまいます。
5分硬化型のエポキシで試してみました。ちょっと絵を描くのが難しくなりますが、それなりの味も出ます。1時間程度乾燥させてから塩酸に漬けました。
溶かした後の状態、剥離もなくエッジもきれいに出ています。側面はセロハンテープを巻けば十分塩酸に耐えてくれます。エポキシ接着剤をこの後、剥がす必要があります。強くこすったら案外あっさり剥がれました。
3つ作りました。左はマジックを使った失敗作。右の2つはエポキシ接着剤を使ってうまくいった物。フライス版で印鑑の上を表すへこみも付けました。
(2005−08−10追記)
銀行へ通帳を作りに行きました。でも、結果NGでした。地銀としては規模の大きな七十七銀行です。仙台にはこの銀行以外のATMはほとんどありません。ついでに根ほり葉ほり聞いてきました。まとめると... (上の印影は「にゃ次郎」とします)
1.「にゃ次郎」 −> 不可
2.山田さんが田中さんの印で通帳が作れるか −> 不可
3.姓名の名のみ −> 可
4.ハングル文字(普通日本人には読めない) −> 可
5.ローマ字 −> その場で答え出せず
ってな具合でした。印影は単なる図形でしかないと定義しているのであればいずれも「可」でなければなりませんが。この銀行では「本人を表す文字図形でなければならない」と定義していると思われます。銀行によって可/不可の判断が異なっていて当然なので、懲りずに別の銀行に行って試してきます。
(2005−08−30追記)
三井住友銀行にも行って来ました。やはりNGでした。仕事を抜け出して、ついでに立ち寄ったため時間が無く理由などは聞くことが出来ませんでした。SMBCはOKとの噂もあったので期待していたのですが当てが外れました。