DigitalReadOut修理 修理:2005-06-16〜2005-08-04 さらに修理:2006-03-21
修理その2:Y軸固着
修理その1:DROのY軸が壊れたので修理します。実は壊れたのではなく壊したのです。
修理その2
Y軸がこの位置で固着してしまいました。送りネジのすさまじいパワーで強引に動かすので、固着といってもハンドルが重くなるだけです。
隙間の調整ネジがかなりきつく締まっていました。間に挟まっている部品にもそこだけ強くこすった跡が付いています。振動か何かで締まったのだと思いますが、振動でネジが締まるってこともあるのでしょうか? たしかにネジの大半は固定のためのネジなので振動で締まってもわかりません。ネジを固定するための接着剤がなかったのでちょっとゆるめにしてそのまま組み付けてしまいました。
レールにもかなり深い傷がついています。オイルストーンで出っ張りは削りました。
修理その1
電源を入れると表示がこの状態のままX,Y,Z軸を動かしても何の反応もありません。X,Y,Z軸のどれか一つでも信号が来ないとこのような症状になるのはわかっています。内部に信号の有無を確認するLEDが付いていますが、それを見るとY軸から信号がきていません。
スライド部分の裏側は4角のネジで固定されています。信号は0.3秒間隔で送信されてきますが、そのタイミングを早くする方法がないかと中身を開けてみたことがあります。開けてみた物はY軸に使用されています。組み立て直したのですが時々動作不調を起こしていました。しばらく放置すると回復するので今までだましだまし使用していましたが今回は回復する兆しがありません。
取り外して確認してみましたが電源を入れても液晶には何も表示されません。上にのっているノギスはおそらく同じメーカーの物と思われます。このノギス用のユニットを移植することにします。うまくいくかわかりませんが...
ネジ穴の位置は療法とも全く同じです。
電子回路部です。位置はこのスリット状のパターンとノギスの目盛りの裏に仕込まれていると思われる物との位置関係(静電容量かな?)で検出していると思われます。基板上のネジは絶対に取り外してはいけません。これをはずすと今回のような故障の元になります。両者のパターンは若干違っています。
交換してみましたが、この状態のまま何も起こりません。交換失敗です。ノギスのストロークは150mm、フライス盤のY軸のストロークは160mmでわずかにノギスの長さが足りないのでノギスのアゴを落としても代用品になりません。結局、購入する意外に方法はなさそうです。断念して一端現状回復させます。
ノギスの裏のシールを剥がした後、粘着材が残りました。「粘着材はがし液」で粘着材を落とします。これはゼリー状(ゼリーほど硬くなく鼻水のそれに近い)の液体で、これを塗ってしばらくしてからふき取るときれいに粘着材が落とせます。
DROのスケールは海外(US)から購入するので、届くまで2〜3週間かかります。それまで2軸だけで動作するようにDROのソフトを修正することにします。
動いているときにケーブルを引っこ抜いても動作するようにするのは面倒なロジックが必要ですが、最初からつながっていないことを検出するのは簡単です。20行程度プログラムを修正して対応完了です。
案外早く6/16に発注して今日(6/24)届きました。品物代とは別に税が¥900かかりました。長いほうは長さ400mmの旋盤DRO用です。
上が壊れた古い物、下が新品。電池ホルダーなど若干設計変更されているみたいです。出っ張り部分を削ってガード(アルミの角パイプ)の中に収まるようにします。
フライス版はこの変圧器(100V−>200V)を通して接続されています。写真の黒いコネクターを逆に接続したら(写真は正しい状態)フライス版のモーター部分を覆っている白いカバーをさわったとき感電しました。(2006-10-01追記 コネクターの向きとは関係ないようです)
ケーブルは半田付け
アルミ角パイプに納める
動作確認して修理完了
2006-10-01
Y軸になぜかバックラッシュがあります。DROにバックラッシュがあっては意味がありません、今まで1本ネジ止めでしたが2本止めに変更しました。
スケールは鋳肌にそのまま取り付けていましたが、傾いていたので厚紙1枚挟んで修正。どうやら傾いていたせいで無理な力がかかっていたようです。何度も取り外し、組み立てを繰り返しましたが、その経験からスケールとテーブルの取り付け精度は3/100mm以内に納めればいいようです。何となくのレベルですが...