4角ナット作り 作成:2005-01-08
たかがナットですが結構手数が多く作るのは大変です。つまらない物ですが手順をまとめてみました。
材料はSS400の角棒です。4爪チャックで銜えます。ゆるめるときはいつも同じ爪だけを動かすようにします。爪の先端に付いているのはそのための印です。
センタードリルで中央に浅い穴を開けます。普通のドリルでいきなり穴を開けようとするとドリルの先端が逃げます。センタードリルは刃が付いている部分が短く曲がったりしないのでぶれずに穴を開けることが出来ます。
端面を削って平らにします。
ドリルで穴を開けます。
面取りをします。
タップでネジを切ります。M8のネジです。チャックは手で回します。これは真っ直ぐにネジを切るためです。この方法でネジを切るのは3山くらいまでです、それ以上はドリルチャックの銜える力が負けてタップが回ってしまいネジは切れません。
タップが真っ直ぐはいったら後はタップ回しでネジを切ります。
突っ切って切り落とします。
次の作業のためにネジ切り落とした反対側の材料をバイトできれいに仕上げます。
切り落とした4角ナットと、上で端面をならした物を一緒にチャックに銜えて突っ切りバイトで荒れた端面をならします。この方法では完全にナットの端面は並行にはなりません実測したところ4すみの厚さに0.03mmほどの差がありました。角ナットなので十分実用になる範囲です。
面取りして完成です。