中国製タイマーの省電力化

中国製タイマーのメカニカルリレーをFETに変更する改造

・この12V用タイマーは安価ですがメカニカルリレーを使用しているため消費電力が大きくバッテリー駆動の装置に適していません
・リレーをFETに変更し消費電力を小さくしました
・接点電流は改造後も変わらず10A(元の回路はリレーの仕様上10Aとなっているがたぶん10A流すと短時間で壊れる)
・時刻は内臓バッテリーにより保持されますが電圧が1V以下になると時計が起動できなくなります
 12V電源を接続すると充電が開始され時計も起動します

改造前
 消費電力(電流)
  タイマーOFF時:7.7mA
  タイマーON時:33mA

改造後
 消費電力(電流)
  タイマーOFF時:2.3mA
  タイマーON時:3.5mA


2023-12-16

中国製の安価なタイマー

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ケースの側面を強く押すと爪が外れて回路を取り出せる。時計モジュール側のネジは取り外すと液晶ディスプレイが分解してしまう

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黄色く囲んだ部品は取り外して再利用する
・電池:乾電池駆動に変更することも可能 この電池は12V電源につないでいる時にトリクル充電されている
・端子:電線を引き出して使うのであれば再利用しなくてよい
・時計モジュールのコネクター:電線を切って直結するのであれば取り外す必要はない
・電界コンデンサ:2つあるが両方同じもの 1個だけ使う 25V 470μF

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部品が多数ついているが再利用しない

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このように作り替える
・D1とD2は形状が似ているが別物なので注意 向きがある 黒帯で判断する
・電池の向きにも注意 逆に取り付けることが出来てしまう形状
・乾電池で駆動させるときは
  1.R2を取り去る
  2.ニッケル水素電池を取り去って基板の端子から電線を伸ばして1.5V電池ボックスを付ける
 電池が古くなると時刻を保持できなくなります。その時はこのように改造してください

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部品表

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ネジはケース内の位置決めのためです。ナットよりネジがわずかに突き出す位置が最適です。基板の4つのネジ穴を使って別のケースに入れてもかまいません

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作り替えた後の端子はこうなります
・マイナス側は基板内部でつながっています
・出力電圧は入力側の電源(12Vバッテリー)電圧と同じになります

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ご参考の回路図
・D2,D3が並列接続されているがD3は元の回路から部品を移植できるようにするためのもの
 D2,D3はどちらか一方を半田付けする
 キットにはD2が付属しているのでD3は不要
・12V以外で使いたいときはR2,R3を変更して流れる電流を調節

sch_timer.png
電子回路に詳しい人のための情報
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
fence_timer_panel.zip Gerber FusionPCB用です
他の基板メーカーではV-CUTが製造エラーになります
FusionPCBはV-CUT無料です
1枚の基板にV-CUT4面付けしてあるので10枚製造すると40枚出来ます
この回路はライセンスフリーです自由に使ってください
fence_timer_EAGLE.zip EAGLE プリント基板CAD EAGLE Ver4.15以上用