2017-08-25
キットを組み立てたところ。基板四隅のネジはキットに付属していません。遮光管は両面テープで貼り付けます
赤いスイッチやLEDの意味はこのページ半分より下のほうに説明があります
リモコンセンサー版との大きな違いは応答速度です。1/1000秒ストップウォッチとして使う場合はこのキット、1/100秒でよければリモコンセンサー版のほうが部品点数も少なく作りやすくなっています
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受光器。基板表面。基板四隅のネジは撮影用のためキットに付属していません
・電池を電源として使用するときはこの写真の通り組み立てます
5VのAC-DCアダプターを電源として使用するときはJ1をショートさせます。切り取った抵抗のリードなどでショートさせてください
・ICSPピンヘッダーはプログラム開発用なのでキットに含まれていません
・3つのLEDは点灯していないときは色が区別できないのでテスターのダイオードモードで点灯させて色を確認します
テスターが無い場合は1.5V電池を2本直列にして3V電源を作りLEDの片側の足に510Ωの抵抗を仮付けして点灯させて確認して下さい。LEDは極性があるので点灯しないときは電池の極性を逆にする
1.5Vだと電圧不足で点灯しません
・端子はこの写真左から
「電源+」「電源-」「リレー接点」「リレー接点」「オープンコレクタ出力」
・オープンコレクタ出力は電気に詳しい人向け機能
これを使うときはリレーは不要なので取り付けない
リレーは反応速度がオープンコレクタ出力より遅く接点寿命もある
モーターの回転数を計測するような用途にこのセンサーを流用するとリレーの接点が短期間で壊れる
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受光器基板裏面
・電池を電源として使用するときはこの写真の通り組み立てます
・5VのAC-DCアダプターを電源として使用するときはIC1を取り付けません
・デジタル回転計多機能版と接続しタイム計測器として使う場合はIC1を取り付けません
初心者(不器用なベテランを含む)は絶対に鉛フリー半田を使わないでください。基板が鉛フリー半田の特殊なフラックスでべたべたになり洗浄すら出来なくなります
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投光器基板表面。赤色LEDは赤外線LEDと同時に点灯します。実際には点滅しています。赤外線は肉眼では見えないのでデジタルカメラで確認して下さい。デジタルカメラは赤外線に感度があるので光っているのが解ります
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受光器基板表面
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集合抵抗の向き。抵抗の文字はこの写真には写っていない。組み立て完了すると赤いスイッチに隠れて文字が読めない向きに半田付けする
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ダイオードD1の取付向き
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部品表
・赤外線LEDは完全に透明では無く少し色が付いている
・デジタル回路のキットは調整不要で部品を所定の場所に半田付けするだけで動くので動かないときは半田付け不良を疑う
・両面基板の半田付けは基板に半田を盛り上げるのでは無く穴が半田で埋まれば良い
熱が逃げやすい場所では盛り上がってしまうが止む無し。半田が流れるまで長時間加熱しすぎると基板と部品がダメージを受けるので注意
加熱時間は最長6~7秒にする
・ジャンパーは付属していない。必要なときは切り落とした抵抗のリードを使用する。電池駆動(厳密には5V以外の電圧の時)の場合はジャンパーは使わない
・リレーを使う場合はオープンコレクター用の回路 TR1、R1 を取り付けなくても良い
・X1セラミック発振子(3本足の茶色)の周辺が汚れていると動作不良を起こしやすいのでフラックスで汚れたらアルコールで拭き取る
鉛フリーはんだのフラックスはアルコールでは簡単に落ちないので普通の共晶はんだを使う
・動作不安定なときは発振子X1,センサーPS1、ICソケットの半田付け不良を疑う
・3本足以上の部品の取付向きを間違えたときは部品を壊して取り去る
基板にダメージがあると基板と既に半田付けしてしまった部品全てが無駄になる
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赤丸がプラスで足が長い。黄色丸が集合抵抗の共通ピン
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赤丸がプラスで足が長い
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表示の意味
赤LED:投光器からの赤外線を受信していない。点滅しているときは赤外線の強度が不安定なことを意味する
緑LED:投光器からの赤外線を受信している。赤LEDとは点灯、消灯が逆転しているだけ
黄LED:出力がONの時点灯
赤いDIPスイッチの4番をONにすると出力のON/OFFが反転する。電源を入れなおさないと設定変更は有効にならない。この設定で使うと2倍電池消耗が速くなることに注意
OFF遅延時間は表の通り。遮光が解除されてからこの時間経過しないと出力がOFFしない
前輪と後輪で2度センサーを横切ってしまうなどの防止機能
この時間以内に再度遮光されると経過時間はこの表の値にリセットされる
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部品表。同一部品を集計したもの。基板を自作する人の部品買い出し用。黒字の赤LEDは通常輝度の物、色つき文字は高輝度。直射日光が当る環境では高輝度で無いと光っていることが分かり難いので設置がやりにくくなる
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投光器回路図。赤外線LEDは3列有りますがこのキットは2列だけしか使いません
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受光器回路図
自作派向け情報:
・2SK4017はLEDを3列点灯させる場合の余裕を見ているためで2列なら2SC1815で十分
FETがONしているときは100mA流れる
・PIC12F1822,PIC16F628Aは共にPiCkit2でプログラム書き込み可能
・プログラムはかなり小さいので無料版のmikrobasicでコンパイル可能なはず。現在無料版があるかは不明
mikrobasicの無料版は生成したコードのサイズ(=HEXファイルサイズ)で制限をかけている
・受信機のLEDは多めに電流を流して輝度を上げているので電池寿命を延ばしたいなら抵抗値を大きくするとかなり効いてくる
特にR2には電流が流れている時間が長いので効果大
OUT-LEDは輝度を落とすと昼間直射日光の下でのセンサー設置がやりにくくなる。点灯時間は短いので大きくしても節電効果は殆ど無い。NG-LEDも同様
・緑色のターミナル以外の部品は全部秋月電子で入手できる
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