回転計カウンターの作り方

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 仕様
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 ・カウンターにもなる回転計です
 ・ストップウォッチにもなります 1/100秒ストップウォッチです
  ストップウォッチは2020-12-29発売以降の機能です 古い物にはこの機能がありません
 ・設定をしないと回転計として動作します
 ・回転計は減速比を設定できます
 ・電源電圧は5Vです。LED以外に電気を消費する部品は無いので電源容量は200mAもあれば十分です
  小型のアダプターを電源に使用しても、アダプターの能力の1/10も使用しません
  別売の12V用電源ICを取り付けると5~12Vの電源で使えるようになります
 ・ケースはタカチのSS-N90Gに丁度入る大きさになっています
 ・基板サイズ 83.5x43.5mm
 
 バグがあった場合はICをソケットから抜いて送って下さい。書き換えて返送します
 送料は購入者負担です(定形外郵便で¥120)。返送料は当方負担です
 初期ロットはバグが発生する確率が高いので¥200割引になっています

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 使い方
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 回転計:
  ・計測可能な回転数は20rpm~99999rpmです。
  ・スイッチは無効です
  ・電源を入れると1秒間だけ「88888」表示になります
  ・センサーが回転を検知すると回転数が表示されます。回転が止まると表示はゼロになります
  ・3秒で1回転しない物は計測できません
  ・回転数は約0.5秒間隔で更新されます。あまり早く更新しすぎると目が追いついていかないためです
 アップカウンター:
  ・電源を入れると1秒間だけ「88888」表示になり、その後1秒間「UP」表示となり次にゼロ表示になります
  ・SW1を押すと数値がゼロリセットされます
  ・センサーが検知するごとに値が増加します
  ・内部的には32ビットで値を保持していますが表示が5桁しかないため上位桁は切り捨てられます
 ダウンカウンター:
  ・電源を入れると1秒間だけ「88888」表示になり、その後1秒間「down」表示となり次に初期値が表示されます
  ・SW1を押すと数値が初期値に戻ります
  ・設定可能な初期値は最大99999です
 ストップウォッチ:
  ・電源を入れると1秒間だけ「88888」表示になり、その後1秒間「StOP」表示となり次にゼロ表示になります
  ・1/100秒ストップウォッチです 最大表示は9分59秒99です
  ・スイッチの機能は普通のストップウォッチと同じですがスプリットタイム表示中はSTART/STOPボタンを押しても何も起こりません
  ・START/STOPボタンはSW1、SPLIT/RESETボタンはSW2です
  ・スプリットタイム表示中は最下位桁の小数点が点滅し時計が動いていることを表します
 ストップウォッチ非表示:
  ・ストップウォッチと機能は同じですがスイッチを押して表示を止めたときにしかタイムを表示しません
   タイム表示が目障りなときに使用するモードです
  ・電源を入れると1秒間だけ「88888」表示になり、その後1秒間「StOPn」表示となり次にゼロ表示になります
  
 ※ストップウォッチは2020-12-29発売以降の機能です

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 設定
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  設定可能項目
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  ・機能の切り替え:回転計/アップカウンター/ダウンカウンターの3機能を切り替えられます
  ・回転計のギヤ比:センサーを取り付ける回転軸と最終出力回転軸がギヤによって減速/増速されている場合そのギヤ比を入力できます
  ・ダウンカウンター:初期値を設定できます

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  設定方法
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 ・SW2を押しながら電源を入れると設定モードになります
  「88888」表示が点滅します
 ・最初に機能の選択画面になります。SW1を押すたびに
   tACHO(回転計)/UP(アップカウンター)/doun(ダウンカウンター)
    /StOP(ストップウォッチ)/StOPn(ストップウォッチ非表示)に切り替えられます
                        ※ストップウォッチは2020-12-29発売以降の機能です
   SW2を押すとSAVEと表示され設定が保存されます
   選択した機能によってその後の設定項目が異なります
 ・回転計の場合
   減速比、増速比の順番で設定します
   表示値 = センサーが検知した回転数 x 増速比 / 減速比 となります
   センサーが検知した回転数は整数です増速比10減速比1と設定すると最下位桁は常に0表示になります
   減速比を表示しているときは一番左の桁が「d」になります。増速比の場合は「U」になります
   減速比、増速比は整数です。装置全体の減速比が1.5なら減速比3増速比2を入力します
   減速比、増速比の最大値は9999です、最低値は1です。ゼロを入力しても強制的に1に変更されます
   小数点は現在設定中の桁を意味します
   SW1を押すと現在設定中の桁の値が増加します。9まで行くと次は0になります
   SW2を押すと設定したい桁を移動できます
   SW2を2秒間押し続けると設定した値が保存されます
 ・アップカウンターの場合、設定項目はありません
 ・ダウンカウンターの場合初期値の設定画面になります
   小数点は現在設定中の桁を意味します
   SW1を押すと現在設定中の桁の値が増加します。9まで行くと次は0になります
   SW2を押すと設定したい桁を移動できます
   SW2を2秒間押し続けると設定した値が保存されます
 ・ストップウォッチには設定項目はありません

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  初期化
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 ・2020-12-29発売以降の機能です 古いバージョンにはこの機能がありません
 ・設定値を初期状態に戻します
  設定中に電源不安定になると不揮発メモリーに不正な値が書き込まれる可能性があります
  この操作で初期状態に戻せます
  SW1、SW2を両方押しながら電源を入れると表示がrESEtになります
  表示が出た時点で初期化されています。電源を入れ直して再起動してください


2015-09-08

基板表面
・LEDの取付向きは特に注意して下さい間違えると取れなくなります
・フラックスは使わないで下さい。フラックスを使った場合は洗浄が必要です

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基板裏面
・6ピンのICSP端子はICを基板に実装したままプログラムを書き換えるための物なのでキットに付属していません

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部品表
・センサー、電源、12V電源用ICはキットに付属していません
・12V用電源ICを取り付けると5~12Vの電源で使えるようになります
・C5 0.1μFは茶色い部品に変更しました

buhinhyo.png

別売の12V用電源ICはセロハンテープで仮止めしてから半田付けします。DCジャックは基板とツライチになるように端子を切断してから半田付けして下さい。DCジャックはLEDより先に半田付けします。LEDを取り付けた後では半田付けが非常にやりにくくなります

R0026683.jpg
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センサーケーブルの配線

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DCジャックを使わずにここに電源を接続することも可能です

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12V用電源ICを使用する場合はダイオードを取り付けます。使わないときはダイオードの反対側にゼロΩの抵抗を取り付けます

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ケースはタカチのSS-N90Gに入るように設計されています。基板取付用のボスは止まり穴ですがケースに付属のネジはドリルで貫通穴にして取り付けるようになっています

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ケースには高さ15mmのタクトスイッチも付属しています。ボタンの高さがあるのでケースを貫通してボタンが押せます。この写真ではボタンが円柱状に見えますが先端がカメラのレンズに近いためです。実際は先端がかなり細くなっています

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2015/11/02以降販売ロットではタクトスイッチの中心部に穴が開いています。組み立てる前にケースにこの穴位置を写し取ると穴開けが容易になります

R0027408.jpg
参考資料
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
kaitenCounter.png PNG 回路図
KaitenkeiCounterStopwatch.zip mikroBasic mikroBasic PRO プログラム一式 ストップウォッチ機能が追加された新バージョン(2020-12-29リリース) キットはプログラムは書き込み済み
kaitenkeiSIMPLExtalRev2_1+4_eagle.zip EAGLE 回路図+基板レイアウト EAGLE4.15用
旧プログラム
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
kaitenkeiCounter_mbasicpro.zip mikroBasic mikroBasic PRO プログラム一式