イチゴ栽培

イチゴの栽培記録

栽培品種:

章姫 x 3 味の良い品種
宝交早生 x 3 実が柔らかく運搬に不適な品種。家庭菜園では問題にならない園芸向き品種
めちゃデカッ!いちご x 2 収穫時期が長い品種
めちゃウマッ!いちご x 2 収穫時期が長い品種
カレンベリー x 2 病気に強い品種

まとめ:

・たぶん栽培が一番容易な果実
 ブルーベリーや木イチゴはもっと簡単だが余り美味しくない
 イチゴはスーパーで販売している物以上の物が収穫できる。完熟まで待てるので輸送しないといけない市販品より家庭菜園は有利
・30株程度あると十分楽しめる収穫量になる
 1年目に3株買えば翌年は30株以上に増やせる
・農薬は使わずに栽培できる
・ホームセンターで販売されている苗は小さいポットに押し込められているので翌年の収穫は余り期待しない方が良い
 ポットを大きく出来る分だけ自分で作った苗の方がずっと良い物が出来る。量質共に2年目が本番
・イチゴは季節感無く絶えず葉が生え替わる
・冬場でも花が咲く。3月初までの花は生長しないので摘花する
・冬場は日当たりが良い場所の方が成長が良い。地上部はあまり大きくならないが根が生長している
・苗が出回るのは秋。秋に植えて春になるまで根を生長させる
・苗が出回ったら出来るだけ早めに購入して植え付ける。晩秋では根の生長が遅くなる(たぶん)
・根はかなり広範囲に広がるので株間は30cm程度必要(畑の場合)
 90cmプランターなら3株から4株程度。4株だとやや密集しすぎ、収量は密集させた4株の方が多いと思う
・春にも苗が販売されるが収穫より苗取りを優先する物らしい。秋苗に比べてかなり小さいが価格は同じ
 春に植えて苗を増やして翌年の春に収穫
・秋植えは苗を増やすことは出来ないので必要量だけ購入する。春植えは増やせるので少量の苗を購入すれば済むが収穫は秋植えと同じく翌年
・冬場の葉は地面に貼り付くように生える。春になると高く展開する。低く育った葉は暖かくなってもそのまま。冬場の葉は収穫時期を過ぎる頃にまでには変色して枯れる
・主な害虫はナメクジ。糖度が上がった物から被害に遭う。実に丸く穴を開けるのでナメクジ被害は直ぐ解る
・日が当たって糖度が増すので収穫は夕方に湿度が上がってナメクジが出てくる前
・収穫時期の水やりは朝。夕方水やりすると夜間ナメクジが上がって来やすくなる
・ランナーについて
  -収穫時期以前に伸びてくる
  -通常は収穫前のランナーは切る
  -1期成り品種の方がランナーが出るのが早い
  -放置すると1株から10数本出る
   細いランナーは夏場の熱で枯れやすいので切る
   整理しないとポットの中に別のランナーが着地してしまうことがある
   ランナーを受けるポットは離した方が別のランナーの着地を阻止できるが夏場の熱に弱くなるので密集させたい
  -土の量に拘束されて株が大きくなれない状態を除いて1株から取れる苗の数は20以上
  -ランナーの長さはせいぜい2m、約30cm間隔で子株が出来るので1列のランナーからは約6株取れる
   そのうち親株に一番近い物は親株の病気がうつりやすいので捨てる、先端は生長が遅いので1列のランナーから取れるのは4株程度
   この4株の根が十分に生長したらランナーを切り離し定植可能
  -ランナーは分岐もする
・2年目の親株からは殆ど収穫できないので捨てる、ランナーの出も悪く親株として役に立たない
・実がつき始めるとものすごく水を食う。すごい勢いで鉢が乾く
・黒土よりは通気性が高い培養土を好む。通気性がよく湿った土が良い
・園芸店にあるイチゴ用の鉢は浅すぎる。当方の環境では36cmの鉢に培養土を入れた物が生育良好
・必要な土の量は1株あたり14リットル。これ以上多くても収穫量は増えない
 1つのプランターにいくつ植えられるかは土の量から計算する
・防鳥ネットは必要。主にヒヨドリとカラスに狙われる。熟していない白い実もヒヨドリは食べてしまう。スズメはイチゴを食べない
 ネットは葉の上からかけておくだけでほぼ被害を受けなくなる

品種についてまとめ:

・宝交早生
  -多収穫を目指すならこれ
  -実が土に接していると非常に腐りやすくなる
  -味は一番普通
  -甘い匂いが強いのでナメクジ被害が多い
  -収穫したら直ぐ食べること。常温保存は出来ない。2日で腐り始める。これが嫌われて市場から姿を消した物と思われる。家庭菜園なら直ぐ食べるので問題なし
  -摘果すると巨大な実が出来る
  -収穫時期は 宝交早生->章姫->めちゃデカ、めちゃウマの順
・章姫
  -酸味が弱く味は一番良い
  -味の順位は
    章姫>宝交早生>めちゃウマ=めちゃデカ
  -耐寒性が強いので苗を早く植え付けすぎると冬場に花が咲きすぎて株が弱る感じ
・カレンベリー
  -実が高い位置に付くのでナメクジ被害を受けにくく放置栽培に最適
  -花が余り咲かないので多収穫量は少ない
  -糖度が上がりにくい。実の全体が赤くなってから1、2日目が収穫時期
  -実はやや堅めで形が非常に良い
・めちゃデカ(四季成り品種)
  -栽培面積が限られているならこれ
  -収穫時期は1期成り品種より遅れる
  -苗がやや高い
  -四季成り品種は年2回に収穫できる。春が1回目梅雨時は休みで初夏に2回目。但し夏果は味が落ちるので1期成りの晩生種と思った方が良い。あくまで夏はおまけ
・めちゃウマ(四季成り品種)
  -めちゃデカとめちゃウマは大体同じ性質
  -一番糖度が上がりやすい感じ
  -但し完熟すると酸味が抜けやすく甘さの種類が普通のイチゴと少し違う
   大粒のめちゃデカは大きい分だけ酸味が残りやすい


2014-10-16

このページは栽培のまとめだけ。詳細はPlantsNoteを使う
植え付け場所は畝の南東(写真右側)から順番に
章姫
宝交早生
めちゃウマッ!いちご
めちゃデカッ!いちご
カレンベリー
土は400リットル程度。収穫しやすいように高畝にする。アルカリ性が良いらしいがブルーベリーの間に畝を作ったので肥料、石灰はなし

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根の状態。宝交早生。ホームセンターで販売されている苗の種類は10種類程度。園芸向き品種、最新品種いろいろある

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めちゃウマッ!いちごの根。正式な品種名はあると思うが商標はこんな変な名前

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全部で12本植えた。収穫後に増殖させることが出来るので苗は1度だけ購入すれば良い。この場所は日当たりが良いので苗を増殖させる夏場は移植するか日除けが必要になるかもしれない。マルチ(=黒ビニールで覆うこと)は2月頃。収穫は5月頃から。一冬越さないと実が付かない

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2014-11-04

収穫時期が長いイチゴは花が咲いてしまう。時季外れの花は摘花する

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2014-12-03

凍結。霜柱発生。霜柱は生長した根が被害を受ける

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成長はゆっくり。今のところ花が咲いていないのは一番右のカレンベリー2本だけ

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2014-12-04

霜柱対策のためマルチした。保温効果は期待できないが必要以上に土が水分を含むことが無くなる。追肥するためにはマルチを剥がさないといけない

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2015-01-17

耐寒性が強いので真冬でも花が咲く。四季なり品種ではない章姫。冬場の実は育たないので摘花する

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2015-03-19

イチゴは細かい根がたくさん出る。9月に植えてから地上部はあまり大きくならないが根は成長している。現時点のお勧め品種はデルモンテのめちゃデカ、めちゃウマの2種。この2種は冬場の成長が良い。味、収量、増殖についてはこれから。栽培方法をネットで検索すると2月にマルチするとあるが家庭菜園レベルの規模では植え付け時にマルチをしても問題ない。めくって追肥出来る。霜柱の抑制効果は殆ど無いと思われる

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2015-04-22

真冬に寒さで株は小さくなるが根は生長している。暖かくなると一気に大きくなる。葉が裏返っているのは風が強いため

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2015-05-05

章姫が一番先に収穫できた、今のところ1つぶだけ。防鳥ネットをしないとたぶん鳥に食べられる

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授粉は虫任せだが4期成り品種は実の付きが良い。収穫までランナーは切るのが一般的な栽培方法だが今年は苗を増やしたいので切らないようにしている。1期成り品種はランナーが多数出るが4期成り品種は余り出てこない

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2015-05-18

めちゃデカはスーパで売っているのと同じくらいのサイズの物が収穫できる

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但し全部が大きくなるわけでは無い。1/3が大粒で他は小粒だったりする。左4個がめちゃウマ、右3個がめちゃデカ

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味はスーパーで売っている品種と殆ど変わらない。完全に熟すとたった一粒でも非常に強い甘い匂いが出る。匂いにつられてナメクジが付く。畝栽培ではナメクジ対策が難しい。スーパーの物は完熟していないと思う。本来なら売り場が臭くなるほど甘い匂いが充満するはず。完熟してしまうと実が柔らかくなって傷みやすくなるため早く収穫してしまうのだと思う

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2015-05-25

伸びてきたランナーをポットで受けて苗取り。遺伝的にクローンになる

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2015-06-17

イチゴの主な害虫はナメクジ。ナメクジがどの程度電気を嫌うのか実験してみた。電圧は5V。電極はアルミホイル。異種金属を電極にした局部電池による電源無し方式も可能だが電源を使うと錆に強いステンレス電極が使えるメリットがある

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今日の天気。曇りだが暑いので脱出できないと死んでしまう

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逃げた。電極の隙間が広すぎた

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電極が濡れたときどうなるか実験。特に問題なし。意外なことに5Vが30秒程度かかるだけで死んでしまう。電極の間にいるナメクジは死んでいる。電極をまっすぐ横切ろうとするとショックで体を縮めるので死ぬことは無いが円周方向(電極の隙間と平行に)に渡ろうとすると電極を体でショートさせたままの状態になるため死んでしまう

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何度も電気ショックを受けると電源を切っても電極を渡らなくなる。電圧は3.3Vでも効果があった

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2015-08-09

猛暑でぐったりイチゴ。水やりはしているが暑さに負けてしまう

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2015-09-19

一株から大体15~20の苗が取れる

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2015-11-06

ナメクジ対策のためプランター栽培に切り替えた。全部で155株。春になったら足に電気を流してナメクジが上ってこないようにする

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2016-05-10

ネットはこんな具合にかける。アーチの間隔は6~7m

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これはカレンベリー。36cmフレグラーポットに3株。背の高いポットはナメクジに強い

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2016-05-14

100株以上あるとピーク時はこれくらいの収穫になる。3割くらいはナメクジに取られる。品種をそろえると収穫時期も同じになるのでもっとすごいことになる
小ざるがカレンベリー、大ざるが章姫、偽中華鍋が宝交早生

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2016-05-28

イチゴの根

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1株あたり14リットル程度土が必要

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2020-05-20

今年は50株栽培しているので収穫量は多い。Youtube動画 イチゴの栽培 収穫から翌年の収穫まで

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2020-06-17

コガネムシ被害で根が少ない。8月末植え付けでコガネムシが大発生したのは1鉢だけ。約半数にコガネムシの侵入が確認できたが影響が出るほどの数が入っていなかった。成虫が卵を産み付けたのであれば大発生するはず。プランターの足には水抜き穴があるのでそこから侵入したのかもしれない

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正常なら根の量はこれくらいある。葉を見ても大きな違いはないように見える。収穫時に実を引っ張ると株がぐらぐらするのでわかる

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2020-08-11

コガネムシ被害最終結果。前回調査分と合わせて大量にコガネムシが入っていたのは16鉢のうち2鉢

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フライパンの中は1鉢から出てきたもの。雑草の根は残っているがイチゴの根は1/10程度しかなかった。成虫もいたので何匹かは飛び去った後かもしれない。この鉢で成虫になったのではなく卵を産み付けるために侵入した可能性もある

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