デジタル回転計キットミニVer2の作り方

「デジタル回転計ミニVer2」の作り方です。

■購入前の注意点

 ・これは組み立てキットです。半田付けが必要です。
 ・センサーはキット本体に付属していません。別売になっています。
 ・ケースや電源も別売です。
 ・以下の仕様を読んでから購入して下さい。

■回転計の仕様

 ・電源電圧は5Vです。LED以外に電気を消費する部品は無いので電源容量は200mAもあれば十分です
  小型のアダプターを電源に使用しても、アダプターの能力の1/10も使用しません
  ICの最大定格が5.5Vなのでこれ以下の電圧で使用して下さい
 ・バッテリ駆動する場合、電源電圧は4.0V以上にして下さい
  乾電池なら3本、充電式の電池なら4本必要です
  5.5V以上にしないで下さい、乾電池4本は不可です
 ・計測可能な回転数は20rpm~99999rpmです
 ・初期表示は88888になります。そして1秒後に0表示になります
 ・センサーが回転を検知すると回転数が表示されます。回転が止まると表示はゼロになります
 ・3秒で1回転しない物は計測できません
 ・回転数は約0.5秒間隔で更新されます。あまり早く更新しすぎると目が追いついていかないためです
 ・約0.5秒間の平均回転数を表示するので急激な加速減速中は正しい値を表示できません。
 ・回転が急停止しても表示は直ぐに0にはなりません
  計測可能な最低回転数が20rpmなので停止していることを回転計が検知するのに3秒かかるためです
 ・基板サイズは56×36mmです

■組み立てのポイント

 ・フラックスは使用しないで下さい。フラックスを使用した場合は洗浄が必要です
  無洗浄タイプのフラックスを使用していても洗浄は必要です。
 ・背の低い部品を先に取り付けると部品を押さえる必要がなくなり半田付けが容易になります
 ・DCジャックは基板に密着していないとケースに入らなくなります
 ・LEDを半田付けした後にトランジスターを取り付けるとトランジスターの高さ合わせが容易です
  穴にトランジスターを差し込んで基板をひっくり返し机に押しつけるとトランジスターはLEDと同じ高さにそろいます
 ・取付向きがある部品に注意して下さい
   -トランジスター 白いシルク印刷と形状を合わせて下さい
   -LED 逆向きに取り付けてしまうと取り外し困難です。絶対に間違えないようにして下さい
   -水晶発振器 銀色の発振器は取付向きがあります。写真をよく見て●の位置が合っているか確認してから半田付けして下さい
 ・鉛フリーハンダは半田付けが難しいので初心者は出来るだけ鉛フリーではない物を使用して下さい
  最近はホームセンターでも鉛フリーハンダを置いています、環境には良いのですがコテの温度が低いとうまく半田付けできません
 ・テスターを持っている場合、部品が全部取付終わったら電源端子間の抵抗を測定してください
  数MΩを指していれば正常です。もし値がうんと小さければ電源を入れてはいけません。
  この場合、半田くずや切ったリードでどこかがショートしていないか確認して下さい。

■その他

 ・ソフトや回路図は公開されています。


2012-12-16

完成した状態です。
 ・キットなので部品を所定の位置に、正しい向きに取り付ければ動きます。

 ・LEDの向きはこれを参考にしてください。
 ・上に5個並んでいるトランジスターは全部同じ物です。向きはこの写真を参考にして下さい
 ・6本有る抵抗は全部同じ物です。取付向きは有りません
 ・黒い8本足の部品は取付向きがありません
  販売ロットによって赤い物が入っていることがあります
 ・水色の部品も取付向きがありません
 ・銀色の「11.776」と書いてある部品はこの写真の向きに取り付けて下さい
 ・18本足のICは取付向きがあります
  ソケットに挿すときに注意して下さい
 ・ケースに入れる場合ICソケットの浮きに注意して下さい
  一番背が高いのはソケットに挿したICです
  ソケットが浮いた状態で半田付けされているとケースに入らなくなります
 ・フラックスは使わないで下さい。(フラックスを使った場合は洗浄が必要です)

PICT2823.jpg

裏面の配線はこれを参考にしてください。
DCジャックは基板に密着していないとケースに入らなくなります。
DCジャックの3つの端子のうち、この写真に写っているジャックの脇から出ている端子は半田付け不要です。

PICT2824.jpg

この部品表にある物がキットに含まれています。

buhinhyo.PNG

コンデンサの在庫が切れたら青い物から茶色い物へ変更します

R0034080.jpg

ケースに入れる場合は組み立てる前に3つの取付穴を現物合わせすると穴開けが容易です

R0015978.jpg

最新ロットでは基板の左右に余白があります。そのままだとケースに入らないので余白部分をペンチで挟んで折り曲げると取れます。余白部分には切れ目が入っています

R0049086.jpg

基板寸法詳細

kibansize.PNG
回転計回路図とプログラム。MOVIE
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
minisch.bmp PNG 回転計回路図
kaitenkeiMINI.zip mikroBasic HEXファイル他mikroBASICソース一式 
kaitenkeiminiv2.wmv MOVIE 回転計動作の様子。これは磁石式センサーを使用しています。
nabecadanddxf.zip OTHER 基板の穴位置などの参考。DXFファイルと鍋CADファイルです。CADを使って開いて下さい。
eagle.zip EAGLE プリント基板CAD EAGLEのファイル一式。
R0018298.jpg JPG 基板写真表面
R0018301.jpg JPG 基板写真裏面
Kaitenkei_mini_counter.zip mikroBasic おまけ カウンタープログラム リセットスイッチの配線はカウンターの記事を参照。回転計のバージョンが異なるがRA5ポートの配線は同じ

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 デジタル回転計 トラブル対応方法
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症状:1桁だけ点灯しない
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原因:半田付け忘れ
対応:確認する場所は
    ・トランジスター
    ・ICのソケット
   最上位桁だけ点灯しない場合はこれに加えて
    ・抵抗(1本だけ左下に半田付けするもの)

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症状:1セグメントだけ点灯しない。
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原因:半田付け忘れ
対応:全桁同じセグメントが点灯しない場合は...
     ・集合抵抗(黒い8本足の部品。赤い部品の販売ロットも有り)
     ・ICのソケット
   1桁だけの場合...
     ・LED
   の半田付け忘れを確認する

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症状:何も表示されない
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原因:半田付け忘れ
対応:確認する場所は
    ・ICのソケット
    ・発信器(銀色の部品)

原因:電源逆接
対応:ICが壊れてしまっている可能性があります
   保守部品としてICと発信器を販売しています。商品メニューの中にあります。

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症状:何だか動いたり動かなかったり不安定
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原因:フラックスが基板に表面に残留している
対応:基板を水で洗う
   石けんを少し付けた歯ブラシでハンダ面を洗う
   良く水を切ってから、ドライヤーで乾燥
   十分に乾燥してから通電する

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症状:上のどれでもなさそう
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対応:売店の「お問い合わせ」で出来るだけ詳しく症状を連絡する。
   大抵は1日以内に解答がかえってくる(たまに不在の時もあるので2,3日待って下さい)