作庭-北東-石庭

庭を北東、北西、南西、南東に区切って作庭。
このページは何の役にも立たない北東側の庭。しかも家の中から殆ど見えない。

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 レシピ
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 ・砂利 石灰6号      4.75トン ¥10972
 ・庭石           0.65トン  ¥2730
 ・蛇篭石          0.90トン  ¥2031
 ・砂利 クラシャランC30 0.80トン  ¥1134
 ・割栗石 大栗       0.80トン  ¥1428
 ・防草シート         100m   ¥7000
 ・ガソリン         50リットル  ¥6900
 ・残土           約1トン     未処理
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          合計   7.2トン ¥32195

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 まとめ
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・石庭は広い面積を安く仕上げるのに最適な方法
・秋の落ち葉はブロアーで吹き飛ばす。強い風が吹くとどこかに飛んでいく
・安上がりだが何の役にも立たないスペースになる
・夜間窓から漏れた光が当たるように石を配置すると良い
・防草シートは必要。省略すると何倍も雑草が生えやすくなる
・砂利の厚さは10cmが最適。5cmだと少ない。厚いほど雑草が生えにくくなる
・防草シートを敷いてもスギナは防げない。猫じゃらしも少し生える
 5~6月の雨上がりに数本抜く作業が必要になる。冬場、夏場は水分不足と気温の影響で殆ど生えない
・2年目からスギナも生えなくなった。石灰砂利の弱アルカリを嫌っているのかもしれない。普通の土は弱酸性だが石灰砂利直下の土はほぼ中性になる
・コンクリートは次第に黒ずんで来るが石灰砂利はいつまでも白いままでコンクリートよりも手間がかからない
 コンクリートをきれいな状態を保ちたいなら高圧洗浄機で年に2回洗う必要がある
・石庭などと言う物は知らない人の方が多い。細長いと砂利が敷いてある通路に見える。隣の犬走りを歩くことを避けて砂利の上を歩く人のなんと多いことか


2012-08-31

現状は防草シートが敷いてある。草が生えている上からシートをかぶせると数ヶ月で死滅する。これはカインズホームの50m¥3000程度の物。シートの下から草が生えてくることは無くなるがシートの窪みに落ち葉や土がたまって水分供給があるとそこから草が生えてきてしまう。このように石を置くのは良くない。石の下は土がたまりやすく日陰で水分が蒸発しにくいので草が生える条件が整う。
撮影している場所が敷地の北端。敷地は長方形で建物正面は南東を向いている。最初はシンプルに仕上げる。素人は完成した状態をイメージできない。いきなり完成形に仕上げようとするとものすごくバランスの悪い物ができあがってしまう。

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1トン¥4200の庭石を買ってきた。これで650kg

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
庭石 両伸 0.65 ¥4,200 庭石 0.65トン

2012-09-14

名園といわれる庭でも石の使い方はテキトーな感じ。桂離宮。

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たぶん誰でも施工は出来る

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広さの割に石の数が少ないのがポイントだと思う。これは竜安寺。これだけ遮蔽物が無い場所に苔を生やすのは大変。

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2012-09-15

防草シートをめくる。石を置いてあるだけなので風が吹くと落ち葉がシートの下に潜り込む。雑草の上から敷いたので太い茎が分解されずに残っている。ギシギシは根まで枯れていた。食料が無いので虫も少ない。

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中央に100mmの段差がある。

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擁壁の縁に石を並べるので予め掘っておく。擁壁の際は土が軟らかく掘りやすい。石は防草シートを敷き直しその上に置く。資材置き場だったので廃棄物か結構出てくる。たぶん弁当の容器。タイルの破片、ネジ、釘が多い。敷地内を全部掘り返したらバケツ3杯分は出てくると思う。

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2012-09-19

石と土を分離。掘った体積の半分は石

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2012-09-20

縁を飾る石を買いに来た。蛇篭石。河川の浸食防止に使うのが正式な使い方
販売店場所
販売店のネットショップ
採石場

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こんな感じに使うもの。これは林道法面の崩落防止

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他にもいろいろサイズがある。割栗石は基礎に使う物だが外構に使ってもおもしろいと思う。バンで運ぶときは大きい石の方が積み下ろしの疲労が少ない。

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駐車場に積んだのはこのサイズ

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これが一番大きい

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割栗石や小粒砂利

かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
敷石 両伸 0.90 ¥2,257 蛇篭石 0.90トン

こんなジグを使って均す。斜めなのでレーザー墨出器は使えない。

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2012-09-24

均し完了

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2012-09-25

昨日の大雨で溝に水がたまったようだ。

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石を並べていく。膝の悪い人は外構のDIY不能。低い姿勢での作業が多いので膝に負担がかかる。

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2012-09-26

かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
砂利 両伸 0.80 ¥1,260 クラシャランC30 0.8トン

2012-09-27

縁取り終了

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庭石を撒いてみる。砂利を入れないと良いのか悪いのか解らない

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2012-09-28

シート敷き直し。2年使ったシートだが紫外線による劣化は無い。5~6年は使えると思う。紫外線を遮ったらたぶん半永久的に劣化しない。

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2012-09-29

コンクリートの犬走りと砂利が接しているとコンクリートの器の中に砂利を入れたような感じになるので犬走りと砂利を割栗石で隔離することにした。左が大栗、右が小栗。

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
割栗石 両伸 0.80 ¥1,785 大栗 0.8トン

石は立てて配置。白く見えるのは表面に石の粉が付いているため。雨が降れば灰色になる

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2012-10-01

台風でシートがめくれた。暴れていたので石で押さえてある。

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石灰砂利を入れる。1回で運べる量はこれだけ。粉を吹いているので白く見えるが少し赤みがある。一雨降った後本来の色になる。

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
石灰砂利 両伸 1.65 ¥2,310 石灰6号 1.65トン

大きさはあまりそろっていない。雨が降ると小粒の砂利は隙間に入っていく。大きい石が表面に残る。

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2012-10-02

かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
石灰砂利 両伸 1.55 ¥2,310 石灰6号 1.55トン

2012-10-03

トンボが壊れた

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作り直し

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買ったばかりの石は濡れているので色が濃い。約4トン入った。手前に駐輪場を作りたいので一旦ここで終了

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
石灰砂利 両伸 0.85 ¥2,310 石灰6号 0.85トン

雨に濡れるとこんな感じ

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2012-10-31

少し足りなかったので買い足し。養生に使っていたエコフルガードがヨレヨレになったのでプラダンを2枚買った。滑るので荷下ろしが少し楽になった。

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
石灰砂利 両伸 0.70 ¥2,310 石灰6号 0.70トン
養生 カインズホーム 2 ¥198 プラダンボード

2013-03-26

砂利の深さは7~8cmあるのだがスギナだけは生えてきてしまう

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2013-05-01

少し拡張

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
雨水マス 部品 スーパービバホーム 1 ¥660 丸型用アジャスター φ300mm 高さ100mm

2015-03-16

犬走りの隙間に砂利を入れた。バケツに3杯だけ

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かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
砂利 両伸 0.1 ¥2,100 砕石6号 0.1トン

2016-09-01

4年経過。もう何も生えてこない

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貫通力の強いスギナも生えて来なくなった。土が中性になるのが原因だと思う。スギナは酸性が強いほうが生えやすい。殆どの植物は弱酸性が好き

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石灰砂利のない部分は雑草だらけになる。石の目地から雑草が生えていないのは時々抜いているため。石の隙間から生えた雑草は抜きにくいが生えてくる量が少なくなるので土のままよりは管理が楽になる。まだ日差しが強いのでぶどう棚の上に遮光ネットを張っている

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これでも少しは草刈りをしている。刈った雑草はガーデンシュレッダーで細かくしてブルーベリーの株元を覆っている

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2017-05-07

今年はアメリカフウロがかなり生えた。抜いてみると根が下まで届いていない

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条件が良いところではこんな大きさになるので石灰砂利が植物にとって過酷な環境であるのは間違いない。春の雑草は根が浅く簡単に抜ける物が多い

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2019-07-05

苗代イチゴ。多年草や宿根草の根が防草シートの下に届くと毎年出てくる。食べられるので残してあるが甘くなる前に鳥に全部食われてしまいそう。短い動画を作った。Youtube動画 石灰砂利による防草

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2022-11-24

ここに物置を置く

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たぶん15年程度で撤去すると思うので基礎は作らない。置くだけ。四角いものは高圧ピンコロ。製法はブロックと同じで水分の少ないコンクリートを型にはめて圧力と振動をかけて直ぐに型から抜いてしまう。水分が少ないので型から直ぐに抜いても崩れない。型にはめたまま養生する必要が無いので同サイズのピンコロより少し安い

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物置 かかった費用
品名 購入場所 数量 単価 解説
高圧ピンコロ カインズホーム青梅店 18 ¥598 20x20x20cm
重量ブロック カインズホーム青梅店 4 ¥178 12cm
異形鉄筋 カインズホーム青梅店 1 ¥673 φ13

2022-11-25

ケミカルアンカーは高いのでエポキシ接着剤で鉄筋を植えた。接着剤は固いので作業性はとても悪い。タイル用のバイブレーターで振動を与えてみたが流動性は変化しなかった

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2022-11-26

砂利を移動。排水管と根太が干渉しない位置を決める。根太は黄色い線。基礎の上に根太が直接乗る

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この位置だと駐輪場に接近しすぎ。排水管は地下300mmあたりを緑線の経路で配管してある

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後ろ側は擁壁なので点検用スペースを考慮すると犬走りギリギリに設置する必要がある。配管は少し切り詰めて低くする

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2022-11-28

排水管の点検用立ち上がりを切り詰める。物置を置くと点検できなくなってしまうが他にも点検用の立ち上がりはたくさんあるのでどこで詰まったかはわかるのでたぶん問題無い

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犬走りの天端から400mm下にパイプがある

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四隅だけは沈み込みにくい構造にするのでピンコロに足を付ける。パイプが通っている所はブロックを横使い

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モルタルを詰める。地中に立てた後にモルタルを流し込んで逆T字型にする

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2022-12-05

四隅だけレーザー墨出し器で高さをそろえて他は定規をつかう。定規の方が正確

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水はけは良くない

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2022-12-08

防草シートを敷き直して砂利を戻す

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イナバ物置のフォルタプラス。FP-2622H。断熱物置。組み立ては午後から始めたが日没の4時半までに終わらず。正面上に通気口があるがバイクを入れても良いように気化したガソリンを排気するため壁にも通気口を付けた。オプションで¥9000もする

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2022-12-09

断熱材を入れてしまうとねじを締め直すことが出来ない

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ネジ穴の位置が合わない。天井の断熱材を固定する野縁。7mm程度ずれているので力技で引き寄せるのは不可能

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2022-12-10

短すぎる野縁はワッシャーで挟むようにした

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吊り金具で中間が固定されるし廻り縁に挟み込まれるので固定強度は必要ない

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上が逆ピラミッド型に開いて組み立てられてしまったのかと思ったが廻り縁の長さはちょうど

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野縁の長さを間違えて製造したのだと思う

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もう一点問題。屋根板との隙間が大きすぎる。10mmも開いている。台風の時吹き込むだろうし隙間に入った落ち葉は出口が無い。勾配がかなり緩いのでたぶん雨漏りする。溜まったゴミは鼻隠しをばらして取り除く必要がある

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固定ボルトを取って矢印の長さ分だけ引き出したところ。こんな取り合いになっているので広すぎる隙間は設計ミスだと思う

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小屋裏は断熱されていない

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暗くなってきたので雨樋の取り付けを残して今日は終了

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2022-12-12

落ち葉は既に入り込み始めている。こんなに隙間があるなら買わなかったのだが...

隙間が空きすぎている件と野縁が届かないという問題を稲葉製作所に質問していたが電話で回答が来た

野縁が届かないという問題は引き寄せれば届くというのが稲葉製作所の正式な回答
上に書いたように引き寄せてしまうと物置の上側全体が小さくなって廻り縁が入らない。更に棚板も入らなくなる
現時点棚板は軽く叩きこまないと入らないくらいきつい
そもそも簡単に変形するくらい弱いなら100人乗っても大丈夫なわけがないのだ

屋根板との隙間は12mm開くのが仕様だそうだ。やり取りの要約はこんな感じ
イナバ物置:10mmは開きすぎているので下げてください
当方:構造上下げられない。2~3mmが正常と思うが設計上何ミリなのか
イナバ物置:設計に確認したし現物でも計測した。現物は12mm開いている
当方:隙間が空きすぎるのは仕様という理解で良いか
イナバ物置:そのとおり
当方:雨は吹き込まないのか
イナバ物置:入らない
当方:その回答で納得はしない。Youtubeに動画を作るのでそれを見てくれ

ということで落ち葉のシーズンが終わる頃に動画を作る。薄っぺらく粉状に分解して狭い隙間にも容易に入り込む桧の落葉シーズン後にしたいが一年も待ちたくない。イナバ物置の回答に一貫性が無いので面倒な問題から逃げた感じ。動画の中では普通の瓦棒ぶき屋根(普通のトタン屋根)の構造がどうなっているのか説明しつつ雨仕舞についても解説しようと思う。イナバ物置の仕様という回答なので対策品が出る可能性が無くこのまま放置すると落ち葉の堆積などで余計に面倒なことになりそうなので3Dプリンターで屋根板の凸凹形状に合うプラパーツを作って貼り付けようと思う。直射日光は当たらないが紫外線による劣化は避けられないので物置の寿命まで数回の交換が必要になるはず
実験して雨漏りするようなら防水+枯れ葉侵入防止、雨漏りしないなら枯れ葉対策だけ。枯れ葉対策だけなら気密性を必要としないので工作はだいぶ楽になる
この物置にはもう一か所小屋裏の吸気がどうなっているのか?という不明点がある。正面に2カ所換気口があるが小さいし低い位置にあるので効率はかなり悪いと思う。排気は12mmもある隙間から行われるであろうが吸気口が見つからない。屋根勾配が小さいので少し風が吹くだけで吸気口と排気口の関係は逆転してしまうが熱気を吐き出したいなら冷気を吸い込む穴が必要になる

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2023-01-26

ホームセンターで物置の屋根の構造がどうなっているのか見てきた。イナバ物置はガレージタイプの物も屋根の構造は全部同じだった。つまり全部12mmの隙間がある。昔のモデルには隙間は無かった。新型は発売開始してから1~2年しか経っていないので問題が出るのはもう少し先。新品は表面に撥水コーティングしてあるようで水をはじく。雨水が裏側に回り込むとしたらこのコーティングの効果が切れてからになる

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屋根の収まりの多数派はこの形式。吹き込んだ時の雨仕舞はイナバ物置同様に悪そう。この写真には写っていない奥に指を突っ込むとかなり開いている物とそうでないものがある。指が入る物は少なくとも枯れ葉の堆積は避けられない。内側の構造がどうなっているのか見えないので実際の雨仕舞は不明

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上に折り曲げてあるのはこれしかなかった。このメーカーだけという意味ではなくこの機種だけ。主要な物置メーカーは3社しかないので大きなホームセンターへ行けばほぼ全ての製品の現物を見ることが出来る

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