素子:LEDドライバー その2

ONセミコンダクターの定電流LEDドライバーの実験

実験に使った型番:NSI45020AT1G

特徴
・単純な回路で出来るだけ正確な電流を流したいときに使うと良い
・スイッチングコンバーターより効率は悪い
 抵抗を入れて電流を調節する方式と同じくドライバー両端にかかっている電圧×電流を熱として捨てる
 シンプルなので消費電力が気にならないところで使うと良い
・CRDより
  低電圧で使える
  耐電圧も少し高い
  電流のばらつきが小さい(CRDは個体差が大きい)
・CRD同様安価
・外付け抵抗で電流可変出来るタイプもある
・電流は10mA~350mA程度まである
・並列接続で流す電流は増やせる


2012-03-24

これは20mAの物なので小さいが大電流流す物はパッケージも大きい。CRDはリード線付き部品なのでアマチュア電気工作向き。このLEDドライバーは面実装品しか無い。

PICT2796.jpg

左がオン・セミコンダクターのNSI45020AT1G ICソケットに半田付けした。右が石塚電子の15mAのCRD

R0014247.jpg

使い方

テスターを2台使って電流と電源電圧を計測。LEDは日亜のNSPW500CS。30mAのLED。

R0014244.jpg

NSI45020の結果。このLEDドライバーは電源電圧が5Vあれば白色LEDを点灯できる。

NSI45020.png

石塚電子の定電流ダイオード(CRD)は5Vだと約半分の電流しか流れない。CRDは電流の誤差も大きい。データシート上は15mAのE-153は12.0~18.0にばらつくとある。NSI45020はばらつき10%

crd15ma.png

CRDのデータシートからグラフ抜粋。0.1mAのCRDは優秀。それ以外は定電流とは言えない。おいしいところを選んで使う必要がある。

cdrsemitec.png

並列接続やPWM駆動も可能。詳しくはデータシートを参照。場所は...
オンセミコンダクターのトップページ
 ▽
ディスプレイ/LEDドライバー
 ▽
LEDs in Series, Max # で降順ソート 
この項目が80になっている物が同じ製品群

少量ですが売店でも売っています

R0014246.jpg

AC100Vでも使える

R0014245.jpg

並列接続

トランジスターで定電流回路を組むとこんな感じ。グラフは電源電圧を2.0->10.0VにしたときにLEDに流れる電流。電源電圧が高くなると流れる電流が若干増える。電流はR1で調整する。2N2222は海外版の2SC1815だと思えば良い。

spiceccr.png