フォークリフト(1t未満)

特に使う予定は無いのですが面白そうなので教習所へ行ってみました。


2009-08-01

教習車は電動です。エンジン車と違いとても静か。ミュイ~ンというモーター音しかしません。シートの下にバッテリーが24個も入っています。自動車はバッテリー1個が6セル(=12V)ですが、フォークリフトはバッテリー1個で1セル(=2V)の構成で、それを24個直列に繋いで48Vにして使います。車と違いバッテリーが重り替わりになるので鉛蓄電池です。巨大なので交換すると80万円~120万円かかるとか。充電には3相200Vが必要。1回の充電に8時間ほどかかり、4時間稼働できる。丸一日動かすときは昼休み中に補充伝が必要。

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教習所の入り口。奥の円柱は水道局の貯水タンク...だと思う。

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教習車はコマツARION-09「型式:FB09H」 最大0.9トン持ち上げられる。車重は2.6トン

前輪が駆動輪で、後輪で舵を切ります。80度も曲がるので前輪を軸に回転できます。車と逆なので最初は思ったように走向できません。キャスター角もないのでハンドルは中立位置に戻ってくれません。タイヤの空気圧は7気圧もある。

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油圧操舵です

操縦席。通常はこちら側から乗り込みます。ハンドルは丸くなっている必要性は殆どなく、ハンドルに付いているノブを左手で持って回します。その下は方向指示(必要なのか?)。更にその下はパーキングブレーキで、これはブレーキが効いている状態。解除は奥に倒す。前進、後進の切り替えはフォークの上下移動レバー(ウィンドウウォッシャー液?の奥に見える)に付いているオレンジ色のスイッチ。3接点のスライドスイッチで真ん中がニュートラル。走行中に操作するとモーターが逆回転しようとしてブレーキをかけたのと同じ状態になる。最近の機種はブラシレスモーターなのでこの操作は禁止されていない。旧式な直流モーターの車種でこの操作をするとモータを傷めてしまうのでやらない方が良い。アクセル、ブレーキは自動車と同じ。

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操縦席右側。赤いボタンは緊急停止ボタン。工作機械に付いている物と同じ。2個並んでいるレバーの外側がチルト。手前に引けばマストが手前に傾き、押せばその逆。傾く角度は8度程度。内側がフォークの上下移動。引けば上昇、押せば下降。速度は操作量で加減する。フォークを持ち上げるときは油圧だが下降は自重。

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まとめ

・今回受講したのはフォークリフトの「特別教育」
・料金は2日で¥15000
・特別教育で乗れるのは1トン未満のフォークリフト
 1トン未満のフォークリフトは数が少ないので受講者はあまり多くない。
 無制限の講習は¥48300もするがこちらの方が受講者はずっと多い。
 無制限の講習はエンジン車でクラッチ無しのオートマチック。
・自分の敷地でフォークリフトを走らせるのには資格は必要なく事業者が
 従業員に作業させるときにこの講習を従業員に受けさせる必要がある。
 自社内で教育しても良いらしいが、会社が変わると無効。
 教習所でもらえる資格は何処の会社でも通用する。
・ちょっと朝が早い。8時集合。
・1台のフォークリフトを5~6人で使うので操縦時間はそれほど長くない
 見ているだけでもそれなりに練習になる。他人の失敗が役に立つ。
・操縦で難しいところ
  -後輪操舵
  -マストが垂直になっているのかが運転席から解りにくい
・機能がシンプルなので操縦の面白さは小型建機に負ける
・立ち乗りの「リーチ型」は転倒しやすいので教習所には置いていないらしい
・受講日数は2日。
 1日目が講義で2日目が実技。
 両者ともに最後に試験がある。
・不合格者は一人居残って追試を受ける。

おまけ その1

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ロードローラー

ロードローラーの運転席

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おまけ その2

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ブルドーザー

ブルドーザーの運転席

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