2008-08-31
ここ1~2週間ほど雨ばかり降っていたので、オフロードはたぶん走れないだろうと思いオンロード専用走行のため空気圧を高めにしたのが失敗でした。60psi(MTBはこんなに高圧にしません)あたりでリムが破裂しました。破断面の金属光沢を見る限りだいぶ前からダメージがあったようです。一気に破断したのであれば、破断面には金属光沢があるはずですが一部を残して酸化している様に見えます

事故直後の様子。かなり大きな音がしたので近所の人はビックリしたと思う。

上から見たところ
一部分の酸化によって破壊されたのではなく、クラックが全周、それも両側にに渡って入っていることからタイヤの内圧がリムの許容耐力を越えた物と思われます。

破裂したチューブを見る限りリムのつなぎ目から破断したわけではない。
クラックの状況

リムの全周に渡ってクラックが入っている。

表面に到達したクラック
前輪にもクラックが入っていました。こちらも使用不能です。

フロント側
ピンジョイントだと思っていましたがスリーブジョイントでした。

スリーブジョイント
クラックが入ってる位置が一様なので、リムの形状を見直せばもっと許容耐力が上がるのではないかと思います。通常のアルミリムは410g程度ありますがこのリムは330g程しかなく、同重量の完組ホイールの約半額以下で組めるので今後の改良に期待したいところです。

破断の状況

破断の状況
2009-03-09
輪切りにしてみましたが、特に継ぎ目は見あたりません。押し出し材を丸めた物でしょうか? 無理な形状をしているのかと思いましたが普通でした。最大空気圧の規定はありませんがスポーク張力は40~100kgf。最大120kgfとなっています。100kgf程度にした記憶があるので、ちょっとぎりぎりだったかもしれません。

バンドソーで輪切りにしてみました。断面が汚いので切断後、紙ヤスリで少し削ってあります。

内側にはクラックが見えます。断面からは解りませんがクラックはリム表面に達しています。

破断位置

ワイヤーカッターで切断してみました。マグネシウムはアルミのような粘る感じは全く無く、ものすごく脆い感触です。バンドソーでの切断では脆さを感じません。アルミの感触で切断できます。
2009-03-11
前輪も輪切りにしてみました。内側から見てもクラックは入っていません。まだ十分な強度を保っていますがいずれ破断するはずです。繰り返し荷重により破断でしょうか? 前輪はサスペンションが付いているため後輪ほど過酷ではありません。また、スポークの張力も左右均等に近くなっています(ディスクブレーキハブを付けていたので左右均等ではありません)体重も後輪に多くかかるはずです。

前輪も輪切りにしてみた。

外側から見ると段差が出来てしまっていて、塗装に皺が寄っているのだが... 新品のリムにはこのような段差はまったくない