Rail-to-Rail OPAMPは本当にフルスイングするのか

Rail-to-Railオペアンプが本当に電源電圧までフルスイングするのか確認しました。不感帯があるのか否かのちょっとした確認です。


2008-03-20

レールTOレールのオペアンプは探してみると意外に売っていないのでMicrochipDIRECTで購入しています。1個¥80程度です。

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実験に使用したMicrochip社のオペアンプ。MCP6002。2回路入りです。

ちょうどリードアウトカーソルが表示されている部分が0~5Vです。4.35Vと表示されていますが、正確に5.0Vです。このオシロスコープは15,6年校正せずに使用しています。こんなに狂うとは意外です。

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入力波形はこんなのです。汚い信号ですが、この実験に波形のきれいさは関係ありません。この信号は約500Hz

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実験風景

当たり前といえば当たり前ですが、フルスイングするようです。回路はボルテージフォロア、電源電圧は5.00Vです。オシロスコープのCH1に入力信号、CH2に出力信号を入れてCHOPモードで表示させています。信号は500Hzです。
ファイル ファイルタイプ 添付ファイルの解説
rtoropamp.wmv MOVIE 入力信号の電圧を変化させて、入力波形と出力波形を重ねて表示させてみました。上下のカーソル位置が電源電圧です、下側が0V、上側が5.00Vです。

少し周波数を上げてみました。0Vと5V付近で波形がゆがんでいますが、用途次第では問題なさそうです。

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1マス20μSなので周波数は10kHz程度です。

以上、実験おしまい。

2014-09-06

電源電圧付近でコンパレーターとして正常動作するか確認してみた。閾値はR16が47Ω付近。それ以下だと不安定。2-3番ピンの電圧は0.23mV(実測)。入力バイアス電流はピコアンペアなので抵抗で分圧したとおりの電圧になる。データシート上の入力オフセット電圧は4mV。量産しない実験回路なら使えそう。理想オペアンプなら出力は常に電源電圧と同じ

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