スポークテンションメータ 購入:2007-10-16

自転車スポークの張力を計測するツールを買いました。実際の張力が計測できるわけではなく、張ったスポークを横から押したときのたわみの量から張力を割り出す方式です。


パークツールのTM−1。表と裏はこんなです。タキザワ通販で¥9680。土日も営業しているようで、受注確認のメールが休日でも来る。出荷も速い。


目盛り部分と、スポークをかける部分。計測精度は判らないが繰り返し精度(同じスポークのテンションを数回計測すると同じ値を示す)は良い。


構造はとてもシンプル。計測部分の両側の金具にスポークを引っかけて、中央をバネで押すだけ。押されてたわんだ量が目盛りに出る。このバネの力は驚くほど弱い。


こんなふうに使う。もちろんこのスポークにはテンションはかかっていない。


使い方 <−MOVIE

張力は直読ではなく換算表を使う。スポークの太さと目盛りの読みが交差する場所を読み取る。スポークテンションメーターの読みが15で、スポークの太さが1.5mmだとするとテンションは82となる。単位はkgf。スポークの張力はこの表の中に入っていなければならない。入っていなければ緩すぎる。素人が組んだ物なら張りすぎということはまず無いと思う。1.5mmのスポークの張力の計測上限は175kgfとなっているが、普通の鉄(SS400)の引っ張り強さを超えている。
スポークの張力はそろっていることが重要だが、それはニップルを締め込むときのトルクで大体解る。張力の絶対値が解るのでまだいけるのか、もうそろそろ限界なのかを判断する基準が得られるところが、これのいいところだと思う。前に組んだホイールとの固さを比べるのにも役に立つ。
換算表に付いてる丸い金属はスポークの太さを測るゲージ。


フリー側のテンションがちょっと緩めだったのでテンションを100kgfに上げてみた。計測値は82kgfだった。スポークはDTレボリューションという細いやつ。これくらいのテンションになるとスポークのねじれもすごい。1回転半くらいねじれているのではないだろうか? 1本だけテンションの上がらないスポークがあった。いくらでも締め込めてしまう。伸びているのか?それともリムが変形しているのか? 100kgf以上にするなら、フリー側はスポークを太くしたほうがいいかも。