基礎1:LEDの点灯 実験:2007-10-10

7セグメントLEDを点灯させるときは、7セグメントLED1個につき1個トランジスターを付けて、ダイナミックドライブします。その時のトランジスターのE−C間の電圧ってどうなってるんだろう?そういえば測ったこと無かったな〜 と思い実際に計測してみました。


LED3つしかありませんが、7個書くのが面倒だったので3個に省略。A,Bの回路は点きっぱなしになってしまいますが、点灯したときの電位差を測ってみるのが目的なので、点滅させるための回路も省略。電源電圧は5V。7セグメントLEDがアノードコモンならAの回路。カソードコモンならBの回路。アノードコモンなら2SA,カソードコモンなら2SCを使うのが定石ですね。


普通やりませんが、カソードコモンで2SA、アノードコモンで2SCのトランジスターを使ったらどうなるか実験。見事に暗いです。C−E間の電圧はB−E間の電圧より絶対に高くなるので暗くなって当たり前です。


これくらいの、抵抗値にすると、AやBと同じくらいの明るさになります。でも、これだとE−B間にものすごい電流が流れます。ベースにほんのちょっと電流を流すだけでE−C間にたくさん電流が流れるというのが正しいトランジスターの使い方のはず。この回路だとE−B間に8.25mA、E−C間に1.57mAとなりトランジスターとして機能していません。


トランジスターの増幅率の式は... 
   Cを流れる電流=Bを流れる電流×増幅率 
ですが、単なるスイッチとして使用するときは 
   Cを流れる電流<Bを流れる電流×増幅率 
となっています。
そんでもって激しく 
   Cを流れる電流<<<<<Bを流れる電流×増幅率 
となるような使い方(上のEの図)になるようでは論外で、極力
   Cを流れる電流=Bを流れる電流×増幅率
に近い領域でトランジスターを使ってあげようとすると、結果的にA,Bの回路になるってことですね

正しい設計は
   Cを流れる電流=Bを流れる電流×増幅率×2
が成り立つように、抵抗値を決めます。

実際の設計は
   4.7kΩがたくさんあるから、これでいいや
   いちいち計算面倒くさいし、いつもこれくらいで光ってるし
で抵抗値を決めます

どちらの方法でも結果は大して変わりません
以上、どうでも良かった計測おしまい