ハブのオーバーホール 作業:2007-10-04

4年近く全くメンテナンスしていなかったハブをグリスアップしました。


薄っぺらなハブスパナで緩めます。ロードの場合、13mm、15mmが各1本、14mmが2本必要です。


前輪側は若干筋が入っていますがそんなにダメージはありません。約4年、走行距離は2万km程度でしょうか。雨天で走ったこともありますがグリースは白く濁ってなかったので水は入らなかったようです。この程度のダメージなら、そのままにしておいた方が良かったかも。分解して異物を混入させるよりもいじらない方がいいってこともあるでしょう。


鋼球はピカピカ


グリースを入れて元に戻しました。


前輪側のハブの調整は簡単。ダブルナットになっているロックナットを締めて。まだこの段階ではガタがある状態。そして両側にハブスパナをかけて僅かずつ締め込んでガタを取ります。本来、ダブルナットがしっかり固定されていれば動かないはずですが、そんなにダブルナットの固定力は強くないので、こんなことが出来ます。アタリはガタがない程度にきつく、ゴリゴリ感が出ない程度に緩く調整します。


雨上がりに走ったのでドロドロ。ちょっと触りたくないが我慢。


後輪側はグリースもだいぶ汚れている。汚れが入ったのではなく削れた金属がグリースに溶け込んだ感じの色。この汚れが研磨材となってベアリングを削ってしまうのであれば分解整備の意味があるのだが、殆ど影響がないのであれば分解の必要性はなさそう。よほどひどい使い方をしない限り外部から汚れが入ることはなさそうだ。


後輪側の方がベアリングの玉がかなり大きい。鋼球はピカピカだが...


フリー側(ギヤ側)のダメージはかなり大きい。激しく筋が入っている。もう寿命か? 自転車のハブはベアリングだけ交換できないので寿命が来たら、そっくり買い換えないといけません。


反フリー側はフリー側よりひどくない。


グリスアップして調整しましたが、ゴリゴリ感がちょっとある。


後輪のハブのロックナットは間にスペーサーが入っているので、前側と同じ方法で調整が出来ません。とにかく根気よく気が済むまで調整。


スプロケットもだいぶ摩耗している。この9速のギヤはもう入手できなくなっています。10速が販売されてから2年くらいでしょうか、あっという間に姿を消してしまいました。9速を使っている人はまだ多いと思うのですが。補修パーツとして取り寄せることは出来るかもしれませんが、補修パーツはバカ高いのです。


(追記)
すり減ったのだと思ったが、最初から削ってあるみたいだ。ってことはあと10年くらいは大丈夫ってことか? 平地用に買った歯数の少ない新品スプロケット。古い方は27T,これは23T。