自転車ライトのバッテリー交換 作成:2005-08-22

自転車ライトのバッテリーの元気がなくなってきたので交換しました


元気のなくなってきた電池です。新しい電池でこれと同じ物を作り直します。そんなに使っていませんが急速充電するので寿命は100〜200回程度です。1700mAHと印刷されていますが、これは1700ミリアンペアーで放電すると1時間で空っぽになりますという意味です。つまりこの数字が大きいほど高容量ということになります。


電池の端子をつなげるためのコテ先です。ラジコンショップの通信販売で購入した物ですが単2電池用のため一方の端が単3電池に使うのには大きすぎたので今まで使用していませんでした。これを旋盤で円錐状に削って単3電池に使えるようにしました。銅色に光っている部分が削った箇所です。工作機械を購入する前に入手した物です。工作機械があれば銅の丸棒から簡単に作ることが出来ます。銀色のコーティングはハンダと銅が反応してコテ先が減るのを防止しています。このコーティングがないとあっという間にコテ先がえぐれてきます。


新しい電池は2300mAHと約3割り増しの容量です。秋月電子で1本¥190−です。それでも20本になると¥3800にもなります。自転車で1回夜間走行(2〜3時間)すると空っぽになるので、100回充放電できるとしても1回当たりのランニングコストは¥38になります。メーカー純正のバッテリーは2万円ほどするので自作するとだいぶ安上がりになります。写真は予備ハンダをしたところです。このように予めハンダをのせておかないとうまくつきません。過熱しすぎると電池がダメージを受けます。


電池がずれないように、2本の檜角材を板に接着してガイドを作りました。ちょうど電池がゆるくはまりこむ幅にしてあります。予備ハンダをした2本の電池の間に金槌型のコテ先を挟んで1秒程度過熱してから素早くコテ先を抜いて電池の+と−をくっつけると接合できます。


ハンダには機械的強度は期待できないので電池をホットボンドで接着します。端子は錫メッキ線でつなげます。


外側を熱収縮チューブで覆います。絶縁のためと強度を上げるためです。透明の収縮チューブはラジコンショップに売っています。端子を付けて完成です。


ライトの本体はこれです。市販のライトを改造した物で高電圧回路がむき出しになっていてちょっと危険です。原付バイクの6割くらいの明るさがあるので月明かりの全く無い山道でも快適です。自転車のライトは軽いほどよいので消費電力が大きくバッテリー重量のかさむメタルハライドランプはメーカーのカタログから既に消えてしまっています。代わりを務めているのはLEDライトです。


2005-08-25追記
充電結果です。電池の容量は2300mAHですが、1時間の急速充電では2100mAH充電したところで充電器が充電停止しました。電池も45〜50度(感です)くらいの温度になっています。実際に放電させると、さらにこの9割程度の容量しか使えません。


2007-03-07追記
ふたを閉めるときコードが捻られるので切れやすくなります。コードが切れかけていたので交換しました。