自転車フラットハンドル 作成:2004-11〜2004-12-07

フラットハンドルは長時間乗っていると疲れます。
ドロップハンドルのポジションのフラットハンドルを作ってみました


これが市販のハンドルです。
5度の角度が付いています。ブレーキをかけるときは角度が付いている方が良さそうですが、体重をハンドルにあずける時はまっすぐの方がよいような気がします。バーエンドバーは5度の角度に合わせて造られています。まっすぐなハンドルに取り付けると5度内側に向いてしまいます。
バーエンドバーの先端は下を向いていますが、体重をあずけるためには上を向いていてほしいのです。ひっくり返して取り付けると上を向きますが
取り付けネジが上を向いてしまい直ぐに手が痛くなります。直径ももう少し太い方が手になじみます。

バーエンドバーの先端がありませんが完成イメージです

主要部分を削ったバーエンドバーの部品です

ハンドルの外径は22mm、ステムのクランプ径は26mmです。スリーブをA7075アルミから削り出しました。
この後、スリワリを入れて完成です。ハンドルは2mm厚のアルミパイプです。

ハンドルを自転車に取り付けました。長すぎたので少しスリーブの幅を切りつめました。

外径を荒削りしています。 右の写真のスリーブをはめて固定しています

面取りをして外径部分は完成です

テーパー削りをして形状を整えます。

スリワリを入れタップを切って完成。パイプは30分硬化型エポキシ接着剤で接着しました。

ハンドストップ部分の加工です。ドリルの刃先が逃げないようにフライスで平らにしてからドリルで穴あけします。ボーリング用の刃物が入る径になるまで少しずつ穴を広げていきます。


最大12mmサイズのドリルしかなかったのでエンドミルで穴を大きくしました。ボーリングヘッドにエンドミルを銜えて上方のみを削って荒削りのめやすとし(この方法では3枚刃の1枚だけで削っているのでものすごくゆっくり送る必要があります)、その後、コレットチャックに交換して荒削りしました。右が荒削り完了です。穴はでこぼこです。


ボーリングをしているところです。刃物は回転していますがストロボで撮影しているため静止して見えます。右のようなキリコが出ます。ビビリがひどく切り込み0.3mmが限界です

軽量化のためになかぐりをしているところです。キリコ対策のため上面にアクリル板とクリアホルダーを乗せています。フライス盤はキリコをよけなくても大丈夫ですが旋盤はキリコガードやめがねが必須です。かなり勢いよくキリコが飛んできます。

スリワリを入れタップを切ってハンドストップ完成です。

組み立てて完成です。試走は後日。ハンドストップより先の出っ張りは役に立たないのでポジションが決まったら切り落とす予定です。
自転車はブリジストンのSULUGGERです。


(2004-12-24 追記)
突き出しが長すぎたので短くしました、ハンドルエンドはジュラコンから削り出しました、緩くはまっているだけですがエンドバーのネジを締めると抜けなくなります。
ハンドストップの黒いキャップは市販のエンドキャップです。TOKYO ENDUROで2時間走行しましたがかなり効果があります、上半身の疲労はほとんどありませんでした。